『雨上がり決死隊』の解散特番に感じた気持ち悪さの正体 【超私見】
今週17日(火曜)、急遽放送することが発表された、お笑いコンビ『雨上がり決死隊』の特番…
「アメトーーク 特別編
雨上がり決死隊解散報告会」
の配信。
YouTubeとABEMAの生放送(ライブ)の同時視聴が500万人だったとのことで…。
元『NEWS』の手越祐也さんの退所会見の1000万超には届かなかったものの、久々にホットな芸能ネタだったわ。
(DaiGoさん「助かった」と思ってるはず…)
この動画は俺も見たけど、とりあえず「第一の感想」は…
宮迫さんが…なんか気持ち悪い
だった。
なんだろ…。
「泣きそう」って言いながら全然泣かないし。
涙目ではあったけど、頬を伝わるような大粒の涙は出ていなかったように見受けられた。
また番組では、蛍原さんが終始『解散特番』の趣旨に沿った進行をしているにも関わらず、宮迫さんは茶化して・いじって、なんとか「笑い」でオトそうとする…。
久々の『アメトーーク!』の現場だ!
これは多くの人に注目されている!
『Win Win Wiiin』や『有頂天レストラン』では物足りない…この”スポットライト”を俺は浴びたかったんだ!
な〜に、Youtuberになっても俺のトークの腕は落ちてへんで〜!
そんなことを”言いたげ”なシーンがところどころ飛び出し、個人的には違和感を感じまくった解散特番だった。
配信終了直後から、様々な仕事仲間からのコメント(のコタツ記事)などがメディアのニュースサイトへ次々とアップされ…。
ほんと、数え切れないぐらいに。
で、20とか30とか…いろんな人の記事を読んでいるうちに、俺が「気持ち悪い」と思った感情の『正体』が分かった。
中西さんという方が言葉にしていた。
僕が知る限り、古くから宮迫さんを知る芸人さんたちが宮迫さんを語る時のワードは二つに集約されます。
“カッコいい”と“カッコつけ”です。
そうか!
「いい格好しい」
なんだ!!
そう考えると、番組での全ての行動に納得がいく。
「解散して涙を見せるのはかっこ悪い!
俺の”美学”じゃない!
最後くらい笑いでシメたる!」
だからあんなに「空回り」していたんだね…。
ただね…あそこで涙を流せるか流せないか。
それが加藤浩次さんと宮迫さんとの差であり!
10年の歳月をかけてコンビ活動を再開させることが出来た極楽とんぼと、物別れし解散する羽目になった雨上がり決死隊との差なんだと思った。
極楽とんぼの場合…相方の山本圭壱さんが2006年に吉本の事務所を解雇された時に翌日の『スッキリ!!』で大粒の涙を流しながら謝罪のコメントをした。
宮迫さんにとって、ああいう加藤さんのような涙の謝罪は「かっこ悪いこと」と判断した。
だから「ブスやん。フラれたは嫌」みたいな返しが”言えちゃう”んだよな…きっと。
まぁ…。
謝罪ブロックは番組の冒頭だったし、その後、東野幸治さん、出川哲朗さん、ケンドーコバヤシさん、狩野英孝さん、FUJIWARAの原西さん・藤本さんらを迎えて
雨上がり決死隊としての【最期】のトーク
をしなければならなかった段取りを考えると、場の空気を重たくすることは出来ない…と考えたのかもしれない。
が、俺が思うに…。
まず最初にやらなきゃいけなかったことは
「ロンブー・亮
レイザーラモンHG
ガリットチュウ・福島
くまだまさし
パンチ浜崎
天津・木村
ムーディ勝山
2700の八十島とツネ
ディエゴ
…そして今年3月に解散してしまったザブングルの松尾と加藤。
みんな、本当にすまなかった!」
と、大粒の涙を流しながら【土下座】して謝ることだ。
そこで、初めてアンチの溜飲が下がる。
スタジオの全員が「引く」ぐらいの嗚咽をしながら謝罪の言葉を述べるべきだった…と今でも思う。
自分で「特番を面白くしたる!」なんて思わなくていい。
なぜなら、東野幸治ら「空気を読む天才」たちがスタジオにいたんだもん。
笑いの部分はそちらで軌道修正してくれる。
あの場において、宮迫さんはひたすら涙を流し、他のゲストの苦言を全て受け入れ、自らはひたすら謝罪の言葉を述べる…。
それがあって初めて、最後のドロップキックが活きてくるのだと感じた。
が!!
宮迫さんはそれ(涙の謝罪)を「かっこ悪い」と思ってやらなった。
というか「プライド」として出来なかった。
プライドが高すぎて、おそらく人生で最後となる『アメトーーク!』という舞台で涙を流すのを避けたわけで…。
そうした【いい格好しい】の宮迫さんを見て、一番正直だったのはフジモンさんだったなぁ…。
「解散までせなあかんことなんですか!ほんとに納得できません!宮迫さんが悪いんですやん。宮迫さんのせいですよ、もう。最後だから言わせてもらいますけど。雨上がり決死隊がなくなるんですよ。あなたのせいで。最後なので思っていること言わせてこらいますけど。どんだけ迷惑かけるんですか、マジで」
これが一般視聴者の一番の「総意」だと思う。
俺も、このコメントを聞いて素直に泣けた。
(コレをやらないといけなかったわけだ…)
そして番組内では…。
闇営業騒動から今まで、ほぼ「心の内」を語って来なかった相方の蛍原徹さんが、その重たい口を開きポツポツと解散を決意するまでに至った理由を述べていた。
「もしかしたら5年後とかになるかもやけど宮迫さんが戻ってきて、2人でまた頑張れればと思っていた。しっかり反省して、世間のみなさんの声が落ち着いてきたら、もう1回舞台での漫才から地道にいけたらと…」
そう思っていたが…。
やっぱり許せなかったのは「YouTubeチャンネルの開設」。
そして、その配信一発目が「ロンブー亮さんの復帰会見の前日」というタイミングということ…だったのだろう。
「こりゃ決定的だな…」と思った一言は、最後のドロップキックの直前。
宮迫さんがコンビ歴を「33年かな?」と言ってしまった。
そこで蛍原さんが「32年です」とツッコんだ後…
「すごい…そういうとこよ。一番大切なところなの」
と。
蛍原さんは32年間、宮迫さんの”そういうとこ”をずっと我慢してきたわけだ…。
こうして大団円で終了した…”かのように思えた”解散特番。
翌日になり…おそらく宮迫さん側の予想しえなかった展開が待ち受けていた。
かつての芸人仲間たちが反旗を翻し始めた。
おそらく…YouTuberとして生きていく覚悟をした宮迫さんと
「もう、二度と共演しなくてもいい」
という覚悟を持っての批判なのだろう。
闇営業発覚の時は「嘘をついた…芸人・宮迫が悪い!」という論調だったものが、今回は「相方を裏切った…YouTuber宮迫が気に入らない」といった感じ…。
みんなの根底には「蛍原さんの心労を無視して、なに自分だけ楽しくやってんだよ!」という怒りがあったんだろう、きっと。
こうした逆風を受けてか分からないが、宮迫さんは解散特番の翌日に更新する予定だった自身のチャンネルの動画配信を急遽キャンセル。
これは推測だが…多分、水曜日に流す予定だった動画は
「ご存知の通り、コンビは解散することなってしまいましたが、今後とも皆さんを楽しませる動画を作っていきたいと思いますので、どうか宜しくお願いします!」
という前向きな内容だったはず。
ところが!
「いい格好しい」で貫いた謝罪特番を見た芸人たちの”予想外の反発”に
「これじゃあかん!」
となって配信動画をお蔵入りさせたのだろう。
で…明けて木曜の真夜中に突如動画を更新。
笑いの一切無い、謝罪…そして感謝を伝える動画だった。
が……ここでも
「いい格好しい」
が出てしまった。
「なぜ、ここで泣かない!」
まじで…泣いて詫びる「最後のチャンス」だったんだよ!?
まぁ…カメラマンが奥さんだったようなので、そのような情けない姿を見せたくはなかったんだろうけどさ。
もうここで「あぁ…テレビタレントとしては完全に終わった」…と思ってしまった。
ああ…もうYouTuberとして。
ヒカル氏の腰巾着として生きていくのだと。
中田敦彦さんと始めた『Win Win Wiiin』は、中田さんがシンガポールへ移住したことで梯子を外された形になって、もはやネットの話題にすら上がらない。
山本圭壱さんじゃダメなんだよ…あの番組は。
そして「セットにお金かけた!」と自慢していた『有頂天レストラン』も始めた初回は話題になったが、ソレ以降は何も起こっていないかのような「波」の静けさ。
凪だよ、凪。
冨岡義勇さんだよ。。
かたわら、最近はチャンネルの再生回数が徐々に減ってきている現実も。
「お金を稼がないと今のような贅沢な生活が出来ない」ってことで、(ヒカル氏のコネで)ファッションブランドをプロデュースしたり、(ヒカル氏のコネで)焼肉屋を経営しようとしたり…。
それらの動画は見ていないと思うけど、そりゃ蛍原さんも愛想を尽かすよな。
もはやYouTuberではなく、完全なる実業家モード。
『みやたこ』は笑いになったが、焼肉店はさすがに笑いにならないぞ…。
今回の解散特番を受け、個人的には…
ひろゆきさんの皮肉が一番効いていたと思った…。
さて、この解散劇。
アンジャッシュの大島さん…じゃなく児嶋さんの相方、渡部建さんはどんな思いで見ただろう?
もはや見てないかね…。
次は「あなたの番です」だと思っているのだが。
最後に……。
あの特番を放送するにあたり、様々な人々の「温情」が動いたと思っている。
ウーマンラッシュアワーの村本さんは…
とツイートしていたが、さすがに加地倫三さんの力をもってしてもそりゃ〜無理ってもんでしょ(苦笑)。
地上波はどうしても【スポンサー】っていう最強(最凶)のゴールキーパーがいるから。
クレームが殺到すると分かっているような…自分が買った枠を貶めるような番組をやらせるわけがない。
だから、『アメトーーク!』のセットを使い「せめてABEMAでやらせて!」と上層部に掛け合ったと思うし。
吉本興業も、所詮は「クビにした芸人」なんだし…。
「雨上がり決死隊は本日をもって解散します」のFAXだけで済ませられるものを、蛍原さんを送り出してあげたい一心だろうな…。
あと、まがりなりにも32年間在籍していた「最後の親心」。
私的には、あの特番をやった最大の理由を深読みすると…。
テレビ朝日のドル箱番組の『アメトーーク!』を傷付けないため
だと推察。
解散特番を放送することで、本放送に影響を残さないよう…。
地上波の番組の中で解散について蛍原さん個人で説明させたり、番組をやっていくうえで、今後「宮迫さんについての話題は絶対に触れちゃいけないタブー!」のような腫れ物扱いにしないため、視聴者へ向けた【気持ちの区切り】としての放送の意味合いがあったのだろう。
アレを配信することで「もう、この話題については終わり!」とメディアへ宣言する意味合いがあったはずだ。
でないと、『週刊文春』とかの記者が「解散の真相」を探るべくずっと張り付くだろうし(苦笑)。
特番の中で、宮迫さんの【いい格好しい】は最初から決まっていたのか?
「進行台本」にはどんな展開が書かれていたのか?
気になりつつも…もう配信は終了してしまったので、違法アップロードでしか見られない。。
これで本当に「終わり」ってことで。
お笑い芸人の歴史の1ページとして終止符が打たれた令和3年8月17日…。
極楽とんぼさんは再結成までに10年かかったけど…。
2人はどんな人生を歩んでいくんだろうね。
果たして10年後とかに「一夜限りの再結成」などできるんだろうか?
こればかりは成り行きを見守るしかないけど。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?