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Shutter Vol.4 私とともに生きるジュエリーを 岩田アキさん⑤

私が感じたあなたを切り取り綴る Shutter。

4人目は、東京都でWJDAワイヤージュエリーデザイナーズアソシエーションを設立、代表を務める岩田アキさんをご紹介します。


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前回のお話はこちらから。


出会った瞬間魅了された、ワイヤージュエリーとともに、

ジュエリー制作から教室運営、協会設立まで突き進み、

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その道を極めながらも、どこかに違和感を感じ

そんなご自身と向き合い、これからを再構築する道を進み始めたアキさん。


私自身が本当にしたいこと、わたしが輝く生き方は、なんだろう


迎えた2020年、

アキさんは今、これからをどう、進まれていくのでしょうか。



◆そして、もう一度。


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今回わたしがアキさんのお話を伺ったのは、2020年3月。

少しずつコロナウィルスの影響が社会に響き始め

現在では、

対面での仕事をメインにしてきたフリーランサーの多くが

これまでの働き方を否応なしに転換せざるを得ない

そんな状況になっています。


これまで協会とともに、

ワイヤージュエリーが制作できる人だけでなく

質高くデザイナーとして活躍できる人の育成に重点を置いてきたアキさんも

例に漏れず、働き方をどうするかの課題に直面しています。


これまでの道のりを振り返り・・・・


ワイヤージュエリーが、天然石の世界が好きだからこそ

もっと、多くの人に知ってもらいたい

そして

関わる女性が、

天然石とともに、その魅力や可能性を開花させて生きていくことを

応援していきたいと

育成に力を注いできたこの数年。

 


でも、、、、


心の奥底にずっとあった思いでもあり

そして今回

この自粛で期せず与えられた

人との関わりを極力減らしていく日々の中で見えてきたものは



やっぱり、天然石が好き

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そして


インスピレーションのままに作ることが好き と言う


シンプルながらも、

もっともアキさんにとっては大切で

そして、心からの悦びやエネルギーが湧いてくる思いでした。

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これまで自分がやって来たこと、育てて来たものの先で出会ったのは

ぐるっと回って・・・・


子どもの頃、毎日が図工の時間ならいいのにと願う程

心のままに作ることが好きだった、アキさんの原点。


本当に心から望むことは


育成より、「創出」

心から溢れるものをそのままに

生み出し、形にしていくこと。



大人になったアキさんは、

10年以上の月日を経て

多くの人と出会い、天然石と触れ続けることで


目の前の人の課題や

その時その人に必要なメッセージ

力を貸してくれる天然石が自然と感じられるようになり

そしてまた

手にした天然石がどんな石で、どんな性質を持ち

どんな人の力になることができるかを感じられるようになった。


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photo by Yoshitsugu Maruyama


だからこそ



その感性とインスピレーションを思う存分発揮して


誰かの幸せを・・・・



子どもの頃憧れたディズニー映画のプリンセスのように


女性が、自分が自分の人生の主人公として

その人らしく、その魅力や可能性を開花させ

輝かしく生きることを応援するような

そんなジュエリーを、生み出し作り続けたい


「ジュエリーデザイナーとしてのわたし」

そのために、時間もエネルギーも

もっともっと、使っていきたい


そしてそれこそが


アキさんがアキさんの人生の主人公として

その可能性や魅力をいちばん発揮できる生き方


なんだ、と。


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photo by Yoshitsugu Maruyama


ワイヤージュエリー制作を教えて欲しい

ワイヤージュエリーデザイナーになりたい

そう願う人の応援だって、もちろんしたい。

でも

それを全てにしてしまう自分になることは

人生の主人公になることからは、離れてしまう。


だから、もう一度。


わたしがわたしらしく生きて輝く日々を、作っていくために。


アキさんの改革が、始まります。



◆ジュエリーデザイナーとしての自分を、立てていく


この世情と自粛の流れを見たアキさんの決断は早く、

事業の転換を決意。


自身のエネルギーを

好きなこと、いちばん自分が生かせることへ注ぐべく


今春以降、自身の講座の新規募集は中止、

今後は、これまでに輩出して来た認定講師に講座を一任し

アキさんご自身は上級クラスのみを担当することを決意。


ワイヤージュエリーデザイナーとして

オーダージュエリー制作と販路の準備に集中することを決められました。


この自粛期間を追い風に変えて

新たな体制を整えるべく、アキさんは前を向き始めています。


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天然石はどれ一つとして同じものがなく

それぞれの石に、その石だからこその煌めきがあり

そして、その石の持つメッセージがあります。


若くフレッシュな実業家のように

明るさと希望で目の前を切り開くのをサポートするような石もあれば


母親のように暖かく見守り、癒しをサポートする石もある


それぞれの天然石の力を借りて

可能性の扉を開き

もっと人生を切り拓いて行ける人が、世界にはたくさんいる。


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ジュエリーデザイナーとして

様々な魅力を持つ天然石を

必要とする人の元に

その人がいちばん輝かしく見えるジュエリーに姿を変えて

届けたい


これからのアキさんは、

ご自身のインスピレーションとともに

思う存分、

人と天然石との出会いを楽しみ

多くの作品を生み出してゆかれることと、思います。



誰もがその人らしく

人生の主人公として、プリンセスのように

その魅力や可能性とともに

輝いて生きることができるように


これまでずっと、出会う人たちに伝えて来たその思いは

誰よりも、アキさんご自身の大切なテーマとして


アキさんが輝くからこそ

美しいジュエリーが生まれ

それに触れた人がまた、輝き出す。


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photo by Satomi Chiba

 

これまでの経験全てを糧にして

ワイヤージュエリーデザイナーとして

新たに進んでいくことを決めたアキさんのこれから。


輝かしいきらめくオーダージュエリーを

多くの人に手渡してゆかれることを

期待して止みません。


次号は、筆者の編集後記です。





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