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「税務」「会計」と「経理」の違いに気づくまで

僕が代表を務めるペアーという会社では、個人事業主や会社の経理を代行するサービスを提供しています。


「経理」も「代行」もみんなが知ってる言葉だけど、「経理代行」となるとなんだかわかりづらいですよね。

前回のnoteにも書きましたが、経理代行と言われても「誰のために何をしているか」わからないとよく言われます。

そもそも「経理」を辞書でひくと、「会計、給与に関する事務。また、その処理やその係の人。」とあります。

会社勤めの方なら、「経費精算のときに経理部のお姉さまに細かく指摘をされる」イメージかもしれません。


僕自身も、はじめから経理に興味があったわけではなくて「ビジネスや税金の仕組みに詳しくなりたい」と漠然と思って、20代後半で税理士事務所に転職をしました。

といっても、税理士事務所で働いてしばらくの間、「税務」「会計」と「経理」の違いはよくわかっていませんでした。

働く中で気づいたのは、僕が働いていた税理士事務所は、「税務」「会計」のプロ組織だけど、「経理」はあまり得意じゃないということ。
これはどういうことかというと、税金を決めたりする法律のルールには詳しいけど、会社の運営上行われていること、つまり現場のことはちんぷんかんぷんでした。

税理士事務所のお客さんである中小企業は、社長を中心とした少人数経営の会社がほとんど。
中小企業の会社の中で行われていることって、大企業と違って、細かいことや泥臭いことも多くて、特に起業したては忙しくてぐちゃぐちゃな部分もあったりします。

そんな起業したての中小企業にも、「税務」「会計」のプロ組織である税理士事務所は、法律のルールや難しい法律用語のメールをバンバン送りつけたりします。

「税務」「会計」は大切なことだけど、その手前には、起業家の情熱や現場の努力があっての経営があります。
その経営を管理することで、「税務」「会計」の土台とするのが「経理」だと気付かされました。


それから、「経理」にフォーカスをしながら税理士事務所で働き、退職後、ペアーを立ち上げました。
経理を仕事にするとこんなことあるの?という経験や失敗を重ねながら「経理」をサービスにする難しさを感じています。

これまでの失敗を前向きに活かしながら、現在ペアーはリニューアルの準備を進めています。

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