告白

明日午後からしか予定がない日の深夜2時と、遠く離れた友人とビデオ通話しながら飲むお酒と、急に気温が下がって今年初めての白い息が出た夜と、その時イヤホンから流れていたHome comingsのblue hourと、セブンイレブンのおでんと、映画クレヨンしんちゃんのオトナ帝国のひろしの回想シーンと、Mother2でネスがホームシックになっちゃう時と、硬いパンと、4時間運転した後のトイレと、三日ぶりの家の匂いと、45度のシャワーと、カービィと、レベル上げと、ゲーム内では明かされてないけど設定としてはライバルキャラのお兄ちゃんが裏ボスでその時ライバルキャラと戦った時のBGMのアレンジバージョンが流れるような演出と、強いWi-fiと、雪が溶けて見えて来たアスファルトが発する匂いと、強いけど冷たくない風と、厳しかった先生から卒業アルバムに書いてもらうメッセージと、黄色いカバーをつけたランドセルの集団と、長い滑り台と、短いコマーシャルと、手を組んだ時に勝ちを確信する腕相撲と、奥歯に詰まっていた豚肉が取れた瞬間と、俵万智と、明るい曲が勝手に増えているプレイリストと、最寄駅の改札抜けるといつもよりちょっと勇敢な父さんと、部屋干しなのに臭くならなかった洗濯物と、練習中止と、紫陽花と、深い水たまりに長靴で踏み入れた時の無敵感と、夕方にかかるでかい虹と、波乗りジョニーと、淡水のビーチと、水切りと、キンキンに冷えた銀行と、露出と、教室で学祭のダンス練習をした後に充満するシーブリーズの香りと、メンソールやミントではなくハッカという言葉を使うおじいさんと、俺たちしかまだ知らないめちゃくちゃミヤマクワガタが取れるでっかいクヌギの木と、300円する胡瓜の一本漬けと、1万円の型抜きと、真剣に盆踊りをする中学生と、ピカチュウの打ち上げ花火と、過ごしやすい夜と、春夏冬と書いてあきないと読む居酒屋と、高い空と、奥多摩市でしか聴けない5時の防災無線と、おでんの出汁割と、さんまの骨を一発で綺麗に外せた時と、落ち葉の上に物凄い勢いで走りながら乗っかってスライドする遊びと、曲の中でしか聞いたことのなかった甘い花の香りを初めて嗅いだ甲州街道と、合唱と、司書さんと、たまあに起きる原理はよくわからないけど街一面が真っピンクになるようなすげぇ夕焼けと、でかい音で聴くナンバーガールと、何年経っても理解しきれないユニコーンのすばらしい日々の最後の歌詞と、皮膚が爛れるくらい熱い箱根の温泉と、お笑いと、LINEと、ニコニコ動画と、母親の行動力と、父親の真面目さと、その他諸々と、君が好き。