平衡リハビリテーション
1.平衡覚の適応促進
前庭神経核ニューロンの活動性や感受性の不均衡を是正して平衡代償を促す理論に基づく。
正常に働く健側前庭覚の入力を増強させることにより、前庭眼反射や前庭精髄反射の左右差を均衡化させることを目的とする。
前庭性ー視性眼運動機能(眼球・頭部の動き)と
姿勢ー歩行制御機能(立ち直り、全身の動き)を向上させる介入を選択する。
前庭性ー視性眼運動機能(眼球・頭部の動き)
前庭眼運動と視性眼運動それぞれの固有機能を向上させることを目的とする。
前庭に障害が生じると前庭眼反射の利得が低下するため、視性眼球運動の補正が及ばないと、頭部を動かす時にふらつき感や動揺視などの症状が生じる。
これらの現象を改善するために、前庭刺激や視運動刺激を与えて眼運動の固視や追跡機能を向上させるトレーニングを行う。
2.平衡覚の置換・代用
前庭覚以外の平衡覚(視覚と体性感覚)を用いて身体の平衡制御機構を正常化させる理論に基づく。
閉眼立位、バランスマット上の立位、閉眼+バランスマット上立位等を行う。
参考文献 めまいリハビリテーションの段階的治療戦略 山中敏彰
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