OBS×地獄銭湯との格闘日記

(2022/11/19 追記)
解決した、とは言えませんが、当初の目標は達成できたので追記します。
尚、結論から言うと「OBSと地獄銭湯の相性が本当に引くほど悪いから配信したいならOBSを使うな」です。


※この記事はOBSの動作の軽量化を試そうと頑張った日記ですが、結果として解決には至っていません。参考にできそうな項目があれば幸いです。

地獄の始まり

始まりはSteamのハロウィンセールにかこつけたギフトが届いたことでした。

ハロウィンだしホラーゲームでも、と思っていた僕は『SCP:極秘ファイル』に目星をつけていたものの、カードの支払い切り替わってから買おうと思って踏ん切りがつかず買っておらず、何故か大好きなゲーム実況者の配信も見ていなかった僕は、「これはやるしかない」と思い『地獄銭湯』配信を敢行することとしました。
結果としてこれがとんでもない爆弾だったわけですが。

そもそも論

今思えば、恐らくWin11に勝手にアップデートされてからと言うもの、OBSくんの調子は言うほど良くはなかったのです。
『原神』の配信をしようとしてもシーンが切り替わるタイミングでOBSの動作が酷く重くなり、果ては動作を停止するようになっていました。
とは言え起動し直せば配信自体はできるし、何故かゲームシーンから配信後画面への画面遷移で停止することはなかったし、なんなら雑談や『Terraria』の配信であれば特に問題なく配信できるので、まぁいいか、と思っていたのです。
起動確認をして配信画面を整える間にも、VtubeStudioと同時に起動していても特に問題なく動作したので、特に警戒することなく配信を開始しました。

配信開始

異変(?)に気付いたのは、配信開始直後、『地獄銭湯』の「はじめる」を押した直後でした。
LOADING画面に入った途端に、OBSの動きが停止しました。
『地獄銭湯』は配信開始画面で映像についての設定をすることができず、フルスクリーン、テクスチャ設定も最高での動作でした。「さすがにそんなんじゃ動かんか~」と呑気な僕は、一旦画面設定を変えられるところまで進めて、画面サイズと解像度を下げることにしたのですが……。

動かないOBS、進まないゲーム

いくら解像度を下げても、OBSを再起動しても、『VtubeStudio』を停止しても、なんなら配信開始を押さなくても、『地獄銭湯』のウィンドウを触った瞬間にOBSが死にます。これはどうしたことか
タスクマネージャーを確認しながら触ってみたところ、どうやらCPU使用率が100%近いようです。
この時点での僕のPCは32G(16G*2)のメモリを積んでおり、現在のマザーボードには4つのメモリスロットがあるので、まだ伸びしろがあります。
急ぎメモリを調達し、増設して対応してみることにします。

ダメでした。

タスクマネージャーを見ると今度はGPU使用率が100%を超えています。
GeForce RTX 2060を積んであり、推奨スペックは1060なのでかなりオーバースペックのはずですが、おかしいですね。
この時点で1時間以上このCPUくんたちと格闘していますので、心がベコベコになってきました。
「OBSがカクカクになるのを解決する方法」とググったときに出てくる記事に書いてあることを色々試してみます。出力の解像度を下げたり……よくわからないパラメータを下げたり上げたり……。
が、駄目。一向に解決する気配が見えません。

あっ

深夜3時も周り、眠気が強度を増しています。こんな状態では何事も考えられないので、一旦寝てから考えることとしました。

横になりながら考えると冷静になる

ベッドに入りながら解決方法について考えていました。心がベコベコになっているので本来はこんな事しないほうがいいです。
タスクマネージャーを確認した所感、GPU使用率以外は言うほど問題がないように見えます。
つまりGPU使用率を下げさえすれば問題が解決しそうな雰囲気があると言う事。
そう言えば、OBSの配信設定を下げはしたものの、エンコード方法について検討はしていませんでした。確かOBSはGPUによるエンコードを行っていたはずですので、それをCPUの方に変更してみたらまだ可能性があるかも知れません。
もしかしたらOBSと『地獄銭湯』との噛み合わせが壊滅的に合わないだけで、OBSではないストリーミングソフトを使用すればなにか活路があるかも知れません。
あわよくば、PCを落としてしばらく置いておくことでなんとかなったりしないかと淡い期待を抱きながら、寝て起きてから考えることにします。

今できる事を全部やる

よくよく見てみると、OBSの設定に「Quality」と言う部分がありました。
この部分を「Performance」に変更してみます。
動きません。
本命であるエンコード方法をGPU経由からCPU経由に変更してみます。
動きません。
試しにOBSではなく、『Streamlabs Desktop』と言うソフトを使用してみます。これはOBSの設定をそのまま読み込んでくれるので、正直導入がとっても楽でした。
が、設定を読み込んだにも関わらず、背景画像が何故か表示されません。
とは言え、今は背景画像など些細な問題です。正直これで『地獄銭湯』が動くのであればそれに越したことはありません。

……

結論から言えば、動きはしました。動作を停止することはありません。
ただ、『地獄銭湯』自体の動作がかなりもっさりしています。具体的に言うと3倍時間がかかるぐらいもっさりです。
確かに配信は止まっていないし、できないこともないかも知れません。ですがこれではゲーム体験が犠牲になります。
やはりOBSくんが動いてくれればその方が良さそうです。OBSくん自身が動作を停止することはありますが、ゲーム自体は至極滑らかに動くのです。

PCの動作で困った時は再起動するのが定石。再起動直後、OBSと『地獄銭湯』のみを起動してみます。

動作しました!

僕もVtuberの端くれですので、可能であればLive2Dが動いてくれると嬉しい事限りありません。試しに動作しているこの状態でVtubeStudioを起動してみます。

動作が停止しました。

しかもこの後、VtubeStudioを停止してもOBSくんが機嫌を直してくれることはなく、『地獄銭湯』を触るたびに止まる状態に戻ってしまいました。
何だったのでしょうか。夢?
管理者に向かって何だその再現性のない動作は。

タスクマネージャーを確認しつつ動かしてみると、GPU使用率が80%になったり40%になったり100%になったりを繰り返しています。なんで?
GPU使用率を下げるためにエンコード方法を変更したはずなのに、大した影響があるように見えません。なんで??

と、ここらへんで、『地獄銭湯』の「はじめる」を押した直後のLOADING画面がやたらと重いことに気づきました。
試しに、OBSを起動しないまま「はじめる」を押し、操作可能タイミングになる程度まで進めたあとOBSを起動してみます。

動作する!!

やはりLoading部分がやたら重いようです。一旦これで配信自体はできそうか……?
少し冷静になりましょう。このLOADING画面は1日おきに挟まれるはずです。そのたびに動作が停止していては、動画としても見るに堪えない状況になることは目に見えています。
可能であれば安定した状態で放送したい。

そう言えばツールを教えてもらったなぁ

この『地獄銭湯』配信の少し前、『原神』の配信がやたらと重くなり、こちらも停止したことがありました。
その時はCドライブの容量が大変なことになっており(具体的に言うと空き容量が20Gぐらいになっていた)、恐らく動作が重いのはこれが原因だろうと当たりをつけました。

その時に話を聞いてくれていた友人が教えてくれたのが『DiskInfo3』です。このソフトは指定したドライブ内の容量を解析し、どのファイルがどの程度容量を食っているのか教えてくれるソフトです。たいへんべんり。

もともとDドライブ(HDD)に置いていたOBSくんをCドライブ(SSD)に置くことでもしかしたら状況が改善するかも知れません。
そのためにはCドライブの内部を掃除する必要があります。『原神』の時と同じ轍を踏みたくはありません。

容量削減のため様々なファイルを漁っている中で、ひとつ容量の大きなファイルがあります。
僕が普段使用している準備中画面の映像データです。
これは僕がまだ配信活動を始める前に、「こう言うのほしいな~」と思って雑に作ったものです。何か知らんが11Gぐらいある。
このファイルを削除してみます。それ以外にもいくらかファイルを整理して、SSD516Gの空き容量が260Gぐらいになりました。

この状態でOBSを起動してみます……。
するとどうでしょう。今まで重くて停止する原因(?)だったシーンのトランジションがとても軽快に動きます!
どうやら馬鹿重動画データを使用していたのが準備中画面からのシーン遷移に負担をかけていたようです。もしかしたらこれで『地獄銭湯』も……

動きません。

なんでや。動く流れだろ。

結局のところGPU使用率は初期から言うほど変わっていません。ぱそこんよくわからない。何にそんな使ってるんだ。

11月4日時点ではここまでのことしかできていません。OBS起動直後に、VtubeStudioを起動せず、OBSと『地獄銭湯』のみの機動であれば動く"可能性がある"、と言う状態です。
もうちょっとなんとかなんねえかなぁ……。

進展があり次第追記していくつもりです。いつか決着する日を夢見て。

11/19追記

OBSを軽量化するための様々なファイルの削除やシーン設定の変更が功を奏したのか、OBSではなくStreamlabs Desktopの方での動作がかなり軽量化しています。
具体的には『地獄銭湯』と『Streamlabs Desktop』と『VtubeStudio』を同時に起動していても普通に動作するぐらい軽量です。もうこれでいいや。
強いていうならば背景画像が真っ黒なままです。これはpngファイルからjpgファイルに変更してもただ黒い画面が広がるだけなので、画像の読み込み部分に既に問題がありそうです。

まぁ大抵こう言うのは一回ソースを消して新たに画像ファイルを読み込ませれば解決するんですよね。実際しました。

試しにテスト配信をしてみると、配信上では目に見えてフレームレートは下がっていますが、なんとか映像として認識できる程度ではあるようです。
自身のPC上では『地獄銭湯』はなめらかに動いていますので、特に問題はないでしょう。

と言うことで、誕生日に苦手なホラーゲームの配信をする配信者の完成です。

※2時間あります

最終的な設定は以下となりました。

  • 使用ストリーミングソフト:『Streamlabs Desktop』

    • シーン設定:配信前画面、配信用画面、配信後画面の3画面。ソース設定も必要最低限。動画ファイル等はなるべく使用しない

  • 地『地獄銭湯』の詳細設定

    • 画面サイズ:HDサイズ(1920*1080)

    • テクスチャ品質:12.5%(最低)

    • VSYNK:モニターのHzに合わせる

    • VHSフィルター:なし(画面酔い対策で、配信時の動作に関わるかは不明です)

    • Motion Blur:なし(画面酔い対策で、配信時の動作に関わるかは不明です)

  • 『VtubeStudio』について:細かい設定はしていませんが、全画面表示をやめました。


この記事が同じ悩みを持つ方の一助となれば幸いです。

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