酸素カプセルより

無駄にあっちもこっちも走り回って、東京に戻ってきたのはいいがやはり性分なのかあっちもこっちも走り回って今は横浜某所の酸素カプセルの中にいる。

「吸って吐いて」を繰り返して30分、今が折り返しのタイミング。30分息をしていただけの今、とても脱力しながらこれを書いている。

今の感覚を「何かに似てる感覚だ」と思って近い記憶を手繰り寄せれば、水深10〜20mの海でフィンとシュノーケルだけを付けてプカプカ浮かんでいる感覚だった。
そんな海面はシチュエーションとしてはかなり死に近い状態なのに、なぜかプカプカと浮いていたら海に守られている気がして2〜3分浮いているだけの時もある。

海の深さによって「死に近い」という恐怖心が少し無いとは言い切れないが、それとは全く違う次元でリラックスしている所に本質がある気がしてならない。

慌ただしい時ほどゆっくりと話したり、場合にもよるが泣いている子がいたら笑顔でゆったりと話を聞いたり、やる事が多ければ多いほど落ち着いて一つずつに焦点を当てて進めていったり。

そう思えばそこそこの最低最悪な場面くらいなら、何か新しい発見のきっかけになるんじゃないかなーと、気圧差で耳が塞がるほどの酸素に囲まれながら思った次第です。

ピンチは乗り越えるものでもあるけど、瞬間瞬間の自分と対話出来る機会でもあるなーと思いつつ、あと20分くらい酸素を吸収し続けよう。

難点は、ちょっと暑い。

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