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【久しぶりの観劇に感激♡】

ひょんな事から、職場の同僚に誘われて舞台を観に行くこととなった。どうも、同僚と一緒に行く予定だった友だちが急に行けなくなったらしく、もらったチケットを無駄にするのは忍びないと、私を誘ってくれたようだ。

特に後の予定も無かったし…何だか、こういうどこからともなくやって来る予想外なことが大好きなので、迷わず行くことにした。
生の舞台を観るのは久しぶりだ。

主演は金田賢一で、その昔、刑事ドラマの「太陽にほえろ」に出演していた俳優だったと同僚が言う。プロ野球選手の金田正一さんの息子さんで、すらっと背の高い俳優だ。他には、江藤潤、稲村梓、原口かほり、小野由香、松坂貴浩が出演。タイトルは「せんにゅうかん〜ラスト・フレンド〜」。場所は新宿御苑にあるサンモールスタジオと言う、5、60人位しか入れない地下の小さな劇場だった。舞観客席と同じ高さの舞台は目と鼻の先の近さで、舞台上の俳優さんたちの息づかいが聞こえて来そうな位だ。

こんな小さな劇場での観劇は久しぶりで、何だかドキドキする。

あなたは先入観なしに他人とつきあえますか?

主人公の身重の一人娘が、剛健なエリート意識の強い、認知症を患った父親を介護する。氣難しい父はどんな優秀なヘルパーともうまく行かず、次々と辞めていく中、ようやく意に沿うヘルパーと出会うが、その頼りになるヘルパーは、実は暴力沙汰で刑務所に入っていた前科者で、更生して資格を取って働いていたことが判明する。ゆがんだ心…「せんにゅうかん」が人間関係を崩壊させるドラマを巻き起こしてゆく。

その前科者のヘルパーを金田賢一が演じていた。さすがにプロの俳優さんたちの演技はうまい!!休憩なしの100分間、息つく暇もなく一氣に最後まで魅せられた。

「介護」という身近な家族問題を扱っているせいか、客層は年配の方が多かった。笑いあり、涙ありの展開で、隣に座った同僚も、反対側の隣の席の見知らぬ男性も、涙でハンカチを濡らしていた。

確かに、私たちは、常に「先入観」を抱き、勝手に相手を決めつけて付き合っていることがほとんどだ。経験値の多い大人ほど、真っ新な氣持ちで相手を見て付き合うことは少ない。

観客として客観的に見ていると、随分おかしなことをしているなぁ〜と思ったりするが、実は日常のことだったりする。なんだか身につまされる内容でもあった。

昨年、還暦を迎えた金田賢一氏が、節目の作品に選んだのが「せんにゅうかん」で、2012年3月に横浜で2回目の上演をされてから、約10年の月日を経ての再演とのこと。かなり思い入れのある作品のようだ。その想いもこちらに伝わって来る良い作品だった。

帰りに、お腹が空いたので博多天神の豚骨ラーメンを食べた。久しぶりのラーメンもすごく美味しかった。ラーメン!

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