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仙台市長選挙最終日レポート

こんばんは、私は今仙台に来ています。実は実家が仙台にあり、中学高校と仙台で過ごしました。今夜はそんな仙台市長選挙の最終日の様子を私なりにお伝えしてみようと思います。

候補者は二人

今回の市長選挙には現職新人二人が立候補しました。

現職は四年前野党共闘により勝利した、民主系の「郡和子」さん

衆議院議員から市長になり今回二期目を目指しました。

そして新人が元自由民主党衆議院議員の、「加納みよ」さん

四年前の市長選挙にも立候補されていました。

今日はお二人の街頭演説に行って直接訴えを聞いてきましたのでその感想を書かせて頂きます。


加納みよ候補の街頭演説

16時のザ・モール仙台長町前に現れたのはオレンジの自家用車に乗り、スピーカーで演説をする加納みよ候補でした。前日のブログにて最終日の活動予定を公開されていたために聞きに行くことができました。動員はかけていないようであまり人は集まっていませんでした。スタッフさんが車中からの演説をする間加納候補とお話をすることができました。その後マイクを代わり街頭演説が始まりました。

加納候補の公約で目を引くのが「宿題のいらない教育」というものです。演説を聞く限りでは「やはり今の学校教育には改革が必要で、十分に教育現場が責任を果たせていない、可能な限り教室での教育で完結させ、教育の格差をなくしていくべきである」というような主張に聞こえました。選挙戦ではビラは作成せずに、選挙公報やブログでの発信、街頭での活動が中心だったそうです。

また報道での情勢調査にもあるように現職が優勢であるにも関わらず、出馬した理由に関しては「自分たちの首長を決める大切な選挙において無投票になることは何としても避けたい。自民党は市議を対抗馬として擁立する備えをしていたが結果的には、出馬を見送ったことを受けて出馬をした。」ということでした。

話してみるとすごくフレンドリーで明るい印象を受けました。また無投票を阻止して市民に選択肢を与える、市政について考える機会、選択する機会を作ったことは大変意義のあることだと思います。


郡和子候補のマイク納

夜八時10分前、郡候補を乗せた街宣車が郡事務所前に到着し、最後の訴えは始まりました。郡候補がアピールしたのは「コロナ対策を講じながら選挙を戦い抜いた」点でした。コロナ禍で公務との両立もあり本人が活動できなかった日もあったそうです。そして今回は街頭でのビラ配りは基本的に行わずに、もらいに来た方に渡し、そのほか多くは新聞折込だったそうです。個人演説会も行わず、ウェブ演説会や街宣車での遊説を中心に活動されたそうです。選挙期間中のコロナ対策を強調することで「こんな時に選挙なんて!」という声に対策を講じているようです。

またマイク納には多くの地元議員が様々な政党から事務所に駆けつけており、最後の訴えを盛り上げていました。動員や大掛かりな告知をしていない為聴衆の多くは議員か記者という感じでした。

さらに事務所に入ると壁一面に各種団体からの推薦状が貼られており、パーテーションで仕切られた奥には沢山の為書きもありました。様々な団体から推薦が出されているようで組織票が十分にあることを感じさせられました。


今回の市長選挙に戦いを見て感じたこと

自民党が現職への対抗馬擁立を見送った背景には、郡市長の強さと内閣の支持率の低下、さらに次期衆議院選挙への影響を考慮したのではないかと推察できます。事実、宮城県内の多くの支部長の街頭演説告知ポスターは、丸川大臣などで菅総理ではありません。このように自民党が市民の為ではなく自分たちの為に今回公認候補を擁立しなかったのであれば、仙台の政治は決して他市に誇れるものではありません。

さらに今回はコロナ対策ということで街頭で手渡しでのビラ配りは行われていません。また両候補ともSNSにあまり積極性は感じられず、市民が調べなければ情報に触れられないという利便性の欠如がありました。加納候補はブログ、郡候補はフェイスブックとYouTubeとどちらもあまり拡散性がありません。それに肌感覚として両陣営が派手な選挙戦を展開していないため市民の選挙の認知度や関心も低く盛り上がりに欠け、また報道によれば期日前投票の投票率は前回を大幅に下回っているともいいます。これらを踏まえると組織票で勝敗は決まってしまうのではないかと考えます。

また、今回の選挙には党派的な対立はあまりありません。これは私からすればとても違和感を感じました。普段国会ではガチンコのバトルを展開し、思想も真逆な与野党が今回はしっかりと協力して現職を応援しています。印象的なのは出陣式での一幕です。前回の選挙では対抗馬を応援していた村井知事が応援演説をし、来賓には自民党と立憲民主党の国会議員が並んで紹介されるということです。もちろん不毛な対立は必要ありませんが、考え方も違う政党が選挙の時だけ仲良くするのは「なれ合い政治」以外の何物でもないような気がします。適度な信頼関係と緊張感がなければ日本の政治の猿芝居は終わらない。そんなふうにも感じました。ただし党同士の関係も大切ですが、最も大切なのは候補者がどんな人かということだと思います。


今回の選挙、実は僕の人生初投票なんです。

まだ投票先、決めてないんです。難しいです。どうしましょう(笑)

いずれにせよ、しっかりと投票には行ってまいります!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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