数のおわり
『いち、にぃ、さぁん、しぃ、ごぉ、……
ろくじゅうご、ろくじゅうろく、………
ひゃくいち ひゃくに…… … 』
息子1が、お風呂に入りながら、数を数えていました。
100を、超えてその先を目指しているようです。
つっかえながら、今まで数えたことのない境地までいきました。
『ろっぴゃくさんじゅうに、ろっぴゃくさんじゅうさん、
ろっぴゃくさんじゅうよん…… 』
途中、トイレにも行きましたが、
その間も数えていたようで、そのまま戻ってきました。
いつまで、かぞえるのか、質問してみたら、一千万まで、数えるとの事。
すでに、頬は真っ赤です。
とりあえず、1000まで に、しようと決めました。
(千と一千万の、区別がついてないのは明確でしたけど)
きゅうひゃくきゅうじゅうなな
きゅうひゃくきゅうじゅうはち
きゅうひゃくきゅうじゅうきゅう
1000 !!!で、お風呂から出ました。
息子1が言いました。
息子1・『お母さん どこまでいたら、
数は全部数え終えれるの?』
私・『全部?数の最後? …それは言い切れないと思うよ…多分
ずっとずっと、果てし無く続くんだ……。』
息子1・『え。どこまで。 なんで?。』
私・『大人になるまで、言い続けても言い切れないよ。兆とか、京とかなんか……
無限大数とか、私も全部を知らないんだけど、ずっと先まであるんだよ。』
息子1・『え? お母さんの歳まで
言っても言い 終わらないの?!。』
うんうん。
そうだよ………たしか。
数の 先の先など、久しぶりに考えました。
誰が決めたのか 無限大数。
すでに意味のわからない無限大数。
無限大数が、終わりってことじゃないんだから、
終わりがないって事か?。
数字だけで言えば、始まり0で、
終りは 9って、ことかな。。。
子供に質問されながら、無限大数について
考えてしまいました。
人は、80歳まで生きたとして、
それを秒で、計算すると
2億5000万秒ほどだそうです。
え!?そんなものなの!!! とても、驚きました。
1秒間に一つ数を数えたとして、80歳まで続けても、2億5000万までしか数えられないのです。
勿論、眠るし 食事もするし、赤ちゃんの時は、言えもしないのだけど。
2億5000万秒…。
多いのか少ないのかというより、
なんて儚いものかと、砂時計の砂が落ちていく絵が浮かびました。
5歳になった 息子1の質問は、複雑になり、
洞察力も鋭く、“ムムムッ” となることが多くなってきました。
子供の質問に、まともに答えられない自分に、
苦笑いです。
おかげで昔に読んだ本を思い出しました。
伊丹十三さんの
『問い詰められたパパとママの本』
伊丹十三さんの文章が好きで読んでいた時に、普通に手にした本です。
昔、読んだ時は、
『子供ってこんな事
いちいち聞いてくんのかぁ』
なんて、呑気にしていましたが、
本当でしたよっ。
『空ハナゼ青イノ』
『夜ニナルトナゼ眠ラナクチャイケナイノ』
『大人ハナゼオネショシナイノ』
~問い詰められたパパとママの本』より~
伊丹さんが、独特の軽快さで解明してくれます。
もう一度、読み返してみようかと思います。
2億5000万秒。。。。
一秒一秒、消えてゆくというより、
積み重ねていく…と考えたほうが、良いですね。
知識も経験も常に増えていくのですから。