仲間集め

しれっと3日連続更新。今夜からオーストラリア出張で、羽田で暇なのである。
前回の記事で書いた通り、俺は、ベルギー人のG店長と実質共同オーナーのような形でバーを継続させる事を決めた訳であるが、
同時に何人か仲間を加える必要があると感じていた。
具体的に必要な要素としてはだいたいこんな感じだ。

①名目上のオーナー
まず、サラリーマンがビアバーのオーナーになった、と銘打っておいてなんだが、俺の代わりの名目上のオーナーになってくれる人間が必要になる。

何故なら、本業では副業NGであり、所得税については申告を別にすれば何とか誤魔化せるとしても、飲食事業者の代表者(事業主体)はその気になれば調べられてしまうからだ。

俺は裏で経営の意思決定を行う実質オーナーになる。具体的なスキームについてはここでは割愛するが、名目上ではあっても、表向きオーナーである以上は食中毒等、代表者が一義的に責任を持つような場合のリスクを負うことになるので、誰もがなってくれる訳ではない。

副業OKなサラリーマンか、既に事業を経営している人間が候補になる。

②マーケティング/SNS戦略のプロ
前の記事で書いた通り、俺は製油所、石油化学プラント、バイオマス発電所のプロではあるが、B to Cマーケティングは完全な素人だし、ドラマは大河ドラマしか観ていない。

俺が一時期出張で通っていたモンゴル、中央アジア当たりで商社マンが活躍しているドラマで面白いと巷で噂のVIVANTとやらも観ていない。

むしろ所謂バズっているものについてはハナから馬鹿にしてきた、偏屈爺さんまっしぐらの人間だ。
G店長も外国人で、そこらへんは非常に疎い。その自覚があるからこそ、SNSを活用したプロモーション等の専門家は是非とも欲しい人材だ。

③大手町界隈勤務、多額の交際費を持つ人間
これも前の記事で書いたが、俺自身が会食を行う事で最低限の売上は確保できると思っているが、これについては仲間が大いに越したことは無い。

④弁護士
俺が影のオーナーになる事も含め(ちなみに法律的にも副業規制的にも完全にシロなスキームだ)、今後も細かいところで法律的なアドバイスが欲しい。
顧問弁護士でも良いが、どうせなら事業を一緒にやる仲間にした方がベターだと思っていた。

また、全てのメンバーはバーから遠くないところに住んでいる、もしくは勤務先があるのが望ましい。その方が何かと集まれるし。
何より、ビアバーの経営を一緒にやる、という事に共感してくれる必要がある。

そんな都合の良い話があるのか、、、と思ったが、実際には一瞬で見つかった。

①名目上のオーナー+マーケティング/SNS戦略のプロ
副業OKのRクルートでマーケティングを生業にしているH。文京区在住。元々カキ氷カフェを一緒にやるつもりでいた仲間。

②大手町勤務で多額の交際費を持っている人間
最近メガバンから投資銀行に転職したF。大手町勤務。
昔からつるんでいた悪友で、中学時代はチャリで甲府や箱根に行ったり、大学時代はチベットにいったりした無二の親友。

③弁護士

大江戸線で3駅の場所に在住の弁護士O。
武蔵の後輩で、基本的にテンションが低いが付き合いが良く、実は友情に厚い良い奴。

以上3名、よく考えてみればみんな武蔵OBで一緒に草野球チームやってるやん。

ということで、話してみたところ3人とも即答でやりたい、となった。

その時の会話はだいたいこんな感じだ。

①名目上オーナーH
(一緒に近所で飲みながら)
俺「実はバーやるんだけど副業規制があるんだよな〜」
H「あ、つまり僕に名目上オーナーやってくれってことね、勿論やるよ!」

②大手町勤務F
俺「バーやろうぜ」
F「いいじゃん、やろう。100万くらい出すわ」

③弁護士O
俺「バー買うことにしたから譲渡契約書ドラフト作ってくれない?」
O「いいっすよ。てか、なんなら俺もやりたいっす」
俺「お、いいね、じゃやろう」

…基本的にみんなノリが良い。
かくして、商社マン、Rクルート、投資銀行マン、弁護士、という、肩書だけみれば、君達スタートアップでもはじめるんですか?というパーティが出来上がった。だが俺達がやるのはあくまで街の片隅のビアバーなのである。

リターンの分配はあくまでG店長と俺で50%づつ割った、俺の取り分から拠出することになるが、みんなリターンというより経験が欲しい、楽しい事したい、というノリなので、とりあえず詳細は決めずに、まずは1年回してみて分配はその後考えよう、となった。

本来であれば、金の話は最初に決めておかないと後々トラブルになるのが一般的だが、武蔵と草野球の鉄の絆で結ばれた俺達には関係ない話だ。

なにせ、資本金の大部分を出す事になる俺の分配は最悪ゼロでも良いと思っているのだから、揉めようがない(と思っている)。

と、いうことで、まずはG店長と日本人4人で、店を再スタート(買った時点では閉店状態)することにした。

ちなみに、他にもちらっとバーの話をしたら、数十万〜百万円くらいなら全然出しても良いよ、と言ってくれた友達も結構いた。すごく嬉しい話だ。他にも、モスクワ駐在時代の友人達はもう何度も店に来てくれたりして、改めて俺は本当に友達に恵まれてるな、と実感した。

次回は、バーの何を変えるべきなのか、または変えないべきなのか、という話をしたい。




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