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きばるほど頭(こうべ)を垂れる榊かな

新緑の頃、榊も勢いづいて枝葉を広げます。

しかし、お榊として神棚に祀ろうとすると、ハイこのとおり。

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ペコリ。うなだれてしまいます。


と思ったら、大間違いです。

決して、うなだれてなんかいません。


若い榊の枝は切られる前、懸命に重力と戦っていたわけです。

伸びていく枝の先っぽが下に垂れていかないよう腹筋?で支えていました。

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プルプル…


ですから、切られて垂直に立てられると重力が腹筋と同じ方向になるので、勢い余って曲がってしまうんです。

茎がしっかり木になれば固まるのですが、まだ伸びたばかりは葉っぱのようにクニャクニャで、しばらくたたないと起き上がれません。

それに梅雨のころの榊は、すぐに枯れてしまいます。

それくらいデリケートなんです。


だからね。


若い力には、即戦力なんて求めないで、ながい、ながーい目で見て、育ててほしいと思うのでした。

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榊の花です。



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