尻すぼみだねえ

大胆にして繊細、滑稽にして珍妙

 僕の半生はその一言で語り尽くせる。獣みたいに何かをするにはあまりにも臆病で、しかしながら文字みたいになんとなく周りを気にせず行動しちまう時もある。
 大胆かつ繊細な紫色のカクテルを飲むと自分に向けられた悪意に敏感になって脳内が爆発する感覚に酔いしれ、勝手に怖くなる。パンダのバレエを見てるようだ。
 自分騙りはこんなもんにしてもっとくさい自分語りをしようと思う。

「俺の言うことは変わるけど、俺が正しかったという事実は変わらない」

俺が中学生くらいの1番イキってたときに言った言葉だ。言ったことは覚えてないけど誰かがこの僕の言った言葉が印象に残ってたらしい。
つまりは選民思想だ。俺は今までなんやかんや自分は成功すると漠然と思っていた。けど今はどうだ。
京大に入るような聡さも、モデルになるような容貌も、スポーツで結果を残す運動神経も、1人で海外に行けるような自由さも、自分だけの世界観も

 何もない。何もないのである。

写真を撮る時僕はピース以外のポーズをすることができない。

全て僕が成そうとすることには上位互換がいる。現に今挙げたものは全部高校の奴らだ。お前らのことだぞ。こんなに身近に敵わない人らがいる。

周りを気にしすぎ?

もっと自分に自信を?

自信なんてものは相対的産物に過ぎない。

気温がマイナスの冷凍コンテナの中でキンキンの水風呂に入るとあったかく感じるらしい

森羅万象全ては相対性で都合がつく。

俺は水風呂に浸かりながら自らの環境を憂いでいたのである。まだマイナスにすらなってないのに。

そういや、この前中学生の時おとなしくて華奢だった女の子が陥没乳首という話を聞いてなんか嬉しかったな。でもちょっと悔しかったな。

この嬉しさも悔しさも結局相対的なものでしかないからおかしくなっちゃうんだよな。

別に大したこと言ってないのにちょっと哲学ごっこして悦に入ってる僕を見て君は何を思う

しょーもないよな、おもんないよな

文章ですら自分の個性も出せないくせに自己満足で悲劇のヒロインぶる俺はなんて滑稽に映るんだろう。珍妙珍妙。

もう1時半か。なんか時間を無駄にしたな。俺も君も

もうめんどなってきた。
ラブプラス始めました。相対的だけど彼女に対するこの気持ちは絶対的なんだと思います。滑稽滑稽

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