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【和を以て貴しとなす♡】

職場の人の出入りが激しいのが氣にかかる。

どんどん新しい人が入ってきては、辞めていってしまう。つまり定着率が悪いのだ。新人研修を担当している人たちが、新人さんたちが仕事に馴染めるように、毎回、試行錯誤で研修内容に工夫を重ねても、研修後のOJT(on the job training)の期間を長めに設定して、無理なく独り立ちできるようにしても、途中で体調が悪くなって来れなくなってしまったり、たとえ独り立ち出来たとしても、一ヶ月も経たない内にリタイヤして辞めてしまう人があとを絶たない。

職場の雰囲氣をよくする為に「挨拶をしましょう」キャンペーンをやっても、効果は無い…。

オフィスビルはまだ新しく、広くて綺麗な職場ではあるが、どんなに「はこもの」が良くても、人は定着しない。どうしたものか。

上の人たちも、この状況を何とかしようとしているようだが、状況は一向に良くならない。どうしたものか。

私の拙い経験から考察してみると…

これまで会った、上手に組織を運営している人たちの共通点は、「どの人にも居場所を作ってあげる」ということだった。そのことに一番心砕いていたなぁと思う。人が集まれば十人十色、いろんな人がいる。その一人一人の居場所を作るということだ。その為に、否定から入らず、まず目の前の人たちを肯定するところから始める。「ここはあなたの居ていい場所だよ」と、その人の存在そのものを受け入れる。

自分の物差しで相手を測って、そぐわないからと相手を無理やり変えることはしない。相手の良いところをいっぱい褒めて、まずは受け入れて、安心・安全の場を作る。しかし、これをやるには、それなりに時間がかかるし、忍耐がいる。相手が自ら氣づいて変わるのを待つ力、忍耐力が必要だ。だから、これまで会った、上手く運営している人たちは、みんな心が広く、忍耐強い人たちだった。効率を求めるだけでは、決して上手くいかない。

一方、今の職場は、効率ばかりを求めて、相手をコントロール(支配)して何とか動かそうしている。(まぁ、そういった会社組織の方が圧倒的に多いと思うが)、相手をコントロールしようすればする程、軋轢を生み、組織は回らない。力の弱い者はスピンアウトしてしまい、やがて組織は崩れてゆく。これはどちらかと言えば、「力づくの社会」を形成して来た欧米風のやり方だ。力のある者が、力づくで弱い者を支配して、奴隷のように働かせるやり方だ。今の職場が奴隷のように働かせているとまでは言わないが、やっていることは、総じて同じことだと思う。これでは、人は定着しない。

上手く組織を回す秘訣は、私たち日本人が昔から大切にしてきた、お互いを思いやり、尊重しながら、一つの目標に向かって、みんなで達成感を味わうことにあるのではないかと思う。

グーローバルなんちゃらに踊らされるのでは無く、『和を以て貴しとなす』これに尽きるのでは無いかと思う。原点回帰。

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