【音読道場継続レッスン♡】
今日は、子どもの「音読・サイコロ道場と、「大人とための深める音読」と2つの継続クラスがあった。
子どもの「音読・サイコロ道場」は、本日3回目の10才の男の子。お母さんと妹と一緒に元氣よくやって来た。「ようこそ、久しぶり〜!元氣だった?」と挨拶を交わしながら、前回のレッスンの後お家ではどうだったか様子を伺う。トイレの壁にカタカムナの5首と6首を書いた紙を貼って、時々練習していることをお母さんが話してくれた。さすが!こちらがお勧めしたことを早速実践してくれている。カタカナ表記で書いたそうで、6才のの妹が「うん、(まだ)読めないの。」と言い、お母さんが「ひらがなで書けばよかったわね。」と答えていた。いい感じに妹さんも巻き込んで、カタカムナの音とリズムが家庭内に定着しそうである。
実際に、前回からのおさらいで、母音と子音の発声をしてみると、男の子は綺麗な通る声で発音していた。所々、「ゐ」「ゑ」など、普段使わない音になると、お口をもごもごさせ、怪しい発音になったりするが、すぐに慣れて出来るようになるだろう。続けて、カタカムナの音読をしてみる。トイレの壁に貼っていた成果もあってか、半分位は既に暗記出来ているようで、子どもの記憶力と吸収力にはいつも感心してしまう。ただ、男の子の特徴で、集中力はそう長くは持続せず(笑)、「おー」の発音の時に一緒にあくびが出て来て、だんだん口の動きが疎かになってしまい、横に座っているお母さんに嗜められる。ここまででちょうど30分。後半は、サイコロ暗算へと移る。サイコロも既に購入していて、お家でも少しやっているとか。最初は、十二面体のサイコロ2つを転がして掛け算する。こちらは、九九が出来れば、答えを出すのはそう難しくはない。ウォーミングアップで、何回かやってから、今度は十二面体のサイコロ3つで暗算する。こちらは出た目を分解して、組み合わせて計算する必要が出てくるので少し時間がかかる。最初はどうしても筆算の習慣があって、人差し指を動かしながら、出た目をそのまま掛け合わせようとする。旬子先生が、「筆算をするなら紙と鉛筆を渡すけど…頭の中でやってみようよ。」「何と何を掛けた6になるかな?」と促して、数字を分解する方法を丁寧に伝える。男の子は素直に従って、時々間違えた数字を言ったりするが、正解が出るまで一生懸命考えている。今度は、十二面体のサイコロ2つと、二十面体のサイコロ1つで掛け算にチャレンジだ!途中、あっちゃこっちゃ行って迷い子になることもあるが、こちらがヒントを出すと、「う〜ん」と考えて、正解へ一歩ずつ近づいていく。えらいね!
そして、最後の問題は、今まで何回も出て来た同じパターンを上手に使って、一人で正解を出すことが出来た!見守っていたお母さんもにっこり、大満足で終えることが出来た。やったね!妹も、いつの間にかお母さんのお膝の上に座って、お兄ちゃんの隣でサイコロを転がして遊んでいた。
がんばった男の子をいっぱい褒めて、「ありがとうございました。また今度ね!」と言って送り出す。
「大人のための深める音読」は、銀髪をおしゃれに染めた女性をお迎えして、『伊勢物語』へと進む。平安貴族で歌人の在原業平がモデルと言われている人物の物語で、和歌を中心として展開される。当時の男子は十二、三才で元服を迎え、恋愛の歌をしたためては女性に送っていた。旬子先生の息子さんが、丁度11才、この4月から中学に入学するそうで、最近、中学の制服を仕立ててもらいに行った時の写真を見せてもらったばかりだった。ちょっと大きめの学生服に袖を通したその姿は、本当に初々しくて可愛らしかったが、そう考えてみると、「当時はかなり早熟でしたね〜。」「でも、昔の平均寿命は40〜50歳だから、この位になるのでしょう。」「今は人生100年の時代になっているから、逆に高校生や中学生幼稚化しているような感じですよね。」等々、今と昔を比べてみたりして、当時の貴族の生活の様子を想像して味わってみる。「大人のための深める音読」は、そんな時代背景や恋愛事情など、いろいろお話しながら、考察出来る楽しみがある。
「カタカムナ読み」をしたり、「一音一音切り読み」をしたり、また「祝詞読み」をしたりして、古典の音とリズムを感じて、当時の人と同じ氣持ちを味わえるのがまた面白い。
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