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療養日記(雑談6)

足首骨折し入院してから、はや四週間が経とうとしている。経過は順調だが、退院には至っていない。すでにギプスや包帯は取れているので、今月中の退院を目指してリハビリに励む日々である。

入院期間中何に困っているかといえば、スマホの通信量である。普段はWi-Fiを別契約しているため、家にいる間は通信量使い放題だが、現在はスマホの通信量(月5ギガ)が限度である。月が変わる前に契約プランを変更しておくべきだったと、悔やんでも悔やみきれない。動画は控え、最低限のネット閲覧にとどめているものの、5ギガで足りるはずがない。1ギガずつ追加購入しながら、耐え忍ぶのみ。(この記事だって、なけなしの通信量を消費してアップしているのだ。)今後入院予定のある方は、ぜひともスマホ契約プランの見直しをおすすめする。

とはいえ、この逆境もプラスに捉えている。仮に使い放題に切り替えていたとしても、延々とYouTubeで時間を浪費する日々になっていたことだろう。いくら時間ができたからといって、あまりにもったいない時間の使い方だ。幸か不幸か、私のキンドルには大量の電子書籍(未読)が入っていた。願ってもない読書環境である。

本やマンガを読み耽る日々であるが、そればかりやっているわけでもない。病室にはテレビもあって、ほとんどの時間つけっぱなしにしてある。見るものは決まっていて、朝大谷(メジャー)、昼高校野球、夜カープ(プロ野球)である。自分でもこんなに野球が好きだったかと思うくらいずっと野球。流しておくのにちょうど良い。

野球以外にはニュースくらいしか見ないが、唯一ハマった番組がNHKの『街角ピアノ』シリーズ。ストリートピアノを弾きに来る人たちの様子と、ミニインタビューをノーナレーションで伝えるシンプルな番組だが、これがとても良い。YouTubeには凄い演奏の動画で溢れているが、この番組に出てくる人たちは必ずしもそうではない。いろんな職業や年齢の人たちが、その人の最大のパフォーマンスをしているところに上手い下手を超えた感動がある。中でも、広島編のラストに出てきた人の演奏が本当に良かった。左半身麻痺になってからはじめたピアノ、右手一本で伴奏しながらの弾き語りがとても沁みた。本当の音楽は誰でも生み出せる。オンデマンドでも見られるので、見られる方はぜひ。

読んだ本も紹介したいところだが、読んですぐの本はどれも自分の中で熱をもっていて、一時的な盛り上がりに過ぎないかもしれないという気がしてしまう。一ヶ月、二ヶ月経ってもまだ「これ、本当に良かった」と紹介したいかどうか。私が読書会で本を紹介するときも、読んでから期間をおいたものが多い。

ひとまず、今月の読書目標はマンガ込みで100冊だ。現在59冊でそこそこ健闘中。もちろん、次回読書会(8月28日)の課題本(『コンビニ人間』)も読んだ。それまでに退院できていれば良いのだが。

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