「瞳水晶」(遊佐未森)

「瞳水晶」(遊佐未森)
https://youtu.be/Mc6tLTdR6oE

高校時代の友人、Iくんには、さまざまな音楽を教えてもらった。なかでもいちばん印象に残っているのが、この「瞳水晶」を含む遊佐未森のアルバムだった。
楽曲や歌唱のよさが印象に残っているのではない。ぼくは、ロック好きを標榜しながら、こういう曲が好きといってもいいんだ、ということに心底びっくりし、また尊敬したのだった。
いまでは考えられないことだが、1990年ごろの、いなか(というほどでもないか。「郊外の」)の高校生にとって、ロックと非ロックには、目には見えないけれどかなり高い壁があったのだろう。というより、まだそれほどのブランド力がロックというジャンル自体に残っていたのかもしれない。身の回りのだれも「ロックとはなにか」を定義できなかったにもかかわらず。

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