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『竜とそばかすの姫』ベルをリアルに描いてみた

2021年7月16日から公開されました細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』。ご覧になられたでしょうか?

今回は主人公であるすずのアバター“ベル”を写実化しました!

ベルをリアルに描きましたよ。その一部始終いかがだったでしょうか。

ではさっそく描いてみた感想を述べたいと思いますのでよろしくどうぞ。


◼️デス・スマイルで天に召す


細田監督の作品は昔から好きなので、今回の『竜とそばかすの姫』も宣伝を目にした時からワクワクして心臓が口から飛び出るのを抑えながら楽しみにしていました。

その宣伝で印象的だったのが、真っ赤な衣装を着たベルがクジラに乗って歌うシーンです。

花に包まれたベルの姿はまさに百花繚乱。メイクもそれに合わせてだいぶ派手ですね。

映画館でこのベルを見てたらもう写実化欲がむくむくと湧いてきてしまったので、上映中にも関わらず「どうやって描こうかなぁ」と余計な思考を巡らせながら鑑賞するハメになりました(いや、お前のせいだよ)。

それでですね、ベルを一目見た瞬間からパッと思い浮かんだのが、大阪の元No.1キャバ嬢の門りょうさんです。

派手な顔立ちやメイクがベルの印象と重なり、参考モデルにさせていただきました。

彼女を知ったきっかけはYouTuberのヒカルとのコラボ動画。

初めて見た時めちゃめちゃ綺麗な人だなぁと思った反面、近寄りがたさも感じました。

“美人さん”てみんな憧れるけど、それゆえに話しかけづらかったりもしますよね💧

門りょうさんも最初はお高く止まってる感じの人なのかなぁと思ってたんですけど、実は結構フランクで気の良いおねーちゃんだったりします。

おや、なんだか我々パンピーと雰囲気が近いかも…?と、この届きそうで届かない、絶妙な距離感がお水の世界でNo.1になる秘訣なんでしょうね。

また、彼女について個人的に特筆したいのは笑顔の可愛らしさです!

笑った時の表情が子供みたいな可愛らしさがあるんです。口周りの表情筋の妙だと思いますが、笑った時の口の形が少女のような屈託のない造形になる。

さらに日本人が大好きな八重歯もしっかり出ているのでより一層キュートな笑顔になりますね。

もはや綺麗な顔立ちとのギャップにキュン死確定です!

近頃キュンが足りてないなぁという方、門りょうさんのデス・スマイルで昇天しちゃいましょう♪


◼️初めて腕に力が入らなくなった…


門りょうさんのデス・スマイルで昇天したあとにあなたが見た景色はなんだったでしょうか。

僕の眼前に広がるは綺麗なお花畑でした。それも大量のお花が咲き誇っています。もしかしてここは天国かしら?

いいえ。ここは地獄です。

いやね、「ベル描くぞー!٩( 'ω' )و 」とノリで準備を始めたものの、衣装の花を調べまくるのも大量の花を描きまくるのも

めちゃくちゃしんどかったんです…!!

元絵から花の種類を調べるところから始めたのですが、花には詳しくないので、絵の中の花が何なのかがまず全然分かりません。

なので仕方なく似たような花を探して当てはめることにしました。マジで手当たり次第調べました笑

ではちょっとそれぞれどの花を描いたのか見ていきましょう。

こんな感じですね。

たぶん衣装デザインを担当された方には「いやここの花違うよ?」って言われると思いますが勘弁してください…僕にはこれが限界でした…

んで、調べるだけでもHPが0になりかけたのですが本当の戦いはここから始まります。

そう、この大量の花達を写実的に作画しなけれはならないのです!

むしろ本番はここからで、皆さんに見ていただく部分ですね。

やはりキツかったのは花びら一枚一枚描いていくのにすんごい時間がかかることでした。。

花ひとつの面積は小さいのですが、花びらを細かく描いていくのがベラボーに大変で。菊なんかはエグいのなんの笑

もう最後の方は手と腕に力が入らなくなりました…!(こんなの初体験です…)

今回はホント疲れたなー。今後しばらくはシンプルなキャラ描こ笑

まぁそんな地獄のお花畑でしたが、それでもやっぱり細田監督の映画は大好きなので描けて良かったです😊


◼️マッチングアプリが当たり前の時代


細田監督の作品は子供の頃から好きでした。

ん?30も半ばのおっさんの子供の頃っていつだ…?

そう、時はさかのぼりまして2000年の3月。当時ONEPIECEと同時上映されていたアニメがありました。その名は

「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」

こちらの映画は細田さんが監督をしていまして、子供ながらおもしろ過ぎてすごく影響を受けました。

当時は誰が監督かなんて知りませんでしたが、後に大学生になってからDVDを購入して、特典のインタビュー映像で細田さんが監督であったことを知ります。

ご存知の方はあまりいないと思うんですけど、実はこのデジモンの映画は「サマーウォーズ」と全く同じプロットなんです!!

世界線が違ったり、規模や上映時間などはスケールアップしてますが、話全体の流れはもう同じです。

あの象徴的な「よろしくお願いしまぁぁぁぁす!!」と同じシーンもあります笑

サマーウォーズを映画館で観た時は「こんなにも同じ事ってある?笑」と驚いたのを覚えています。

さて、“デジタルワールド”を舞台にした
「デジモンアドベンチャー 僕らのウォーゲーム」
「サマーウォーズ」
「竜とそばかすの姫」

この3作品は僕の中ではインターネットの発展と共に連綿と繋がっているイメージです。

「ぼくらのウォーゲーム」での焦点は凶悪デジモンによるネット回線のハッキングで、世界中の電話や交通などに混乱を招くというもの。

最終的にはペンタゴンにハッキングして核ミサイルが発射されますが、世界中の子供達から送られる応援のメールを逃げる敵のアドレスに一気に転送して、フリーズしたところを撃破・阻止します。

文字だけのメールで固まっちゃうのが時代を感じますが、それを逆手にとったギミックは今でも目を見張る演出ですね。

「サマーウォーズ」では“OZ”という現実世界のあらゆるものを管理するサービスシステム内で、暴走したAIがいたずらをして混乱を招きます。

「ぼくらのウォーゲーム」と同様ネット内のハッキングにより現実世界が被害を受けるのですが、焦点はネットの利便性とリスクは表裏一体であることや、人の命に関わることもネットで管理する世界観です。

デジモンの方では敵はウィルス的な扱いだった一方、サマーウォーズでは無垢なAI。ストレートな悪とは言いがたいのがミソ。

「竜とそばかすの姫」では更に複雑で、現代を如実に表しています。YouTuberやインスタグラマー、TikTokerのように個人が莫大な影響力を持つ世界観。

「サマーウォーズ」ではあまり触れられなかったネットを通じた感情の触れ合いという、少し抽象的なところに照明が当てられ、共感、炎上、誹謗中傷までリアルに描かれています。

また、マッチングアプリのようにネット上での恋愛が当たり前になっている現在もよく表しているように思います。

“敵”に関してはもはや1人の少年。しかも極めて凶悪な犯罪を繰り返す訳でもなく、なんかネット上で危険視されている程度。。

2000年に上映された「ぼくらのウォーゲーム」では絶対悪が存在しましたが、2009年の「サマーウォーズ」では人間が作り出したバグ(暴走AI)が共通の敵となり、「竜とそばかすの姫」では本当の悪者とは何かを考えさせられるものとなりました。

それぞれが信じたいものを信じれば良いし、それを他者に押し付けることなくお互いを認め合う。そんな多様性を受け入れていく世界を予感させてくれますね。

……

……

はうあぁぁぁっ…!!!!

言いたいことつらつら書いてたら笑い所のない文章になってしまった…!!しかも若干ネタバレしてるし…

いやぁ、写実化企画では笑いあり、笑いあり、そして笑いありの文章を心がけているので今回はなんだかつまらないブログになってしまいましたな。

次からはもっと不真面目に書きたいと思います。お詫びに着色したベルを貼っておきますね。

ではでは、ベルを描いてみた感想は以上になります。

次のキャラもお楽しみに!


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