あの日の８月１日

私はその時ふと思った、８月１日の朝ちょうど１０時だった

その時に見た時計、柔剣道場の中の光景をいまだに覚えている

私はその時、守備位置としては外野兼内野を守っていた

私は夏休みの部活動で学校の柔剣道場にいた

そこで私たちは自分たちで決めたルールの野球をして遊んでいた

顧問の先生に見つかるととんでもなく怒られたが、

とても楽しくてやめられたものじゃなかった

私たちは毎日夏休みの部活動と称して、本来の練習もせずにその野球に熱中していた

１学年上の先輩らと私達の学年はとても仲が良く、一緒になっていつも飽きるまで遊んでいた

来年の８月１日は何をしているのだろう

去年の８月１日には何をしていたのだろう

あれから幾星霜が流れ、今日の私は他愛のない夏の一日をのんびりと自宅で過ごしている

何もやる気の起きない一日がもうすぐ終わろうとしている

翌日になったところで、特に何ということもない

当時と今とでは色々と変わったが、実は何も変わっていない気もする

いろんなことがあったけど、それがどうということもない

８月１日の次の日はいつも８月２日

ただそれだけだ