#006 『東野・岡村の旅猿』を見たくな〜る!
テレビ番組欄やら雑誌の番組紹介などを見て気になった番組を放送作家目線で勝手にレコメンドさせてもらっているこちらのnote(マガジン)。
第6回目は『東野・岡村の旅猿』です。
2009年(?)にTBSの正月特番からスタートしたこちらの番組。
TBSで続編が作られないことを知った制作スタッフが、企画をまるごと日本テレビに移して始めるという異例の始まりでした。
さらに、冠タイトルの”岡村”さんが当時いろいろあって休養していたという、これまた異例な事態。
オープニングテーマになっている奥田民生さんの『イージューライダー』の替え歌で「♪岡村に自由を〜」と岡村さん名義になっているのは(確か)そういう理由があったからだと記憶しています。
そんな異例づくめのスタートを切った『旅猿』、最近は半年ごとに新シーズンに更新し今期で18シーズン目を迎えたわけでして…。
長寿番組なので何かしらで目にしたことのある番組だとは思います。
東野幸治さんと岡村隆史さんが中心となり、時にゲストを迎えて様々な場所を旅するロケバラエティー番組です…がっ!
昨年度から続くコロナにより、思うように外ロケが出来ず試行錯誤が続いている感じですね。
ただ、同じく「街ブラロケが難しい」とのことで終了が決まった『火曜サプライズ』や、居酒屋をはしご酒している場合じゃないだろうということでリニューアルされる『ダウンタウンなう』といった番組がある中、どうしてゴリゴリのロケバラエティーである『旅猿』が生き残れているか? 自分が推測するに…
「DVDが売れてる!」
からではないかと(笑)。
特に突出した高視聴率を叩き出しているわけではないのに番組が続く理由って、意外とそういうところにありますからね…。
ソフト販売ということでは、テレビ朝日の『アメトーーク!』もDVDがめちゃくちゃ売れるから【あんな出来事】があっても番組打ち切りにならずに済んだんじゃないかなぁ〜と思っています。
現在のテレビにおいて、「高視聴率を取る」というのは番組の最大の命題でもありますが、「外貨を稼げる!(マネタイズ可能)」というのも企画が通ったり番組が続いたりするポイントだったりしますので。
早くコロナが収束し、以前のような自由奔放に駆け回る姿を見たいものです。
で…実は!!この番組の企画書の【タタキ】…自分が書いていました(笑)。
作ったのは…ファイルが2007年の日付になっていましたので、今から14年前の「作品」ですかね。
多分これはTBSに提出したバージョンかと。
『旅猿』に比べて、なんとストレートなタイトル…(苦笑)。
いや…だって、あの当時は出演者の名前をつなげてタイトルにするのが流行っていたんですよ。
『大石恵三』的な雰囲気でw
ちなみに、自分がこの企画書を書くことになった経緯としては…超貧乏だったあの頃、先輩によく企画書作成のアルバイトを振って頂いており、その中の1つが『旅猿』というわけでして。
いや〜背景のグラデーションやら文字のフォントの古さに時代を感じますよね(笑)。
にしても、まさかここまで続く番組になるとは全然思わないで書いていました。
以前、テレビ東京の伊藤隆行プロデューサーが「企画書は億の金を生む」と言っていましたが、作家のギャラはともかく制作費としては(これまでのトータルで)億の予算を生んでいるわけですから…。
勇者(プロデューサー)が魔王(編成)に挑むための武器(企画書)を作る”職人”としては頑張れた方ですよね。
そんな思い入れもある番組ですので、ぜひ一度はご覧下さい。
2021年3月10日(水) 日本テレビ 25:35〜26:05
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