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コンプレッサーの必要性とオススメペダル

はじめに

まず、「コンプは音粒が勝手に揃うから上手くならない」という概念を一旦、いや一生忘れて下さい。老害に埋め込まれた洗脳を取り払いましょう。
寧ろ、このままコンプレッサーに触れずに、何も知識のないままレコーディングの現場に入ると恥をかきます。

この記事では「コンプレッサーの使用を何故推奨するか」という事と、その理由に合う私がオススメするギター用のコンプレッサーペダルを紹介する記事です。


【理由①】どの現場でも自分の音、自分の弾き心地が得られる

現場で定番のローランドJC-120/マーシャルJCM2000でも、レコスタやライブハウスによっては必ず個体差が生まれますよね。
ここのJC-120はエフェクターのノリが悪くて全然歪まないとか、ここのJCM2000はトレブルがキツいとか…コンプレッサーはそんな悩みを一瞬で解決する魔法のアイテムだと思って下さい。

詳しい説明は省きますが、OD/DSと同じくコンプレッサーにも若干の歪み、そして周波数帯に特徴が出ます。そして歪みペダルの前段にコンプをつなぐ事で歪みペダルのポテンシャルを最大限に発揮出来るようになります。

【理由②】音の品質の向上

そもそもこのご時世でコンプレッサーがかかってない音源なんて存在しません。なのに何故ギターだけがコンプレッサーを敬遠するのでしょうか?意味が分かりません。
多分コンプに良い印象を持っていない方は「コンプ使うと音小さくなるし、そのせいで音痩せしてるように感じる」とか「音があまり良くならない割にノイズが増えて使いづらい」という感情を持っていませんか?
ギター用のコンプとして定番のダイコンとかRossを連想するからだと思います。

そういう人はレコーディングスタジオに設置してあるスタジオグレードの、ある意味ホンモノのコンプレッサーについて勉強すると良いでしょう。

検索用ワード…
「1176」「Phairchild」「CL1B」等

これらのスタジオグレードのコンプレッサーを模したギターペダルを使う事で格段に音質の向上が期待できます。音が小さくなる事も、ノイズが不快になる事も無いと思います。
基本的には常時ONです。歪んでる音色にコンプレッサーを使っちゃいけないなんて事はありません。先程も言いましたがコンプが掛かってない音色なんてこの世に存在しません。私なんかはレコスタではハイゲインのギターソロトラックにはコンプレッサーを2個掛けして貰っています。

【オススメコンプ】

①「ORIGIN EFFECTS / Cali76-CD」

こちらはスタジオの大大大定番「Urei 1176」を、なんとギター用のペダルにしたよ〜という革命的なペダルです。現在使用中。

実際の1176


FETというアタックタイムが非常に早いタイプのコンプレッサーで、6弦、7弦の嫌な低音を潰してくれるのでパームミュート(ブリッジミュート)や低音弦で弾くギターソロのエッジを立ててくれる特徴があります。ピッキングの抑揚をつける場合でもレシオを下げられるので完璧です。


ツマミの効きなどオリジナルにかなり忠実に作られており、ちと高いのが難点ですが、最近UADが手に届きやすい1176ペダルを作ってくれました。実際に触ってはいませんが天下のUADなのでオススメ出来ると思います。

②「PRS / MARY CRIES」

こちらもど定番のteletronixの「LA-2A」というコンプレッサーを模したペダルです。

実際のLA-2A

こちらは光学式タイプのコンプレッサーで、アタックタイム、リリースタイム共に遅いという特徴があります。先程の1176の最遅よりも遅いです。
それによってどうなるかというと、メロディアスなフレーズや、なが〜く伸ばす高音が綺麗に目立つようになります。実際ピアノやボーカル等によく使われるコンプレッサーですね。
ポップなギターを演奏する方にはこちらが良いと思います。

③「TC ELECTRONIC/HyperGravity Compressor」

最後はデジタルコンプレッサーです。スタジオクオリティとは少し違いますが、宅録などでも重宝するプラグインをそのままペダルにしたという感じです。
こちらはPC/スマートフォンで細かいパラメーターを操作するので上級者向けだと思いますが、値段は手が届きやすいので、初心者の方も勉強しながら使用すると良いでしょう。

実際の音作り画面

Hyper Gravityでは本当に細かいパラメーター設定が出来ます。低域、中域、高域それぞれでスレッショルドを調節出来たり、Knee値をエディット出来るのが最大の強みです。Knee値とは、コンプレッサーのアタックの強さをキツくするか滑らかにするかを調節するパラメーターです。つまりKnee値を操作する事でコンプレッサーのキャラクターが決定されるという事です。このKnee値をいじれるペダルはHyper Gravity以外に見た事は無いです。(あったら教えて欲しいです!)

【まとめ】

コンプレッサーは常にONにしっぱなしで、演奏のパフォーマンスをどこでも一定にする、演奏の音質を向上させるために必要なエフェクターです。
自分が気に入るコンプレッサーをひとつ、一生かけて探してみて下さい。

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