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【ORASトリプル・オフレポ】第1回ゆきふらしオフ(後編)/デンチュラアリアドス【構築記事】

 オフレポ後編!
 アリアドスパーティ第18弾。見た目重視の趣味構築……にとどまらないぞ!


前回のあらすじ

 北大ポケモンサークルゆきふらしさん主催のオフ会に参加。まず特殊ルールの対戦をした。

 フリー対戦の時間になったので、もう一つの新作パーティで対戦する。

 と、その前に…

交換

在庫は十分
計4匹を、新たに3人に布教

 大体は対戦終了後に押し売りを仕掛けて捌いた。

 あとは夢特性やXY限定などを中心としたふかあまをいくらか配れた。ただ用意できていないものもあり、オフラインでの個体調達は事前の打ち合わせが必要だと感じさせられた。

構築経緯

 デンチュラアリアドスをしよう!クモ2匹で戦ったら楽しそうなので。

 なにができるかな?

 攻撃面でのタイプ的なシナジーは少ない。
 弱点が被るので怒りの粉も微妙。
 弱保起動も習得技を見る限り難しいし、素早さも違いすぎる。
 天候も、雨ごいしか覚えないデンチュラ・日本晴れしか覚えないアリアドスとなっていて噛み合わない。

 他にアリアドス側が出来そうなサポートといえば…糸を吐くとねばねばネット。

 というわけで、「ねばねばネットからのスカーフエレキボールで威力150を狙う」コンボをコンセプトにする。


 計算してみよう。

 威力150には、「自分の素早さが相手の素早さの4倍以上」の状況が必要。最速スカーフデンチュラの実数値は264。

 ネットを踏ませると、無振り80族・準速50族がギリギリ威力150の範囲外というライン。79族以下でHA・HC振りなどにしがちなポケモンなら高威力で削ることが可能だ。

 ネットに加えて一方的に追い風状態を作り出せれば、最速130族より遅いポケモン全員に威力150が出せる。立ち回り次第で爆発力もあるといえそう。

 それから、一応素早さ3倍までは威力が120になるので、雷より10高くできる。絶対4倍じゃなきゃダメなこともないかな。準速70族くらいまではネット踏ませるだけで威力120をお見舞いできるぞ。

 まあまあ現実的に戦えそうだ。
 スカーフエレキボールより複眼でメガネ雷してた方が強いという疑惑があるけど、デンチュラアリアドスのシナジーが発揮されているところを見るのが目的なので気にしない!


 苦手な相手は多い。残りの4匹でカバーしていこう。

 まずクモコンビの弱点となる範囲技、炎と岩の対策。交代先となる耐性持ちに加えてワイドガードも持っておきたい。
 熱風使いでよく見るリザYは電気が通る一方で、岩雪崩使いでよく見るランドは電気無効。どちらかと言えば、ランドロスの対処に苦労しそう

 ねばねばネットを撒くので負けん気と勝ち気が心配。威嚇より壁の方がいいかもしれない。
 ネットだけでは相手の追い風や浮いてるポケモンに対して無力、こちら側にも追い風は必須
 他にはねばねばネット撒きをサポートする猫だましも必要かな。


 ここでランドロス対策について、ディスコードやX(Twitter)で相談した。有識者のみなさんありがとうございます。

  • デンチュラにめざめるパワー氷。ただ今回スカーフデンチュラなので命の珠などの火力アイテムは持たせられなくて、それだと1撃で倒せはしないみたい。

  • ミロカロス。横に置いておけば電気技読みランドロス交代などされにくくて良さそう。

  • メガボーマンダ。威嚇枠の中でもメガシンカすることで威嚇を消す選択肢も取れて、負けん気への懸念を減らせるのがいい感じ。追い風も地面無効もメガ枠も範囲技も、一気にここで確保できる。

  • ニョロトノ。炎もランドも対策できて必中雷も可能と普通のデンチュラなら相性ばっちりなので自分でも候補にしていた案。しかしよく考えてみよう。現状でさえ複眼雷が向いているポケモンでわざわざエレキボールする不条理トレーナーと化しているのだ。これ以上「雷でいいじゃんポイント」を計上するわけにはいかないと思う。

 結論 : めざ氷・ミロカロス・メガマンダはそのまま採用。命の珠・雨はコンセプト的な都合で見送る。

 岩の通りが大変なことになっている。あと2匹は格闘と鋼にして帳尻を合わせにいくぞ。

 〈格闘枠〉この後で鋼が入るとなれば炎弱点3匹になるので、そっちも同時になんとかするべく厚い脂肪ハリテヤマ。炎に受け出すならチョッキで特殊に強くするのが向いてそう。

 〈鋼枠〉ワイガないなった。ギルガルドかな〜。

 完成!


めざ氷厳選に際してのちょっとしたお話

 めざパ厳選、したことない。
 めざ氷理想個体は〈 H31-A0-B30-C31-D31-S31 〉のようだ。
 これも有識者に相談しよう!

 結果、いろんな人が答えてくれた!ありがとうございます。
 A0はよく考えたら普段からそこまで粘ってないので任意の偶数で妥協することにして、先にB30の個体を用意しそこから遺伝させていくのが良さそう。

 という話をしたら「BW2で手に入るNのポケモンは全個体値U(=30)固定」という追加情報もいただく。
 ということはつまり…

確保
やあ
これは…?
☆ MISSION COMPLETE ☆

パーティ紹介

個体紹介

デンチュラ

特性:きんちょうかん
持ち物:こだわりスカーフ
わざ:エレキボール/ボルトチェンジ/めざめるパワー(こおり)/エナジーボール
性格:おくびょう
努力値:CS252 H4

 雷を使わないので特性を複眼ではなく緊張感にできるのがポイント。ラム禁止は意味ないけど、オボンは禁止できるよ。ボルチェンすると即解禁。
 虫のさざめきなら草を倒せるけどそっちはマンダに任せて、氷4倍じゃない地面にも対抗するエナジーボールとしておいた。
 フリーで試運転できないので技選択は悩ましいね〜。

アリアドス

特性:ふみん
持ち物:バコウのみ
わざ:ねばねばネット/いとをはく/いかりのこな/ナイトヘッド
性格:なまいき
努力値:H252 B76 D180
調整意図:ファイアローの鉢巻きブレバをバコウ込みで確定耐え 残りD

 初代アリアドスパーティの糸を吐く型と同じ技構成でも、うってかわって今回はねばねばネットが主目的だ。
 クモが二匹並んでいる盤面でも、なんと相方は飛行等倍。必然的に飛行技はこっちに飛んでくるからバコウが活きるというわけ。

ミロカロス

特性:かちき
持ち物:オボンのみ
わざ:ねっとう/ふぶき/じこさいせい/ドラゴンテール
性格:ひかえめ
努力値:252-x-52-156-44-4
調整意図:トリプルwiki

 氷技はこご風でさらなるS操作を、とも思ったけどさすがに過剰か。範囲技少ないし吹雪にする。当てよう!

 ダクホ耐性がなさそうなので、ここでマジックコート。…おや?

 アリアドス「不眠です!!糸を吐きます!!」

 じゃあマジコいらないか。
 代わりにドラゴンテールを入れてトリル対策にしてみる。この構築はトリル阻止しないと大変なことになる気がするからね。

メガボーマンダ

特性:いかく→スカイスキン
持ち物:ボーマンダナイト
わざ:ハイパーボイス/すてみタックル/おいかぜ/まもる
性格:やんちゃ
努力値:4-116-4-164-x-220
調整意図:トリプルwiki

 採用理由からハイボ・追い風まで確定。あと守る。
 ニンフィアに打点があるのがギルガルドしかいなくなっているので、物理技で倒しにいけるすてみタックルを用意した。

ハリテヤマ

特性:あついしぼう
持ち物:とつげきチョッキ
わざ:インファイト/はたきおとす/フェイント/ねこだまし
性格:ゆうかん
努力値:A236 B140 D132
調整意図:トリプルwiki

 チョッキハリテヤマだね。いつもお世話になってます〜。

ギルガルド

特性:バトルスイッチ
持ち物:いのちのたま
わざ:シャドーボール/アイアンヘッド/ワイドガード/キングシールド
性格:れいせい
努力値:252-84-4-164-4-×
調整意図:S個体値31。
トリプルwikiの汎用両刀型のSをHに回す。
B下降補正じゃない分Bにも4振る。
そしたら8余ったのでCに回す。

 ニンフィア倒せない問題を受けて鋼技はアイアンヘッド採用。

 ギルガルドの素早さってギルガルドミラー・対ニンフィア意識で速くしたり…のせめぎ合いがあるみたいだけど、その2体ならネット踏ませれば絶対上取れるんじゃない?
 計算してみよう。

 例えば下降補正の個体値31で無振りとしても実数値72で、これに対して無補正216振りのガルドがネットを踏んだら71。CSガルド以外大体勝てる!
 つまり…ねばねばネットを撒いた時点でこちらのガルドはS振り相当と考えてもいいってことだ!!(過言)

 ともあれ、大変面白そう。
 今回はS操作が変わり種なので、wikiに乗ってる普通の追い風系パーティの素早さラインがあんまり参考にならない状況。流用やなんとなくで決めるより、自分なりにでも根拠を持って決めた育成の方が信用に値すると思うんだ。これで行きます!
 CSガルドが来たら困った顔をする予定。

作戦

 コンセプト上、絵面は重視したい。デンチュラとアリアドスを両端に出してスタート(この時点で3割くらい目標達成)
 でもデンチュラはS操作した後に攻撃したいので、ボルチェンですぐ撤退。

 序盤はまずねばねばネットを撒く。
 追い風ミラーならこちらは少し遅れて発動させ、相手の追い風が切れたターンがエレキボールチャンス!

 相手がトリパならネットは撒かなくてもいいかな?
 苦手な相手なのでダブルクモ選出は諦めて頑張る。 中央からドラテを狙いつつ、それを妨害するこの指役は猫騙しで止めたい。

フリー対戦

1戦目 勝ち

誓い+晴れゴリラかな

 追い風ネット糸を吐くで上を取って殴った。
 この日始めた初心者さんだったので今後に期待だね!いい信長使いになる素質がある。

2戦目 勝ち

オニドリルだ!あとツボビアルの雰囲気を察知

 怒りのツボギミックを怒りの粉で阻止。怒りには怒りを、ってこと。
 クロバットの手助けブレバでデンチュラが交代際に吹っ飛び何もできなかった。
 代わりにアリアドスが生き残ったので糸を吐くことに成功、そのまま上取って勝った。デンチュラ出すのを遅らせていればS2段階ダウンエレキボールができたのに〜

3戦目 勝ち

このお相手はユキノオールールのパーティ

 トリパ相手だったので予定通りドラゴンテールで対処。その後は怒りの粉と自己再生でミロカロスを長持ちさせながらハリテヤマがダメージを出していく形に。
 デンチュラの仕事はゲッコウガをボルチェンで4割くらい削ったこと。
 最後はメガユキノオーが硬くて焦ったけど、氷の礫が無かったのでギリギリ競り勝った。

4戦目 負け

負けん気がきたけどネットは踏まないやつだね

 配信卓。
 何も考えずネット撒いたけど、裏は浮いてるポケモン多いから糸を吐くの方が良かったよ。
 ウォーグルが陽気だったためアリアドスが手助け岩雪崩を耐え、おかげで続く暴風を吸うことに成功。アドバンテージを得る。
 不用意にボーマンダを交代で繰り出したところ、その場で眼鏡暴風を急所に受け一発退場。アドバンテージを失う。

 デンチュラはウォーグルと相打ち。
 ニョロトノを放置した結果残数不利で滅びを入れられ、高耐久にトリルとムーブでも翻弄され倒しきれず敗北。全体通してどの相手を倒しどの味方を残すかの判断を誤った感じ?

動画

 配信卓に出た。2時間38分くらいから。

振り返り

 パーティとしての平均点は高めの印象で、怒りの粉やドラゴンテールといったテクニックも効果的に働いた。

 ねばねばネットは反射したり糸を吐くのおまけで撒いたりとあまり真面目に考察してこなかったのだけれど、「ギルガルドなどの同速対決を永続Sデバフで制する」という利点に辿り着けた。効果がない場面は多いけど、仮想敵が定まっているなら一考の余地はあるかもしれない。


 ただ肝心のねばねばネットエレキボールのコンボは上手く決められなかった。
 そもそもネットを踏んだ電気等倍以上の相手と対面するチャンスがなかなか訪れないので、機を伺う間にHPが削れてしまう。結果的に耐久無振りデンチュラに無理をさせて、本領発揮させてあげられなかった。

 まず(よく言われる通り)トリプルは交代が少なく設置技は踏まないことが多い。浮遊や飛行でなくても先発から居座り続けるだけでネットは無効化されてしまう。これではコンボのチャンスがないのも納得。

 そして交代際に一撃で落とされる事態を2度発生させたことからも、耐性によるサイクルが上手くいっていなかったことがわかる。2回とも飛行技が一貫していた場面だったし…。

 これを踏まえて改善するなら、耐性の補完重視な構築に仕上げてサイクル戦に持ち込むのがいいと思う。
 デンチュラはボルチェンで体力温存しつつ交代で盤面を有利に運び、不利対面を嫌って交換した相手がネットを踏んだところへエレキボール!!のような形が取れそう。

 クモ2匹に拘らないとするなら、いたずらごころ電磁波+きんちょうかんでラム封じ+スカーフエレキボールの速攻戦術や、珠エレキネットからのエレキボールとしてS操作役が火力を出す手段として使うなどもできるかな。


 結論としてはデンチュラとアリアドスはそれぞれ個別に活躍させよう!ってこと。
 (それは最初から分かってた気もする)(でも初手クモコンビ登場のシーンは対面の対戦相手に好評で、反応が見られるオフ向きだったよ)

 わざわざシナジーを求めてギミックを用意するのであれば、発動しやすいもの発動した場合のリターンが大きいもの、どちらかにしたほうが良さそうだ。

おわりに

 こんなに人が集まってトリプルの対戦や交換ができるのは本当に得難いことだし、積極的に活動してくださるゆきふらしさんには感謝感激雨霰といったところ。
 ゆきふらしで雨霰だと天気が大変だ!

 さておき。

 今後もなるべく参加して盛り上げたいし、ミラクル交換で受け取った成果を活かした個体調達なんかも協力できたらいいな。

 他に特記するなら…午後だけの開催でも終盤になると充電無くなっちゃう点。ただ今回、楡陵祭の時と違ってコンセントがあったので簡単に充電できた。
 たこ足の延長ケーブルを持参したものの結局距離が届かなかったので椅子机を動かすことに。複数本必要だったかな?

 そんなとこ。ではまた~。

最後に集めて撮った
いい文化だ

引用元

パーティ画像:トレーナーカードジェネレータ

ポケモン画像:ポケットモンスターオフィシャルサイト|ポケモンずかん

参考文献:トリプルバトル総合情報サイト(トリプルwiki)

おまけ

☆ニックネーム・メモ

ハルモJr. (デンチュラ) → ハルモニアの子孫、ハルモジュニア!
ミロホウエン (ミロカロス) → ホウエンだからね。
スモレス (ハリテヤマ) → スモー・レスリング。
なでなでぎり (ギルガルド) → 撫で切りにしてくれるわ!と思った後、少し優しくした結果。

アリアドスは初代アリアドスパーティのすぱりんを連れてきた。
ボーマンダはTNタカグチさんのボーマンダ。

☆見出し画像

 虫ポケモンを狙う鳥ポケモンたちという構図

 …の背後に電気タイプが(合成で)現れた!これで安心。

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