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【感謝のカタチ♡】

一年に一度、マネージャーから「いつもありがとうございます。」と感謝の氣持ちのお菓子が全員に配られる。まぁ、会社の予算に組まれているらしいので、会社からということにはなるのだが。
本来は、年末に配られるはずのものだった。昨年の10月か11月頃に、3種類のお菓子の中からどれが良いか選ぶように言われ、わざわざ集計を取っていた。人数が多いので、集計を取るのも大変だったと思うが、それにもかかわらず、マネージャーは発注するのをすっかり忘れてしまったらしい。

えっ、忘れる?あんなに大騒ぎして、全員に希望まで聞いて集計まで取っていたのに…。ちょっと腹が立った。いつも「みなさんの頑張りのおかげです。」と口では言っていても、その感謝を表す行為を忘れるとは不届千万!本当に感謝していたら、忘れるだろうか?
そのようなことを同僚に言ってみたら、「そうだね〜。」と笑って受け流された。この人はお菓子如きで、何をそんなにプリプリ怒っているのかと思われたのかもしれない。
いやいや、言っていることと、やっていることが一致してなかったら、ダメでしょう。と私は思うのだが…。

先日、マネージャーとの面談があった折に、その件をそのまま伝えたところ、大変遅れてしまったが、もうまもなく配る予定です。との返事があった。
マネージャー曰く、今、丁度お菓子を手配しているところで、実は一番人氣のあったお菓子が、通販での取り扱いがないことが判明して、わざわざ自らデパートまで買い行っているとのこと。で、店頭ではお一人様10点までしか購入できず、しかもすぐに売り切れてしまうため、仕事を抜け出して、朝の開店時間に行っては、毎日10個ずつ購入していると言う。その話を聞いて、親鳥が、ひな鳥のためにエサを取って来ては巣に戻り、またエサを取りに行きと何往復もしている姿を想像してしまった。そう、発注を忘れてしまった彼は、彼なりにお役目を果たそうと一生懸命やってくださっているのだ。

で、ようやく、新年が明け、3月に入ってから、本日、ホワイトデーに配れる運びとなった。職場には、夥しい数のお菓子の箱と紙袋が並べられていた。親鳥が、自分の足で何日もかけて集めてくれたものだ。私が選んだお菓子が、まさに大人氣のそれで、受け取った箱は、いったい何往復目でゲットしたものなのかと想像すると、有り難みが増すというものだ。お味もことのほかに美味しかった。

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