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留年手前からの海外留学(逃亡)

フリートピックのアドベントカレンダーなので、リクエストのあった海外留学の話をします!アドベントカレンダー15日目!

これは、あくまで僕の体験談で、人それぞれ考えがちがっていたり、国によっても大きく異る可能性があるので、ご了承ください!
僕の場合は、基本的に北米西海岸の経験です。

あと、ここに書かれていることは参考程度に留めておくといいと思います。実際、同じことをしなくても各地で活躍している人もたくさん知ってます。

効率的に、留学する方法の一つとして考えてください。

ただ、実際に経験するコストが高いので、誰かの役に立てばと共有しときます。主に、高校生や浪人生くらいまでの助けになれば。

海外留学とは

正規留学 - 大学進学を目的とした留学
短期留学 - そのまま、半年以内くらいの留学のこと

ここでの話は基本的に正規留学の話です。短期留学は目的とかも違ってくると思うので、この話はあまりあてにならないかもです。

正規留学の場合、多くの人は、金銭的な面やより良い大学を狙うために2年制のコミュニティーカレッジに行き、そこから4年制のコミュニティーカレッジに入学します。

留学のモチベーション

日本の留学生で一番多いと思われるであろう、英語を学ぶ為の留学。
実際、僕もご多分に漏れず、大部分は英語喋れたらカッコいいんじゃね?的なのりで行きました。

僕の場合は、日本の大学受験からの逃げの一手って方が大きかったですが。

しかし、英語を学ぶ為に留学(文学として学ぶことを除いて)は、モチベーションを保つのがなかなか厳しいのではないかなと思います。

本当に、ネイティブレベルに読み聞き話すというのは、想像以上に難しいことだと思います。
英語を喋れる雰囲気になるだけなら短期留学でも頑張ればいけるでしょうし、完全なネイティブレベルにもっていくのは正規留学でも厳しいです。

だから、正規留学をするのであれば、英語を学ぶ以外のモチベーションを持っておく方がいいと思います。
ただ、アメリカで勉強したい分野があるとか、有名大学に行きたいとかなら、高校の成績が最底辺でも行けます。(自分)
もちろん、その分勉強はするんですが。

海外留学で得るもの

題名にも書いたとおり、僕自身は高校時代までテニスしかやってこなかったので高校は留年ギリギリで卒業しました。その後、1年半くらい浪人して、なにかのパンフレットを見て海外に逃亡するわけです。
僕の場合は、あまり先のことを考えずに行った留学ですが振り返ると学力以外に得たものが多です。

一番今でも大きいと思うのは、勉強が好きになったという点です。これは、完全に人によるとは思いますが、受験勉強よりは、どのようにその勉強が活かされるかが実感出来たのが大きいかなと思います。あと、英語で勉強したほうが日本語より理解しやすかったイメージです。

次は、当たり前ですが、英語ですね。英語で生活して、英語で授業を聞いて、英語でペーパーを何百枚も書いて、英語で友達を作ってと基本的には英語漬けの生活になります。あと、西海岸の大学は留学生(International Student)が多いので、世界中の人(主にアジア圏)と仲良くなれます。なので、だいたいどこでも生きていけるんじゃないかという謎の自信がつきます。

また、僕の場合は、台湾人の彼女(現嫁)がいたため中国語も喋れるようになりました。そういう、可能性もなきにしもあらずです。

あと、今になって思うのは、日本、海外を含め働くことへのアクセスがとても簡単になること。ある程度知名度の大学にいけば、ビザの申請も楽になりますし、英語が喋れれば選べる仕事の幅も広がります。

最後に、選ぶ学科次第では、日本では学びにくい事も勉強出来ます。例えば、僕が勉強していたBio-medical engineering (医療工学)やAero-space engineering(宇宙航空工学)などは、日本ではあまりメジャーではない科目も勉強しやすいです。

英語力について

留学するのには、どれくらいの英語力が必要なのか?結構気になると思います。
実際は、留学時点ではある程度の英語力(中学生くらい)と英語に嫌悪感さえなければいけると思います。
多くのアメリカやカナダの大学は、ESL(English as Second Language)というコースがついています。ほぼ全ての学校に入学するためにはIELTSもしくはTOEFLの点数が必要になりますが、ESLで勉強をすることで免除されたり、結局勉強して点数が上がるのであまり問題ないとは思います。僕はESLに行って最初のコミュニティーカレッジのTOEFLは免除されました。
しかし、4年制の大学に編入する為には、結局点数が必要だったりします。
有名な大学に行った人は、だいたいTOEFL100点前後だったのではないかなと思います。最低限必要な点数が、70前後だったかなと思います。ただ、これは学校により大きく異なります。
ただ、点数が高いことには越したことはないですね。

お金

こればかりは、多くの高校を卒業したての人はなんともならないかと思います。だいたいは親に頼るしかないですし、かなりの費用になります。なので、基本は親に感謝しながら行かせてもらう方法になるかと思います。日本の私立大学を一人暮らしをしつつ行くくらいの費用が最低かかります。ただ、有名私立大学(Ivyリーグ)やUCBやUCLAなどに奨学金なしで行こうとすると日本の私立医学部と同等の金額がかかります。大学院の場合は、留学生でも奨学金や給与が出るのでそういう方法を取るほうが良いと思います。

行きたい大学

留学する前からの行きたい大学選び。これは、かなり重要です。

金銭的なことを考えると最重要かも。
まず、日本の留学生の一般的なルートは、コミュニティカレッジから4年制大学への編入かと思われますが、ただ、編入する際、単位の移行や入学出来る確立(受かる確立)を考慮すると最終的に行きたい大学を決めていく必要があります。

大事なのは、行きたい大学のある州のコミュニティカレッジに行くことだと思います。

あと、多くの場合はランキング上位の大学に行きたいと思うと思います。
正直、学部の場合は、どこの大学を選んでも授業内容は大差はないですし、よっぽど(TOP10圏内)でないと就職にも大して有利になるとは思いませんが、それでも特に思い入れが無い限り、有名大学を目指すと思います。

有名大学に行くメリットは、周りに頭いい人ばっかりの環境になる。大学だけではないですが、環境は多くの人にとって、モチベーションや考え方の大きな要因になるのであえて、そういう環境にいくというのは大事だと思います。

ランキングが気になる人は、”World University Ranking”で検索してある程度行きたいところを絞っておきましょう。日本では無名の大学が多いですが、世界では名のしれた大学が無数にあります。ここで注意したいのはもしみるのであれば学部別のランキングを見ることです。多くの大学はビジネススクールが有名だけど他がそうでもないところや、工学が有名だけど他がそうでもないところ。コンピューターサイエンスが有名なところなど得意分野が大学によって変わってきます。

失敗例

1. 地元で難易度が高く有名なコミュニティ・カレッジに入学

コミュニティカレッジの中にも成績の付け方の難易度が存在します、
編入目的の場合は、難易度が低いところで、好成績を保つのがベストだと思われます。

2. 名の通ったカルフォルニアに大学の受験への失敗

アメリカの国公立大学は、編入の場合、基本的に地元が優先されます。
ですので、UCB,UCLAなど名高い国公立に入りたい場合は、カルフォルニアのコミュニティカレッジに行くことをオススメします。
シアトルのコミュニティカレッジを首席で卒業しても無理でした。(エッセイがクソだった疑惑はありますが。)

3. 単位の移行

僕は、シアトルのコミュニティカレッジに行っていたのでワシントン大学(UW)への編入時の単位は確実に保証されていました。
ただ、そこから州外や僕みたいに国外に行くと単位なんて吹き飛びます。(全部ではないですが)

もちろん、単位以上のなにかを求めて単位を捨てるのはありですが、
出来るなら、先に考えておいた方が身のためです。

編入試験

編入試験とは言っても、実際には試験はありません。
必要になるのは、

- 動機のエッセイ
- カバーレター
- これまでの成績(コミュニティカレッジの成績)
- TOEFL等の点数
- 活動履歴(ボランティアなど)

基本的にこれで決まります。

いくつか編入の願書を出した所感では

- TOEFLが90点前後
- 大学の成績がMAX(うちの大学では4が最高で3.99)
- 少しのボランティア経験
- 添削してもらったエッセイとカバーレター

上記の条件で、超有名大学以外は全て奨学金付き優等生として合学が出ました。とはいえ、留学生の奨学金は、授業料に大して雀の涙程度の奨学金だったと思います。

生活/勉強量

ESL時代
ESLの授業しかなかった時期(半年ほど)は、正直かなり楽でした。だいたい午前中に授業が終わって、友達と遊んで、家に帰って1時間ほど宿題して寝るって感じでした。

コミュニティーカレッジ時代
基本的に、コミュニティーカレッジの成績で行ける大学が変わります(成績だけではなく、ボランティア活動や願書/エッセイも大きく関係します)。
ですので、編入を目指している生徒にとっては、一つ一つの授業が死活問題になります。授業が毎日4つ前後入っていて、授業が終わるのが夕方2時とか3時くらい。そこから、一緒のクラスをとっている友達とコーヒーショップで集まって勉強して、家に帰ってご飯を食べてまた勉強する。みたいな、受験生より勉強している日々でした。
ただ、僕は土曜日までは勉強して、日曜日は試験前以外は勉強はしないようにはしていました。ちなみに、この習慣は今でもわりかし続いていています。
とはいえ、毎日がそうかと言われるとそうではなく、僕はテニスのチームにも所属していたのでチームで練習したり、遠征したりもありましたし、友達とパーティをしたりと結構楽しんでいた方ではないかなと思います。

4年制大学時代
基本的には、コミュニティーカレッジ時代と変わらないんですが、入学してからはそこまで成績を気にする必要がなくなるので、ある程度リラックスして勉強が出来るようになります。
ただし、科目の難易度も上がりますし、全部の大学がそうかはわかりませんが、僕の大学は毎年1/3の人が落第をしていっていたので、完全に気は抜けない。というイメージでした。
もちろん、アカデミックに残る人たち(大学院に行く人達)は、成績を気にする必要があります。

単位のとり方

アメリカ/カナダの大学では、多めに単位をとっている人はほぼいませんでした。多分2つ理由があって、単位ごとに授業料がかかるので多めにとらないというのが一つと、基本的に学科によってとらないといけない単位が決め切られていてあまり自由に出来ない。ということだと思います。

日本の大学に行っていないので本当かどうかはわかりませんが、日本では、(ドラマの中では)必要単位よりかなり多くの単位を履修して、ある程度落としても大丈夫みたいなイメージがあります。

なので、単位のとり方は違いがあります。

評価基準

結構昔で忘れていましたが、昔のシラバスを見てみると、多くの授業が50% - Final(期末考査)、30% - Mid(中間考査)で20%が課題等という割合になっています。Finalを失敗すると、3ヶ月が無駄になるのでかなりの緊張感があります。コミカレ時代の試験は、基本的に1発勝負で満点を狙いに行かないといけないので、かなりきつかったのを覚えています。

特に期末考査の期間は、授業が終わって1日の休みがあり、2週間くらいに渡ってクラス別にポツポツと試験が入っているイメージです。1日に2つの試験がある場合もありますし、ラッキーであれば重ならないケースもあります。
ただ、結局は試験期間が終わるまでは、毎日夜中まで勉強をし続ける生活になります。
うちの大学にはハリポッターに出てくるような図書館を含めて図書館がいくつかありましたが、試験期間中はどこも廊下まで人がいるような状況でした。
なので、僕は基本的にマクドのデカいコーヒー(1$)を買って家で勉強していました。

就職

日本で就職する場合は、1年に1回あるボストンキャリアフォーラム1択ではないかなと思います。
僕は、ボストンキャリアフォーラム以外で就職活動をしたことがないですし、日本の就職活動がどういうものなのか話をを聞くだけですが、そこから知っている範囲で考えるとボストンキャリアフォーラムの方が断然に楽です。
まず、合計3日間でほぼ内定まで決まるので楽というのが一番です。
あとは、日本では5次面接とかまであるみたいな話をよく聞きますが、ボストンキャリアフォーラムでは、多くて3次面接とかだったと思います。

海外で就職する場合は、新卒では海外で就職しなかったので友達を見る限りですが、だいたい3年-4年の時からインターンに行き、そこの会社に行くみたいなイメージです。

あとがき

ざーっと、海外留学について書いてみましたが、もし、海外留学で悩んでいる人がいれば気軽に相談してくださいー!

自己紹介

現在、LiskというNode.jsベースのブロックチェーンプロジェクトでリードエンジニアをしています。
今はベルリンに住んでいますが、大学の頃は、アメリカのシアトルとカナダのバンクーバーに住んでいて
ブリティッシュコロンビア大学の医療工学科を卒業しています。
大学の頃に、Web技術を学び始め、のめり込んで、日本のCyberagentという会社で、ゲームを中心に作っていました。
その後に、Liskに入る直前までは、ベルリンで会社を作るチャンスを日本のAPCという会社からからいただき、
レストランの電子メニューを作る事業をベルギーのスタートアップと共同で行っていました。

HTML, CSS、React, ReduxなどのWeb Front技術から、Unityなどを使ったゲーム開発、Node.js, Java, Golangなどを中心とした
モノリシックなサーバー開発やKubernates, Dockerなどを使ったマイクロサービスな基盤の準備、開発など
硬い技術から最新の技術までいろいろ触れる機会がありプロジェクトに恵まれ続けてここまで来ています。

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