壁際の深みをねらってそっと毛鉤を落とす。ふいにほんの少し水面が割れて毛鉤が消えた。「ちっちゃそう」竿をあげて釣りあげようとすると、ぎゅぎゅっと持っていかれた。あれ? 力加減を調節しながら少しずつあげていく。手元に近づくと、きらきらと金色に光る堂々とした尺イワナだった。2024/9
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