ろくでなし (2016/06/10)

振り向いて いつも通り話す僕は 
夢の中を見ているみたいさ 
君はまるで気に留めない顔で 
先に先にへと人波縫う needle girl

ちょっと待った ニコの円盤が弓になれば 
やがてクレンジングに溶け出す僕がいる

点々溢れる 涙ごと 一切触れないまま帰れ いっそ 
眠れないまま midnight いっそ 帰れ 
転々散らす 絹のような怪我を負った胸 
1分だけ見つめ合って噛み付く ただ ただ

こっち向いて 振り撒く匂いは 
初めて差し入れて泣いた日さ 
いつまでも靴を脱げず逃げる夜と
灯りの消せない昼間が終わらない

レントゲン 乗り出し覗き込む舌
アウトプット 押し出されて枕抱いて寝よう

延々同じ道を 彷徨うくらいなら 
どうせいっそ 踏み外したっていいんだ きっと いっそ 
全然開き直りと 言われたっていい 
何故ならずっと とっくのまっくに開いてあるから

半分で折った星の価値より先にまず
滅菌するべきさ べき べき べきさ 
チラシの裏に置いてきた思い出よ
ぶつけながら呻いた ろくでなし

点々溢れる 涙ごと 一切触れないまま帰れ いっそ 
眠れないまま midnight いっそ 帰れ 
転々散らす 絹のような怪我を負った胸 
1分だけ見つめ合って噛み付く ただ ただ