見出し画像

トウモロコシは繁殖を積極的に行わない〜トウモロコシ宇宙生物説②🌽👽〜

前回に続いて、トウモロコシ宇宙生物説シリーズ シーズン2をお届けいたします。

②トウモロコシは繁殖を積極的に行わない


トウモロコシの話の前にまず、私たち人類の歴史について短く振り返ってみます。

人類はもともと、狩猟採集で食糧を調達し、生きていたと考えられています。その後の農耕技術の獲得により、安定した食料の確保を実現しまし、飢餓で亡くなる人を減らすことができました。
そして話しは飛んで、
今から約200年ほど前、イギリスで産業革命が起こり、人類は化石燃料を利用し始めます。それにより農業の工業化が進み、トラクターや農薬の開発が行われ、より安定した食糧生産が可能となりました。さらにインフラの整備、車や電気の普及により、人類にとって生活しやすい環境が整ったことで、現在爆発的に人口を増加させ続けています。

産業革命以降、人口が急激に増加している


ちなみに化石燃料とは、動物や植物の死骸などの有機物が何億年という時間をかけて凝縮されたもので、主に炭素(C)と水素(H)で構成されており、石炭(固体)、石油(液体)、ガス(気体)として地下に眠っています。
これらを燃焼させると有機物が濃縮されていた分、莫大な熱エネルギーが発生するため、火力発電や車のガソリンとして使われていますが、その副産物として温室効果ガスである二酸化炭素が発生し、地球温暖化を引き起こしています。

 C(石炭)、CH2(石油)、CH4(天然ガス)
     +
    燃焼 (=酸化(O2))
     ↓→ CO2 (二酸化炭素)、H2O(水)
    エネルギー

そんな地球環境をも左右する力を持つ人類を操り、世界で最も広い栽培面積を獲得している植物がいます。それがトウモロコシです。

植物の繁殖方法と言えば、受粉してできた種を、タンポポが風を利用して綿毛を飛ばしたり、動物に果実を食べられることで種が運ばれ糞として落ちた場所から芽が出たり、マメ科の植物は鞘が弾けて種を飛ばすことで生息範囲を広げていたり、多様な形で植物は繁殖活動を行なっています。

しかし、トウモロコシだけはどう考えても積極的に繁殖しようとしているとは思えないのです。

トウモロコシの実は厚い皮に覆われており、風を利用するでも、動物に食べられようとしているでも、種を飛ばす訳でもなく、人間が皮を剥き、種を採取して地面に植えなければ、効率良く繁殖ができない植物なのです。
つまりトウモロコシは人間ありきで繁殖している植物と言っても過言ではありません。

しかし、トウモロコシは自然繁殖のしづらさに相対して、栄養価と汎用性の高さから、さまざまな料理や加工品、甘味料、工業用アルコール、家畜動物の飼料、日用品などに幅広く使われています。

このようにトウモロコシは、人類を利用し、利用されることで共存関係を作り、世界一の栽培面積の獲得に成功していると言っても過言ではありません。その様はまさにこの地球の陸上を影で支配している 宇宙から来た侵略者 なのかもしれません。

地球のみなさん、コーンにちは!


次回、

③神として崇められた植物、トウモロコシ🌽

をお届けいたします。

お楽しみに〜👋

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?