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絵を諦める前に1週間やってみよう

この記事は、全く絵の描けないオタクが1週間マジで絵を練習し、重要だと思ったTipsをまとめた記事です。本当に0から始める人の役に立てばいいなと思って書きました。よろしくお願いします。


はじめに

絵、描けなくないですか?

当時の全力で描いた猫

小学生の時、隣の女子の自由帳の絵がクソ上手で「センスのやつだ、これ」って思ってからじんわりと絵を諦めて、その後何か思いついても「絵が描けないしな~」と諦め続け、そのまま十数年経っていました。

今年の7月、会社を退職した勢いでシャニマス関連の作業サーバーを立ち上げ、サーバーメンバーの怒濤の作業を見ながら、続々と完成されるプロジェクトをニヤニヤ見つめていたのですが、

突如、サーバー内では青丸アイコンでおなじみ、魅夜さん(@M_ya0909)が現れ、

飛び上がっているのが私
この間30分である

少しの時間も立たずにサーバーにいる絵師共が囲ってきやがりました。
「絵かきてえなあ」と口走ってしまったので、もう逃げられないと思い、
棺桶の中で1週間は頑張ってみる決意を固めました。

挑戦に必要なメンタリティ

さて、具体的な方法論の話に移る前に、少しメンタル面のことを書こうと思います。というのも、「絵が描けないなあ」と思い続けて長期間経っている場合、改めて絵に挑むには何かしらの精神的な理由が必要になるからです。

今回の私の場合は幸いなことに、サーバー内の仲の良い絵師に誘われたという人間関係的なバフもありましたし、上手くいってもいかなくても、体験談としてまとめればnoteのネタになるなというモチベーションもありました。(そうして生まれたのがこのnoteってわけ。)

自分の思うような結果にならなかったとしても、エピソードトークぐらいにはできるなというメンタリティは、挑戦に対する重い腰をあげるのに大変プラスに作用したなと思います。失敗しても大丈夫、という考えを自分の中に醸成しておくのが大事だと感じています。

目標設定

神絵師は目指すな!(数十年かかるため)

目標設定はとにかくハードルを下げまくることが大事だと感じました。
ただ、闇雲に下げればいいというものでもなく、下げながらも達成したらテンションがちょっと上がる目標がベストです。

例えば私の場合、「シャニマスのアイドルを自由に描けたら、マジでいろんな企画やりたい放題なんだろうな~」と思っていたので、一番最初の目標は「シャニマスのアイドルをきれいに描く」でした。

ただ、それらが非常に難しい目標であるというのは、YouTubeのメイキング動画や作業配信などで素人目にもすぐ分かっていたので、絵が描けなくて諦めた企画リストを漁ってみることにしました。

テキスト「シャニマスのアイドルと学ぶ日商簿記3級」を作りたかったんですね私は。挫折した理由は、テキストに丸アイコンで挿し込む、アイドルの表情が描けなかったからです。

もし丸アイコンの中だけでも描けるようになったら、そりゃあテンションはブチ上がりです。もとの目標「シャニマスのアイドルをきれいに描く」と比較しても、
・背景を描かなくて良い
・体を描かなくて良い
・美麗じゃなくて良い
このあたりでハードルが格段に下がっていていい感じです。

ただ、テンションが上がる範囲でもっと下げたほうがいいと思ったので、画角を固定して、「正面からシャニマスのアイドルの顔/表情を描けるようになる」という目標にしました。正直、1人だけ描けるようになるとか、目だけ描けるようになるなどの分解の方法も考えられますが、個人的にテンションが上がらなかったので目標としてのハードル下げはここまでとしました。

環境整備

道具を準備する

筆を選ばないのは弘法だけでええ

上達の妨げにならないような、良い道具を用意しましょう。
私はiPad,Apple Pencil,アイビスペイント(無料版)でいい感じでした。
iPadとApple Pencilについてはもとから持っていたのですが、アイビスペイントについてはお絵かきソフト自体の存在を失念していたため、講師の魅夜さんから「背景が黄色いっすね、何のアプリですか?」と聞かれるまでNoteshelfというメモアプリを使ってしまっていました。

道具に関する情報収集、大事!

集中できるようにする

集中を阻害する要因を取り除きましょう。

例えば、「時間が無い」ことに対する焦り。たまたま無職だったので調整は少なかったのですがスケジュールを「絵の練習」としてブロックしておいて、心置きなく練習できるよう調整するのが非常に良いです。時間を捻出する代わりに、いくつか見たいコンテンツが見れなくなりましたが、時間は削らないと捻出できないので、多少の犠牲は仕方がありません。

例えば、体調やモチベーションの低下。いくら目標設定をテンションの上がるものに設定しても、「ダメな日」というのはどうしても存在します。このnoteのタイトルでは「1週間やってみよう」と題していますが、連続で1週間やったわけではありません。事実、今回のチャレンジ企画ではDay0が2023/7/26、Day7が2023/8/25なので1ヶ月近くかかっています。逆にいえば、そのくらいでも別に良いのです。毎日やることを目標にして達成できずに自己嫌悪に陥るより、「良い日を目標にぶつけることに成功した」と捉えたほうが遥かに健全だと思います。

例えば、後ろめたさ/恥ずかしさへの対処。今回の私の場合、ときおりiPadを画面共有してサーバー内で配信していたのですが、自分の思う線がちっとも引けずに、「このライブ配信を講師陣が見ていて本当に面白いか?」とか、「次のtipsとか言いたいだろうに全然すすまないな俺は……」みたいな後ろめたさや恥ずかしさで頭がいっぱいになった時がありました。対処は簡単で、一旦ライブ配信を切れば集中が戻りました。
一般的には、「ここまで描いたけどtwitterXにあげれるレベルか?これ」みたいなことが描いてる時によぎる、とかもあると思います。この場合も、一旦「あげなくていいか」と思って描きすすめるのが良いと感じました。どうせあげるかどうかは後で判断するので、とにかく描いているときは自分の全力を出し切ることに集中するのが大事だと思います。

練習を回す

アプローチの順番は気にしない

さて、目標設定と環境整備を終えればいざ実践です。
基本的には以下の4つのアプローチを行うことになります。

1.目標を分割する
2.ノウハウを詰め込む
3.練習する
4.フィードバックする

ただし、ここで注意しておきたい点が1つあります。それは、1→2→3→4→1…のように順番にやらなくていいという点です。

世の中で言われている一般的な実践に関するサイクル的フレームワーク(PDCAやOOCD)などにおいては、順繰りにやることを重視している節がありますが、そうした実行順の制約は、プロジェクトとしてガチガチに管理したいであったり、考案した施策が効果的かどうか長期的に観測したい、のような要望から発生するものであるので、個人的なスキル取得においてはむしろ悪影響だと感じました。

実際、今回のお絵描き練習における順番は順不同でしかありません。
Day0でとりあえず描いてみる(3.練習する)。

Day0 浅倉透(283プロダクション)

この絵を受けて、講師陣にフィードバックを受けた後、(4.フィードバック)
関連するお絵かきの基本やtipsを教わる(2.ノウハウを詰め込む)。
そして、一旦は1人のキャラに絞って練習する判断をし、(1.目標を分割する)

Day1 芹沢あさひ(283プロダクション)

Day1にtipsを実践したという流れになります。(3.練習する)
Day0~Day1の流れを追っても、3→4→2→1→3なので順不同です。現実は計画通りにいかないので、いつ良いフィードバックがもらえるかわかりませんし、その時の自分が一番欲している施策を打っていったほうが結果的には最善になると思います。

目標を分割する

目標を分割すること自体のtipsは正直そこまでありませんでした。
分割できる困難は分割することで回避しておくべきなので、できるならやっておくべきアプローチだと思います。
個人的な体感では、「目標をこれ以上分割できない」と思った瞬間を逃さずに、別のアプローチに切り替えるのが大事だと思います。
目標を分割できないときに原因を疑う順は以下を上からやっていくのが良いかなと思ってます。
・ノウハウ不足→2.ノウハウを詰め込む
・先駆者の知見→4.フィードバック
・練習不足→3.練習する

ノウハウを詰め込む

身につけたいスキルに関する下調べにあたるため、重要なアプローチです。

ただし、”王様は練習である”という認識を捨ててしまうと、知識過多の実践不足になると感じました。あくまで、自分の練習が正しい方向性であるかをチェックするための脳を作るのが目的です。

具体的なtipsをいくつか紹介しておきます。

語彙を手に入れる

初心者が何かを始める時に「何で検索すればいいのかわからない」という状態によく陥ります。検索エンジンを使えばだいたいの情報がでてくる世の中になりましたが、それでも、検索エンジンに入れるキーワードを知らなければその恩恵にあずかることはできないのです。
こうした状態から脱却するために、以下の手法を用いていました。(個人的にこれらをワードハントと呼んでいます。)
1.知りたい分野のうち、自分が知っている最も詳しそうな言葉を入力する
2.出てくる検索結果のうち、最も網羅的そうなウェブサイトを一通り眺めてキーワードを書き留める
3.出てきたキーワードのうち、自分が知りたいと思った用語を検索する
(2を先程調べたキーワードで行う。以下、2→3→2→3……を満足行くまで繰り返す)
これらを繰り返すことで、ある程度検索用の語彙を手に入れることができます。ラッコキーワードなどのサジェスト表示アプリを使ってもいいかもしれません。

良きlink

絵に関しては有能なlinkがそこそこある(検索したらそこそこある)ので、よく見ていたのを1つだけ載せておきます。

あと、pinterestで検索するのがマジで便利なのでオススメです。見れば見るほど自分の興味に合わせた検索結果になるので、私のアカウントはとっくにお絵かきtipsまみれになって快適です。

まとめる

時代は情報過多、というのをこの1週間で実感したのでこの節を追加しました。絵に関しては気にするべきことが非常に多く、ある程度知識の整理を完了した上で挑まないと脳みそに大変な負荷がかかると感じました。(絵って座学だったんだ……ということを教わったし体感した)

いろんなソースからいろんな知識が集まってくるので、ある程度マインドマップなどを作って自分だけのマニュアルやメモを作っておくのが良いと思いました。

Day3あたりで作ったマインドマップ。
(ただ、関連イラストとかが貼れずに不便だったため、今はメモアプリに移行している)

これらに、練習したときの画像や座学で模写したイラストなどを紐づけていくことで、自らの理解に足したマニュアルができていい感じだと思います。もちろん、練習を重ねることでそれぞれのtipsが無意識でできるようになり、段々と読まなくても良くなるというのが理想の成長過程なので、永続してマニュアルが価値を持つわけではないのですが、
それでも、期間が空いて「何をやってたんだっけ?」となったときや、スランプ時に立ち返る拠点になりうるので、持っておいて良いかなと思います。

練習する

全力を出して妥協しない。以上。

フィードバックする

正直、最も効果的なのは他人からのアドバイスだと思います。
今回わたしがチート級に恵まれていた点は、サーバー内に絵師の方々がいて、有用なtipsやフィードバックをくれていたことだったと思います。

ただ、常にそうしたフィードバックが得られるとも限らないので、自分でフィードバックを獲得するための手法をあげておきます(一部、自分で実践できてなくて聞きかじりの内容を含みますが……)。

1.チェックリスト(手順書)をつくる……ノウハウを詰め込む際に自分でマニュアルを作っているとこれが便利だと感じました。
お絵描きアプリで見れるタイムラプスをもとに、自分がどの手順で筆を進めたのか、それがチェックリストから逸脱をしていた場合は、良いと思って逸脱したか、悪く逸脱してしまったのかを思い起こしましょう。
良い逸脱はチェックリストの改訂、悪い逸脱は反省/練習に進むことができます。

2.参考絵を見る……自分が目指す絵柄に近い絵をpixivやらpinterestやらで漁っておき、迷ったら比較します。練習する前の仕込みとしては、何かイラストを見た時に、いいなと思った理由/あんまだなと思った理由を言語化しておくと比較しやすいです。

3.寝る/時間を置く…詰まったり脳がパンクしたりしたら寝るのがマジで良いです。気持ちがリセットできるのと、何かしらんけど睡眠中に脳みそが整理されるので知らん間にできるようになってる、が生じます。また、描いた絵をある程度寝かせておいて、時間が経ったら見直すことで冷静な視点からフィードバックを自分に与えることもできます。

実際に起きたこと

記憶も薄れているので簡潔にかきます。

day0

お絵かき上達企画がぶち上がった後、間髪入れずに知識0で描いた浅倉透。
フィードバックとして、道具(お絵かきアプリ)のインストール、絵の上達方法(描かない日があってもいいけど、目を養っていくほうが大事)などの話をもらう。今見るとtwitter向きだなと思う

day1

https://twitter.com/tAnSAnsHuwasuI/status/1688628722595934208

アイビスペイントの無料版を入れて、とりあえず芹沢あさひを描いてみる。このあたりで、顔のパーツの位置が具体的にどのあたりに決定されているのかが分からなかったため、フィードバックをもらう。
重点的なアドバイスとしては、

  • パーツのあたりを取るための十字線を引く

  • 十字線を引いた後、どのあたりにパーツがあるべきかの指標を自分なりに持っておく

  • 髪はつむじの線から流れるように描く

などをもらった。所ジョージの小ネタを足さないと絵として弱いのではないか、という逃げのエンタメが伺える。反省。

day2

絵チャ(Magical draw)にてフィードバックをもらいながらお絵かき。サーバーに集まる絵師共が爆速でbeauty…な絵を書いている中、出せる集中力をすべて出したと思う。

行われた絵チャのキャンバス。ぼかしを入れている理由は、真ん中の題字「炭酸水絵師化計画」の周りが、ノリと勢いで刃牙の家みたいになったため。

Day1の反省を踏まえて描いたのが左の芹沢あさひ。
フィードバックとしては、

  • 首の生やし方:ちょっと長くなっちゃってる。本来の首は僧帽筋の下から生えていて、簡略的にはダイヤモンドから円柱を生やすイメージで描くと良い。

  • 輪郭線は塗りたい色の明度をぐっと落とすと良い。デフォルメだとより目を引くように描きたいことが多いので、迷ったら黒。

  • 公式の絵から遠慮なく色スポイトしよう

これらを受けて修正してみたのが右の絵(小宮果穂)。
個人的には、「本当に全く描けない」と名乗るには無理が生じてきたなと思ったのがこの日でした。

day3

教えが多くなってきたので、このあたりで自主的にマニュアルをまとめだす。マニュアルの内容としては、
正円を書いた後に、十字を切って頭蓋としての方向を決定する。→デフォルメっぽい丸いアゴを方向に従ってつける→十字を書き直して目・鼻・口・耳の位置を決定する→公式絵とかを観察して解釈して、パーツごとに書いていく…みたいな寸法でした。
チェックポイントとしては、「十字線から見て目は対称か」「耳の付け根と目の中心は同じ高さか」あたりを整備していたと思います。

このあたりを整備した後、実践できるかどうかのチェックで園田智代子を描きました。不二家のペコちゃんみてえだな

day4

https://twitter.com/tAnSAnsHuwasuI/status/1689027675510415360

絵チャ回。顔に集中した結果、霧子(右のイラストの子)の後ろの髪が全く分からないことに気づきました(シャニソン早く出ろ)。というか、そもそも髪の毛って何?という問題にぶちあたりました。

もらったフィードバック
・正面を向くときは若干より目になる
・サイドテールがでかい。全体のシルエットをなんとなく確定させてから、その内訳を描き込むように進めていくと良い
・ほっぺを赤くしても良い
・髪の毛はリボンを参考に
・絵チャに現れたパーツ分け解説↓(わかりやすい)

講師陣の雨崎さんが絵チャで描いてくれました わかりやすい

また、今後に向けての課題として、「表情練習と正面以外の画角」へのチャレンジをすることにしました。

day5

チャレンジの結果がこれ。
遠近法での表現とか、斜め45度顔のときの配置とか、学ぶことが多く、個人的には実りあるチャレンジだったと思っていますが、
どうしてこうなったのか未だにわからないんだよな……
(実は初めて差分というものを描きました。下のやつと上のやつを挟むことでゲームにキレる4コマ漫画が作れるなーと思ってワクワクしながら描いてた)

もっとも、目の大きさが頭身と合ってないというフィードバックをもらった。
頭身の意識は今後の課題としてストック中。

day6

マニュアルまとめついでに、素材っぽくない、完成品ぽいものを作りたくなった。アイコンっぽくするために線を太くする必要があるんだーとか、アイビスペイントでの文字レイヤーの使い方とかをここで学んだ気がします。あと普通に八宮めぐる可愛いな

day7

#シャニマス夏のイラコン という企画がシャニマス公式で開催されていたので、意気揚々と参加することに。

とはいえ、基本的には顔しか描けないので、顔だけで通用するアイデアをうーんと考えた結果、手が届きそうだなという理由で、かき氷格付けチェックストレイになりました。

フィードバック中の脱線とかで「厚塗り」の概念を知っていなければ、かき氷とかパネルとかの小物が描けなかった気がします。
あと、最初の計画では4コマみたいな縦長のイラストを想定していたのですが、「二人がブルーハワイを食べたという描写は、あさひが舌を青くしているのを描けば省略できるのでは?」「愛依ちゃんが食べさせる描写、右下でちんまくスプーンをもたせるだけで足りるのでは?」みたいな考慮の結果、横長の1枚まで圧縮されていきました。絵の持つ情報量の多さと、「普段目にしているイラスト、めちゃめちゃ設定とか色々考えないと描き込めないんじゃない…?」の気づきに絵師ヤバって思いました。

やってみた感想

やってよかった!!!!!

当初の目標「正面からシャニマスのアイドルの顔/表情を描けるようになる」というのは、全員描けている訳ではないので未達成ですが、描けるようになるまでの方法論や努力の方向性は掴めた気がしているので、個人的には大満足の一週間になりました。冷静に考えて、1週間でイラコンに出るとは思わなかったです。

また、挑戦を通じた驚きというのもそこそこあったので書いていくと、

意外に高い集中力が自分に残っていることにビビりました。日常生活においては、何かタスクをやっているとき、数分おきに何かしらの通知や割り込みが入って、全然集中が持たないな……って思っていました。絵を描いているときは一切そのような割り込みが気にならず、気づけばApple Pencil1本分の充電を枯らすくらい集中できました(代償として首と肩が凝っていますが……)

あと、この世の中のこと、全然知らないな!って思いました。描こうと思った時、あれだけ目にしていたアイドルがどんな顔をしていたか全く思い出せない。身の回りの物や動物だって、どういう形や成り立ちをしているのかまるで覚えていない。筆の進まない真っ白いキャンバスが、そうした事実をストレートに突きつけてくるので、ちょっとヘコみました。ただ、おかげで知り合いが身につけているアクセサリーとか、こいつ右足から歩くんだなみたいな動作とかを見るようになった気がします。世界の楽しみ方が増えたような気がして、良い変化だなあと思いました。

絵は座学、これを講師陣のはるさんに言われて痛く感動しました。絵は明確なセンスものだと思っていたので、挑戦を足踏みする価値観から離れられたのはこの言葉のおかげだったと思います。特に、始めたて~初級者ぐらいの状態では、良さよりも粗に目が行くことが多いので、それらを避けるためには、描きたい物体が現実世界下で準拠しているルールを把握して、描いた絵がそれに沿っているかを確認していく、ミスを減らしていく工程がめちゃめちゃ効くわ、って思いました。

(これは記事のメッセージとは逆に見えるかもしれませんが、)すごい絵を描くのはクッソ大変じゃんって想像しやすくなりました。何を描こうか案を練る段階においても、メッセージ・文脈・何を描くのか、何を添えるのか……どの角度から描くのか、色はどうだライティングはどうだ云々……とにかく決めることが多くて、意思決定だけでも束のようにあって大変だなと思いました。これに、実際それが実現できるかの腕があって、実現させるために依拠する観察眼や知識、それらを遂行するための体力だの集中力だのが必要だと。
絵を楽しむこと自体は気軽に始められるというのは、いま一番声を大にしたい部分ではありますが、実際にやってみた結果、何気なくタイムラインに流れる「ものすごい絵」に潜むとてつもない労力を察せられるようになりました。こんな大変なのに〇〇警察みたいな人が「〇〇の部分持ち方違ってますよ」みたいに、ゴロ寝の指先だけで指摘してるの、描いた人との労力の比率が違いすぎて許せねェってなりました。〇〇警察は滝行してからリプ送って欲しい。

あと、できないことを誇るのはやめよう、って思いました。できないよりできたほうがいい、というのは当たり前の事実すぎて誰も取り立てて話題にしませんが、やはり何かを習得するのは面倒くさいですから、ついつい「できないのではなくやらないのだ」という態度を取った上で、自分のできる領域に話題をすり替えて、問題解決にも共感にもならない話だけして、形ばかりの自尊心を満たすムーブを取りがちです、多数の人類。そうした惰性を意識的に抑えて、「知っておこう」「やってみよう」の精神で手を出してみる、というのが今後生きていく上でも大事だなと思いました。

今回このようなチャレンジができてめっちゃ楽しかったです。そして人生は次のチャレンジへつづきます。またお会いしましょう。

Special Thanks

ご協力いただきました講師陣のみなさん

魅夜さん

雨崎さん

はるさん

白山さん

シャニマス創作・研究支援サーバー shinylabo

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