良い問いをたてるために。
賢い子がテスト前に言う「全然勉強してないから不安やわー。」
は、学生時代の信用できない友達の発言ランキング1位でした。
とは言うものの、最近になって少しその発言も理解できるようになってきたよ。という話を僕の近況報告と共にしたいと思います。
神戸大学農学研究科に来て1ヶ月がたちました。
僕は、農学研究科食料共生システム資源生命学専攻食料共生システム学コースの「農業農村経営学」という研究室に所属しています。農学研究科の中でも、分野としては社会科学系です。神戸大学経営学部から農学研究科にやってきたわけですが、そんなに劇的に学問分野が変わるわけではありません、2年間がんばります。
さて、僕が関心を持っていることは「真珠養殖」についてです。なぜ真珠養殖に関心を持っているかということは、また別の機会に書くとして、真珠養殖に関する論文を書いていくのですが、真珠養殖と言っても、切り口が多すぎるので、まずは真珠養殖の何に注目して研究を進めていくのかを決めていく必要があります。それは、どんな問いを立てて研究を進めていくかを決めることでもあります。
研究における問いの設定はその後の研究の質を左右します。(研究を進めていく中で、修正しても良い)
このあたり、学部時代から先生に勧められて読んだ、田村さんの書いた本が非常に参考になります。名著。
良い問をたてるために真珠養殖について、頭に浮かんでるイメージを言語化してみたりることからはじめ、書籍や論文を読んで、どんな切り口から真珠養殖を考えていこうかなということをやっていました。
文献レビューはめちゃくちゃ大事です。研究は、新しい知識知見の創造であり、今その領域で何が知られていて、何が知られていないのか、どんなアプローチがされいるのかを知ることは大前提です。
そんなわけで、文献レビューを進めているのですが、調べれば調べると自分の無知を思い知ります。本当に調べれば調べるほど、新しいわからないことが出てきます。こんな事良く調べたなとびっくりするスケールの研究や、個人的にテーマが面白いと思った研究や、クエスチョンに対するアプローチがなるほどなと思ったり、とにかくもう知らないことだらけです。そりゃスライムじゃ、魔王は倒せないよねっていう感じです。このレベルじゃまだまだ研究の出発点にすら立ててないなと実感してます笑
ここで、冒頭にようやく戻ってくるわけですが、
「勉強してないから不安やわ〜」って
「(勉強めっちゃしてるんやけど、したらしたでわからない所がまた出てきて自分なんてまだまだ)勉強してないから不安やわ〜」
ということなのでは?というお話でした。
とは言うものの、前に進まなきゃいけないので、今日もちょっとずつですが、論文レビューしながら研究計画をねっていました。なんかマイナスなことばっかり考えてるやんと思われそうですが、決してそういうわけではないです!好きなもの調べてる時間は楽しいです!
そして、ある程度研究課題、リサーチクエスチョンは定まってきました。純粋に真珠養殖のことをもっと知ってほしいという思いもあるので、研究の進捗は、たまにnoteで書きたいと思います。
これからも、よろしくおねがいします。
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