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け 「消しゴム」


消しゴムって大人になると使わない。職業によっては使うかもしれないが、僕はほとんど使わない。何かを書くことがそもそも減るし、使うのはボールペンがメインになる。僕はこの10年以上、SARASAというボールペン一択だ。0.5ミリの芯を10本セットで買ってストックしてある。ほとんどの執筆はタイピングだけど、何かを「考える」ときにはボールペンが活躍する。構想を練ったり、講演やメッセージやセミナーの「デザイン」をするときは手書きが最強だ。iPad と Apple pencil に一瞬期待したけれど、やはりボールペンと紙には適わない。Apple pencil はもっぱら、「あいうえ大喜利」の絵を描くのに使っている(note記事の「あいうえ大喜利」の絵は自分で書いてます)。

「キン消し」を消しゴムに入れるともう一本記事が書けるが、今日はあくまで「ちゃんと消える消しゴム」の話をしよう。これは全国的な現象なのか不明だし、現代も生きている文化なのかも不明なのだけど、「消しゴム落とし」という遊びが小学校のときに流行った。学校の机の両端に消しゴムを置く。これも今もあるのか分からないが、ボールペンの尻にボタンみたいなのがついていて、小さなポッチを押すとそのボタンがバネで戻る、という構造のボールペンがあった。あの勢いを使って消しゴムを飛ばす。先攻・後攻をじゃんけんで決めて、順番に消しゴムを飛ばす。自分の消しゴムを当てて相手の消しゴムを机から落としたら勝ち、というゲーム。

実はあのゲームは奥深く、図体がデカく摩擦が大きい消しゴムのほうが「土俵際は強い」のだけど、自分が攻撃するときに機動力が発揮できない。小さすぎると簡単に吹っ飛ばされるし、大きすぎると小回りがきかない。結局、標準的なやつが一番使いやすい。なんかマリオカートの話みたいだ。

図工室の大きな机で5、6人とかでやるとさらにゲームは複雑になり、ビリヤードのように「先を読む」必要が出てくる。他の奴を倒せそうでも、そこで深追いすると次の手で今度は自分がやられるからやめておこう、みたいな。

あのゲーム、面白いよね。ナイツの土屋さんが、そういうのを真剣にやってると聞いたことがあるが、動画とかで見たことはまだ、ない。


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