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フリー編集者・元塚B

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塚Bの中央公論新社時代、そしてフリー編集者の元塚Bの記事です。
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#出版

消えた退職金問題

こんにちは。フリー編集の元塚Bです。 16年勤めた出版社を退職してフリーランスとなり、あっという間に1年が経過しました。 今回は、そんな私が抱える金銭問題を赤裸々に書きたく思います。 何とかなるさ 会社を辞める時、次の仕事は決まっていませんでした。 フリーになっても、編集の仕事はなんとか続けられるだろう。 そうして食いつなぎながら、元々やりたかった絵の道に再チャレンジしよう。 そんな、漠然とした志(?)だけがありました。 収入が不安定になることは、もちろん覚悟のうえ。 し

バツイチで子持ちなのに、40代にもなって会社を辞めて絵ばかり描いています。

こんにちは、フリー編集の元塚Bです。 今回は私が編集ではなく、挿画を担当した本について書きたいと思います。 私が挿画を描かせていただいたのは、こちら。 有村俊秀/日引聡 著『入門 環境経済学 新版 脱炭素時代の課題と最適解』 元々、中公新書でロングセラーとなっていたのですが、この度新版としてリニューアル。 それに伴い、イラストも旧版から刷新し、この度私が描かせていただいたのでした。 イラストの一部をご紹介すると、こんな感じです。 実は会社を辞めてフリーランスになるとき、

多額の借金苦から夜逃げした父子が、小説家として成り上がる!

こんにちは、フリー編集者の元塚Bです。 以前このnoteでもご紹介した作家の矢月秀作氏。 その半生は、父親の事業失敗にともなう多額の借金、夜逃げ、ヤクザに追われる日々……と実に波乱万丈でした。 今回はそんな矢月氏に、作家を志すようになるまでの、若き日々を語ってもらいました。 元公安の父 作家・矢月秀作は1964年、兵庫に生まれます。 当時、矢月一家は警察の官舎で暮らしていました。 父は公安のデカとして危険な任務に就いており、幼い矢月氏は父が家にいた記憶はほとんどなかったと

これって職業病!? 「むずむず脚症候群」と「カフェイン依存症」

皆さん、コーヒーは好きですか? こんにちは、塚Bです。 今回は、コーヒーを飲みすぎた私の経験談をご紹介します。 編集者とコーヒー編集部を見てみると、たいがいの人がコーヒーを片手に仕事をしています。 机には、缶コーヒー、セブンコーヒー、どこぞの大手チェーン店のコーヒーカップなどがずらりと並び、なかにはカフェイン量の多さを誇る飲料を飲んでいる者も。 私自身、朝起きたらまずコーヒーをドリップし、朝食時に飲み、さらには水筒に2・3杯分つめて会社へ持参。 水分補給は基本コーヒーで、休

嗤(わら)う編集者

「大変すばらしいお原稿ですね」 編集者がそういいながら、上記のような表情を浮かべていたら、要注意。 片側の口角が上がっていますね。 これは、相手を「軽蔑」しているときに浮かぶ表情です。 つまりこの編集者は、言葉とは裏腹に、原稿の執筆者を見下している。 きっとその原稿はボツになるでしょう。 今回は、わたくし塚Bが現在取り組んでいる企画、「表情分析」についてご紹介します。 「表情分析」とは?皆さんは、「表情分析」というものをご存知ですか? 例えば、こちらの表情。 さて、どんな表

「手作り」で生まれた書店! Pebbles Books

こんにちは。塚Bです。 今回は、東京都文京区、小石川にある小さな小さな書店、Pebbles Books(ペブルズブックス)をご紹介したいと思います。 小石川に生まれた小さな書店 Pebbles Booksは、住宅街にひっそりと佇む、一見するとギャラリーのような書店。 1階には児童書や雑誌、文庫、新書、一般書。そして2階は人文書やアート関連の書籍が並びます。 子連れのお父さん、お母さんや、人文書が好きな地元の人に愛される書店です。 本店は、「フリーランス書店員」の久禮(くれ)

ローカルチェーンの書店とともに歩む。フリーランス書店員……って?

こんにちは、塚Bです。 前回、小石川にあるPebbles Booksをご紹介しました。 その仕掛け人が、フリーランス書店員の久禮(くれ)亮太さんでした。 しかし、書店員でありながら、「フリーランス」とは、いったいどういうことなのでしょうか? 今回は、そんなフリーランス書店員・久禮さんのお仕事をご紹介したいと思います。 チェーン店から独立 久禮さんは、大学在学中にあゆみBooks早稲田店でアルバイトを始めたことから、書店員としてのキャリアをスタートします。 その後、三省堂書