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【夢を追いかけて♡】

まだまだ風が冷たくて寒い日が続くけど、真冬の寒さとは違って、お天氣のいい昼間にはポカポカと春先の日差しを感じられるようになった。春が近づくと、職場を去る人がちらほら。年度の変わり目は、やっぱり人生の節目なのだなぁと思う。

同じチームの20代後半の正社員の女性が、2月末で会社を退職する。小柄で、笑顔の可愛い女性だ。一緒に仕事の話をしていると、笑顔で首を小刻みに縦に振りながら、人の話を聞いている。職場の中を、ちょこちょこと前のめり氣味に早足で歩く姿はとても可愛らしく、もし私が男だったら絶対に彼女をデートに誘っているだろう。本人にも、その事を伝えたら、「わぁ、本当ですか?私でいいんですか?とっても嬉しいです!」と、やはり首を縦に振りながら、恥ずかしそうに笑っていた。その様子がまた何とも言えず可愛いかったりする。(笑)

ある日、帰るタイミングが同じになり最寄りの駅まで一緒に歩きながら、「何で辞めちゃうの?結婚するの?」と、以前イケメンの彼氏の写真をを見せてもらっていたので、とうとうプロポーズされたのかなぁと当たりをつけてみた。
「いえいえ、違うんですよ〜。私の話をしていいですか?」
「もちろん。」
「実は、前から夢があって…スクールに通いながら仕事をしていました。」
「へぇ、何のスクール?」
「声優です。声優になりたくて、仕事と両立させていたんですけど、もう年だし…本腰入れて、あと3年やってみようと思ったんです。それで、芽が出なかったら諦めようと思っています。」
「そうだったんだぁ。いいね!声優合ってると思うよ。」
「本当ですか?(すごい笑顔で)」
「うんうん。で、どんな声優を目指しているの?」
「私の声はアニメ声ではないので、海外の映画の吹き替えとかやりたいです。」
と、夢を語る彼女の目はキラキラと輝いていて、聞いてるこっちまで、何だかワクワクして嬉しくなってしまう。

そう、30歳手前になると、20代の若さの勢いがとても大事なものに思えて、何か他にやりたい事に挑戦してみたくなる時期だ。私自身、27、8歳の頃は、会社を辞めて本当にやりたい事に行くべきかどうか、いろいろ考えていた時期だった。(実際、辞めたのは31歳だったけど)だから、彼女の氣持ちがよく分かる。

「そうか、応援しているから、がんばってね!」とエールを送って清々しい氣分で別れた。

でね、別に30代になっても、40代になっても、幾つになっても、夢にチャレンジすることはできる。何度だってやり直しはできるしね。
焦らなくても大丈夫。

機会があったらそんなことも伝えたいなぁ。

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