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【RX松尾】2024.2.4 シクロクロス千葉MM35/2位

何年か振りにシクロクロスに出場した。カテゴリーはマスターズのMM35(35歳〜39歳)の部だ。シクロクロスのレースであったが、今回はマウンテンバイクで出場することにした。MTBはいいぞ。

なぜMTBなのか

ロードレースを主軸に参戦したきたこともあり、オフロードバイクは得意とは言えない。現役の際には、トレーニングの一環でシクロクロスのレースに出場したこともあったが、基本的にはめちゃくちゃ苦手である。


で、最近MTBを楽しみたいと思って購入したのだが、想像以上に乗る機会がない。その上、29インチのMTBは家に置いていても場所だけ喰ってしまい、利活用できていない現状であった。果たしてMTBはマウンテン=山だけの乗り物なのであろうか。否。シクロクロスがある!シクロクロスイベントは都内近郊でも多く開催されており、トップカテゴリ以外であれば出走権もある。それを存分に活かそうではないか。ということで、本イベントにMTBで参戦したのである。

参戦してみて

参戦したMM35カテゴリは計3名のエントリーであった。皆脚力別のカテゴリーを選んでいるようである。(大会合計で400名以上のエントリーであった)。完走すれば表彰台は確実ではあるが、今回の目標はどれだけMTBでシクロクロスレースを楽しめたか、にある。順位は気にせず、MTBでどれだけ走ることができるかを実力の100%で走破できれば本望であった。


天候は小雨で気温は10度は切っていたと思う。コースは海岸線沿いの砂浜を含むハードなセクションと、公園の草地&丘を利用した区間で構成されている。前者は太めなタイヤのMTBであれば有利だと言われていた。実際そんなことは感じる余裕はなくしんどかった。後者はアップダウンも多く、車体が重いMTBは不利に思えた。結果的にはどこを走ってもしんどかった。なんでみんなあんなに軽く砂地を走ったり、ぬかるんでるコーナーを軽やかにクリアできるのだろうか。心拍数MAXで汗と過呼吸で視界が霞む中、レース中ずーっと恨めしく思っていた。そして「松尾さん、(砂地でも)乗っていけるよー!!!!!」などというガヤが耳に入り続けている。シクロクロスは観戦者の楽しみのために選手が苦しむイベントなのだろうと白目剥きながら思ったほどである。

しかし、常に苦しいのに楽しんでいることに気がついた。ロードレースよりもはるかに濃い情報量を処理しなければならない忙しさはあるものの、限られた時間(30分)という中では集中できるし、どんなカテゴリーであっても声援を送ってくれる観客の中を走るということは非常に有意義である。シクロクロスレースでありながらMTBで走ってもそう感じた。

各クラス混走の中、最終ラップに同カテゴリの選手を1名パスすることができ、3人中2位でレースを終えた。


総評

シクロクロスレースだったが、MTBでも楽しんで出場することができた。もちろん、上位カテゴリーに挑戦したり、結果を求めるのであればシクロクロスバイクを用意する必要があるだろう。しかし、もしMTBを持っているのであれば活用しない手はない。シクロクロスレースの醍醐味の一端は感じることができるはずだ。※レースの要項は確認の上、エントリーしてね。

今年は大学院も2年生になりより忙しくなるため、なかなかコンペティティブなレースにモチベーションを持って参加することが難しい状況が続くだろう。一方、時間がない中でも、自転車競技の楽しみ方を探求できる期間に充てることができるはず。今回のシクロクロス千葉はその一面を堪能できたイベントであった。ぜひMTBを家に眠らせているサイクリストはシクロクロスという選択肢に目を向けて欲しい。


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