見出し画像

【ORASトリプル】水浸しのサザンドラ【構築記事】



構築経緯

 前回のあらすじ:ゲーチスのサザンドラ、せっかく覚えさせたけど波にあんまり乗らない。
 不一致波乗りが強くないなら一致にしてしまえばよいのです!ということで水浸しにしてみよう。

 サザンドラでやる意味は…その特攻の高さ。波乗り使いを特攻種族値順に並べると、メガシンカを除けばラティオスの次に高い。
 眼鏡を持たせればメガシンカ組には勝てるとしても、CSともに上回るラティオスとは理由付けとなるような差別化が必要だろう。両方浮遊ドラゴンだが…

①耐性面は水に変えるので差はないように見えて、ラティオスは水浸し直前に不意打ちで弱点を突かれるが、サザンドラは半減。

②水浸し+波乗りを同一ターンにやると水浸し役がダメージを受けるが、呼び水ネオラントなら大丈夫。このとき、最速ネオラントは準速ラティオスより遅く準速サザンドラより速い。ラティオスがネオラント-1に素早さ調整をするなら、素早さの差は小さくなるとも言える。

③水浸ししない試合では眼鏡サザンドラの方が一致技の通りがいい。つまりパーティに組み込みやすそう。

 以上より、ギミックの決めやすさでサザンドラが優れると言える。ヨシ。

 前述の通り、水浸し役は呼び水ネオラント。火力用に雨ごいと、S操作に追い風も欲しいが手が足りない。
 猫だまし役に雨ごいは任せよう。こちらも巻き込み前提で、最も速いルージュラを考えたがフェイントも横取りも無い。次に速い乾燥肌ドクロッグを採用。ゲーチスの要素が少し増える。
 同速が発生してしまった。雨ごい後に波乗りするためにサザンドラを準速-1にする。

 残りのメンバーに、威嚇役は相性のいいランドロスを起用。格闘半減水弱点なのでサザンドラに交代がしやすい。サザンの浮遊を活かして地震も使いやすい。氷は一貫するけど。
 サザンガルドっていうくらいだし相性いいはずと思ってギルガルド。

 メガ枠は迷走した。
 メガラグは手動雨ごいが安定しないのと草が辛くてめちゃくちゃ動きづらくすぐに解散。
 メガカイロスは草に強い代わりに氷弱点が増えすぎたし、波乗りや追い風が失敗したときに範囲アタッカーが不在で押し切られがちだった。
 
 弱点と攻撃範囲が他と被らず、波乗りができない時のための安定範囲技が出来て、それからトリル対策が薄いことも気になったので改善できる、そんなメガ枠は…

 ということでメガサーナイトを組み込んだところしっくり来たので完成!

パーティ紹介

個体紹介

サザンドラ

特性:ふゆう
持ち物:こだわりメガネ
わざ:あくのはどう/りゅうのはどう/だいちのちから/なみのり
性格:ひかえめ
努力値:H12 C252 S244
調整意図:C特化 準速-1 = 最速85族(ドクロッグ)-1 残りH

 ギミックしたすぎてすぐ交代出ししてしまうが、追い風か雨乞いが欠けていると機能不全に陥るので中央で途方に暮れる。眼鏡なので猫騙し要員の交代出しにも弱い。最初に思った以上に見極めを要する戦法だった。
 例え準備が出来そうでも、やることが「手間の多い眼鏡波乗り」なので水半減が多いとなかなか狙いにいけない。普通の水タイプなら苦手が来たら交代すればいいけど、今回は交代すると消えちゃうので、一定の成果が見込めそうな盤面にしか投げられないのだ。

 仕方がないので、基本的にはメガサーナイトに範囲技を任せて、普通の眼鏡サザンドラとして戦った。それでも問題なく動ける。こだわり系は技枠にピンポイント技を仕込む余裕があるってことだね。

 結果的にはメインギミックではなくサブプランになったという印象。炎や鋼が多めでサーナイトが動けない時に出て行って奇襲を試みる。水弱点の交代やワイドガードをされることがないので、通れば戦況を傾けられるパワーはある。何より楽しい。

ネオラント

特性:よびみず
持ち物:ラムのみ
わざ:ねっとう/みずびたし/おいかぜ/しんぴのまもり
性格:おくびょう
努力値:HS252 C4

 かわいい。
 氷技搭載も考えたが、Hに振ってラム神秘用意も兼ねさせるサポート寄せで育成。安定感があり、正しかった。
 追い風メガサーナイトが基本戦術となるので先発からどんどん動いていきたい。
 水浸しは相手に使ってハイボの通りを良くしたり、対処の難しいアタッカーを不一致にして誤魔化したりで結構使う場面あり。
 追い風した後で呼び水が発動していないときは、熱湯でちょっぴり削るくらいならさっさと退散するのが吉。

ドクロッグ

特性:かんそうはだ
持ち物:きあいのタスキ
わざ:どくづき/ねこだまし/よこどり/あまごい
性格:ようき
努力値:AS252 H4

 ワンウェポンには草対策で毒づき。範囲技と合わせた時に威力命中安定でそこそこの削りができて、ちょうどいい。毒状態も狙えるので、暇なとき高耐久ポケモンを突っつくのにも良い。
 一時期フェイント使いのカイロスが加入した影響で、ワイガ対策には普段のフェイントに代わって横取りを採用。猫騙しで相手の追い風を止めネオラントが一方的に展開したあと、切り返しの追い風を奪っていく動きが強かった。
 晴れパには初手雨乞いしないとタスキが乾燥肌ダメージで潰れてしまう(1敗)。

ランドロス

特性:いかく
持ち物:こだわりスカーフ
わざ:じしん/いわなだれ/はたきおとす/とんぼがえり
性格:いじっぱり
努力値:AS252 H4

 威嚇はサーナイトと相性がいい一方、隣で地震は使いにくい。こだわりよりチョッキの方が合っていたかもしれない。
 しかしスカーフはスカーフで岩雪崩がとても強く、何度か勝ち筋を拾ってくれた。隣で守る→サザンドラ交代と動いたり、ワイガしたりと工夫次第で連続地震も可能なのでこちらも捨てがたい。

ギルガルド

特性:バトルスイッチ
持ち物:いのちのたま
わざ:ラスターカノン/シャドーボール/ワイドガード/キングシールド
性格:ひかえめ
努力値:H230 C252 S28
調整意図:C特化 追い風下最速100族+1 残りH

 いつもの便利枠。…と思ったけど最近使ってなかったっぽい。直近が重力催眠回だった。
 相性補完を気にして組んだので、交代でアドバンテージを得やすい。雨が降るのも嬉しい。Sにあんまり振ってない型なのでトリルも適していた。

メガサーナイト

特性:トレース→フェアリースキン
持ち物:サーナイトナイト
わざ:ハイパーボイス/サイコショック/トリックルーム/まもる
性格:ひかえめ
努力値:252-x-116-116-4-20
調整意図:トリプルwiki

 水と補完の取れた範囲アタッカー。
 相手の追い風にトリルで対抗、トリパのトリルは返していくと大活躍。ネオラント1匹にS操作を依存してしまったのが敗因になっていたことも、サーナイト採用に至ってから初めて気づいた。
 そんなわけですっかりパーティのメインに収まったのでした。

 一番最初のアリアドスパーティ以来の参戦となったメガサーナイト。封印はサイコショックに変えた。この方が対応範囲広がって使いやすい派。

動かし方

 基本は先発左右にドクロッグネオラント。
 中央はサーナイトが最多、出しにくければランドロスかな。
 追い風ハイボで攻める。ハイボが通らない時、サザンドラ後出しから波乗りをしにいく。

 雨には先発コンビが両方強い。ネオラントは打点が無いけど。
 晴れには雨乞い追い風からサザンドラ後出しで対応。

 トリパには猫温存したりして2ターン目にトリル返しできればいい感じに戦えたかな。

戦績

ver.1(メガラグ)→1勝1敗
ver.2(メガカイロス)→4勝6敗
ver.3(メガサーナイト)→6勝4敗

動画

 第127回BV鑑賞会に出演。
 サザンドラ大量登場回の変わり種担当みたいになった。
 ハリテが出てきたので、猫を警戒して引かざるを得なくなってしまった。珠なら守れるけど、どうせやるならメガネだよねぇ。

おわりに

 色んな方法で雨を降らせながら、ガマゲロゲからゲーチスを通りサザンドラへと繋がった。こんな感じに新しいポケモンを育成することでアイデアの素になるので、コンセプト系もいいものだと思う。

引用元

パーティ画像:トレーナーカードジェネレータ

ポケモン画像:ポケットモンスターオフィシャルサイト|ポケモンずかん

参考文献:トリプルバトル総合情報サイト(トリプルwiki)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?