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Shutter Vol.4 私とともに生きるジュエリーを 岩田アキさん③

私が感じたあなたを切り取り綴るshutter。

4人目は、東京都でWJDAワイヤージュエリーデザイナーズアソシエーションを設立、代表を務める岩田アキさんをご紹介します。

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前回のお話はこちらから。


◆読み解くための天然石から、身に付けたい天然石へ


オーラソーマの出会いが出会いを読んで、

クリスタルリーディングの道を深められたあきさん。


天然石との関わりがより深みを増していくにつれて


天然石のジュエリーを身につけたい


と思うようになります。


そこで、自分で作ってみようと習ったのが、ビーズアクセサリー。


やってみて気づいたのは

アキさんが本当に身につけたいのは、

加工されていない、

原石そのままのの石をつかったジュエリーだ、ということ。


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ところが、


巷を探してみても、自分がつけたいと思うものになかなか出会えない。


アキさんが求めていたのは

天然石そのものの美しさが際立ち、

それを身につけるだけで心が喜び浮き立つもの、

プリンセスの気分を感じるような、

女性のトキメキを呼び起こすジュエリー。


それは、どこにあるんだろう。


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◆運命の出会い、そしてワイヤージュエリーの世界へ


そんな時、

ビーズ作品の販売先を探す中立ち寄った

とあるセレクトショップ。


ここで、天然石にワイヤーを巻いたシンプルなジュエリーを見つけたのが

ワイヤージュエリーとの出会い。


初めて訪れたお店にも関わらず、

その作品に魅せられたアキさんは

お店の人に


私、こう言うのを探していたんです!作ってみたいです!



と直訴。


このアキさんの言葉を聞いた店主が

製作者を繋いでくれ、

なんと、翌週にはその方からワイヤージュエリーを習うことに。


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心が動いたものに正直に動く

そしてその機会を引き寄せものにする


アキさんの気持ちに従ったストレートな行動力に

驚きと尊敬を感じずにはいられないのはもちろんのこと


私がもっとも驚いたのは



なんと



この時、ワイヤージュエリーを習った2時間が


彼女にとって


最初で最後のレッッスン


だったと言うこと!



この日以来彼女は


ひたすら、自身の制作欲求・・・

溢れくる「こんなジュエリーを作りたい」と言う思い



誰もが人生の主役になるために

その魅力や美しさを引き出し、輝かせるような

プリンセスのように

きらめいて生きることを応援するジュエリーを作りたい


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photo by Satomi Chiba


その思いひとつを胸に、確かに抱き

ひたすらひたすら


自身の中で

その感性と向き合い

独学で


ワイヤージュエリーの技術とセンスを

高め、突き詰め、


心が、感性が、悦ぶままに


アキさんが信じる

「美しいジュエリー」を追い求め、制作してゆきます。


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この当時のことを振り返ったアキさんは


自分の中で、作りたいイメージがはっきりしていて、それが世の中になかったから、自分で作っちゃおう♪って感じだったんだと思う 


と軽やかに言い、そしてまた


それが、他人から評価されるかどうかなんて、1mmも考えてなかったし、どうでもよくて、でも、結果、作品をブログとか載せたら反応がよくて驚いた


と教えてくれました。



誰かや何かの評価なんてそこにはなく


ただただ、自分の中の純粋な


「これが欲しい。作りたい。」という気持ちのままに没頭する。


純度高く生きるって、きっとこういうことなのかもしれません。



だからこそ、見た人の、手にした人の、心を動かす。


その清らかなまでの、純粋な思い

その美しい心と、ジュエリーに触れることで。


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人はやっぱり、美しいものが好きだし


そしてまた、信じ発揮したいと願っているのだと思うのです。



自分の中にあるだろう

純度高い美しさ、魅力の存在と、

それとともに生きる自分を。


私はもっと美しく生きることができるし

その美しい生の根元となる魅力は、

きっと

私の中に必ずあるのだ、と。


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◆デザイナーから講師の道へ


「自分が身に付けたい、欲しいと思うジュエリーを作る」

「自分が人生の主人公であることを思い出し

 可能性や魅力を引き出し輝かせるような

 そんなジュエリーを」


その思いから溢れくる

インスピレーションとともに作り上げる繊細なジュエリーたち。


アキさんの作品から溢れるエネルギーと

それを見た人の何かが、共鳴したのでしょう。


作品をブログにあげていくことでファンが生まれ


どうやって作るの?教えて欲しい、というリクエストに応えていくうちに

ワイヤージュエリーの教室が始まり、発展してゆきます。

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2012年、月に2〜3回、数名で始めたレッスンは

その後どんどん口コミで人気を呼び、

5分で予約が埋まる人気講座へと成長。


告知すれば生徒さんが集まり満席になる、

そのための準備を重ね、レッスンをこなす。

そんな多忙な日々が続いてゆきます。


参加する人たちが、

ワイヤージュエリーを通して

自分の感性を信じ、表現し

そうして、

誰もがその人らしい世界を作り生きていくことを願って。


- 私が人生の主役になるワイヤージュエリーを ー

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生徒様の作品


教室の成長に従い、ワンデイレッスンのみだった教室は

2017年には、より質の高いワイヤージュエリーを制作しながら、

デザイナーとしても活躍できる女性を創出すべく、

認定講座をスタート。


認定制度のテキストを作るために

これまで制作してきたジュエリーを解体して一から作り方を体系化するなど

アキさんはその全てを

「自身から生み出すこと」を信じ、貫かれてゆきます。


自身が積み重ねてきたこと、やってきたことを資本に、それを信じ

0から1を作り出す。


期待し、待ってくれている人のために。


さらには

講座を卒業した生徒さんが、

自信を持ってワイヤージュエリーデザイナーの肩書きを名乗れるようにと

2018年にはワイヤージュエリーデザイナーズアソシエーション(協会)を設立。

6月には1期生が無事卒業します。


以来、レッスンと認定講師の育成に尽力する日々を重ね

協会運営のサポートも受けながら

気づけば、

協会設立から2年足らずで資格認定発行は36名に、

教えてきた生徒数は1200名近くに。


ワイヤージュエリーとともに歩んだ13年は

気づけばアキさんを

多くの生徒さんを抱え育成する

協会の代表理事という

大きな頂にまで、押し上げてくれたのでした。


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心の、感性の動くままに、

石の声を聞き、その魅力を

身に着ける人を輝かせるために生かそうと

情熱のままに作り上げてきたワイヤージュエリーと


その、ジュエリーに引き寄せられ

教えて欲しいと声を寄せる

たくさんの人の期待に応えるべく進んだこの数年


気づけばふと、歩んできた現在地への懐疑を感じるアキさんが

そこにはどうやら、いたようです。


続きは、次号で。


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