見出し画像

その行動が善意を失くす。善意は相手がコストを負担していることを覚えておこう

これは…善意を提供した側としては腹立たしいだろう。こういうことが続くと…その善意が続けられなくなる…。

宿泊のキャンセル料を失くす方法としてYouTubeで語っている方法が物議をかもしているようだ。手法としては

キャンセル料が発生する日程になる
  ↓
日程を後ろにズラしてもらう
  ↓
そのうちキャンセルする

という方法のようだが、この「日程を後ろにズラす」って、今回の宿泊はキャンセルということには変わりがない。

だけど、これをキャンセル扱いとせずに、日程変更で承っているのは宿泊施設側の善意。善意を悪用するようなやり方、許せない。

この善意で損をしているのは誰だろうか?もちろん宿泊施設側だ。本来もらうべきキャンセル料を受け取れないということもあるし、前日とかだったら、そのお客様のための準備をしているかもしれない。

その準備に掛かったお金も宿泊施設側が負担している。善意というのは宿泊施設側が色々なコストを負担しているのだ。

他にも、例えばイベントがあって、満室になるような日にこういうことをされると、コストが掛かるだけでなく、その日に得られるべき売上・粗利益が得られなくなってしまう。いわゆる機会損失だ。

日本では「サービス」という言葉が「無料」という形になってしまっているが、サービスにもコストが掛かっている。本来無料というのもおかしな話なのだ。

これまでお金が掛からなかったのは、お店側の善意
それを私たちは「おもてなし」という形で消費させてもらってきた。だけど、それが当たり前にされ、なおかつこのケースのように悪用されるようになると、善意がドンドンなくなってしまう。

私はこの善意がある日本社会が好きだ。「あいまい」と言われることもあるだろうけど、全てにおいてビジネスライクにしなくてもいいと思う。
(こういう観光などプライベートな時は特にね)

その社会の前提を覆す行為は私は許せない。
善意を受けたら相手がコストを払ってくれた
そう認識しておこう。その善意に対して、少し別の形でお返しする(旅館なら追加オーダーをするとか)で善意に善意のお返しで経済が良くなっていく温かい社会であって欲しいなと思う。

善意がなくなった社会はきっと生きにくいよ。
善意を提供できる「余裕」を社会から奪うことはやめましょうね。

最後まで読んでくれてありがとう!!
vol.2154


意思決定インストラクター
FSAコンサルティング株式会社 代表取締役 谷川俊太郎

まずは経理情報を経営の羅針盤情報に
そして経営をシンプルに考えられる理論
・佐藤義典先生の戦略BASiCS
・MG(マネジメントゲーム)
・TOC
この3つのシンプル経営理論を駆使し企業改革の後押しを行う「意思決定インストラクター」として福井で企業をお手伝い中!

ご質問等ある方はコチラまで!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?