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金子修介
2020年6月21日 14:37
入社2年前の1976年、漫画を原作にして比較的安上がりに作ったコメディ、曽根中生監督『嗚呼、花の応援団』が思わぬ大ヒットになったので、日活としてはロマンポルノをやりながらも、年に一回か二回は(成人では無い)一般映画の番組で勝負する、という方針が生まれていた。77年は加藤彰監督『野球狂の詩』と、曽根中生監督『嗚呼、花の応援団・男涙の親衛隊』の一般映画二本立てが春休みに公開され、まだ日活に入れる
2020年6月11日 14:04
1978年6月半ば、『人妻集団暴行致死事件』の撮影も、いよいよ佳境に入った。都市化する旧農村青年たちの、“セックスしたい”ばかりの欲望あふれる日常を、リアルに淡々と撮りながら、彼らはついに「犯罪」への境界線を越えて、邪鬼となる。真夜中の川の土手道、酔いつぶれている泰造(室田日出男)の上で、3人の若者は話す。「やっちまおうか、あの母ちゃん」・・・するりと犯罪者の顔になってしまう古尾谷雅人