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またあなたから買いたい! と言わせた新幹線車内販売の齋藤泉さんは、仮説検証をされていた

 「仮説検証」にご興味のある方へ

 2014年大塚商会主催のセミナーで、この齋藤泉さんの講演を直接お聞きしました。 冒頭の著書もあり、数多くの講演をされている有名な方です。 

齋藤泉さんは、何がすごいか?

 齋藤さんは、時給のパート契約社員でありながら、驚異的な売り上げを誇る、東京ー山形間の新幹線ワゴン車のカリスマ販売員。

  • 通常の販売員は、片道3時間で8万円の売り上げ。齋藤さんは26万円強と3倍以上

  • 賞味期限の短い商品の返品は、週にわずか1~2アイテムしかない

  • お弁当の人気がないと、自分で「米沢牛」弁当などを業者に開発を依頼、結果満席で400人乗車の新幹線「つばさ」で、約半数の乗客に、187個を販売

  • 釣銭の時間ロスをなくすため、お弁当を1000円にする などなど

齋藤泉さんの販売方法とは?

  1.  どんなニーズか? 予測する

  2.  それに合わせたサービスとは? 仮説をたてどう提供するかを準備する

  3.  お客様に実行し、ちがい・ずれが無いか確認する

  4. ちがい・ずれを修正する

  5.  一日を振り返り反省する

「仮説をたてそれを検証する」例

齋藤さんは、新幹線に乗るとまずすべての車両をざっと見て回り
「出張」なのか、「観光」なのか、「帰省」なのか? 乗車目的を予測する。

「出張」「観光」「帰省」の区別は、お客様本人の着衣だけでなく、網棚にのせている荷物をも見て、判断している

仮説1 客層をつかみ需要を予測

出張帰りであれば、ビールとおつまみ、観光なら「●●弁当」、帰省なら地元名産のお菓子など、、、その必要とされるお弁当の種類や購入のタイミングを仮説をたてる、

その仮説に従って、商品の仕込み・事前発注、追加発注(途中駅での諸品補充」、ワゴン車に積み込み、に活かす。

結果: 売上が伸び、売れ残り・廃棄ロスは減る

仮説2 二言目を心がけると相乗効果が

特製のあんぱんを売っていた時、買ってくださったお客様に、「生地がもちモチしていて、すごくおいしいんですよ」と一言添える

次に通ったときのお客様「さっきのあんぱん、確かにおいしかった、もう一つくれる?」 と追加注文をいただくことがある。

すると、近くのお客様が興味を示し「そんなにおいしいのなら、私も」と、お客様の輪が広がる。

結果: お客様の「おいしい」は、周囲のお客様に何よりの宣伝効果がある

仮説3 自分がお客様だったら? どうしてもらいたい?

おつりの渡し方 → 釣銭の時間ロスがない、1000円の弁当をつくる

仮説4 売れないんだったら、売れる弁当を作ろう

山形の郷土料理を取り入れたこだわり弁当を自ら開発依頼 → 最高売り上げ記録 187個

米沢牛のお弁当「牛肉どまん中」の提案や、地元食材を豊富に取り入れた幕の内弁当「はらくっち」 (満腹の意味)などを開発

失敗談はありますか? 齋藤さんに質問


齋藤泉さん

いっぱいあります。

お弁当を187個売った話であっても、188人目のお客さんには売り切れのため、食べていただけなかった。 

失敗したらいつも、「次にどう活かすか?」を考えています。例えば、お弁当の売り切れを防ぐために「予約制」を導入しました。

失敗しても、次にどう活かすか考えて行動することが大切です


仮説検証とは?

 仮説検証についてご紹介したnote記事です。 よろしければ無料部分だけでもご覧ください。

仮説検証が使える場面とその効果

  • 限られた時間、限られた情報しかないときに、有効

  • 重点指向であり、現状に引きずられない発想を生むことができます

  • 仮説を考え、それを検証する過程が、解決策への説得性を高めます

  • 結果、あなたに知恵がつきます


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  1. 限られた時間、限られた情報しかないときに、有効

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第3回 仮説検証技法 Consulting Process セミナー 内容

  1.  本日の主旨・達成目標

  2.  Visionと仮説事例・仮説検証技法

  3.  演習1 : 企業改革のVisionを作ってみよう

  4.  演習発表

  5.  課題展開・仮説立案・DX事例解説

  6.  演習2 : 仮説立案~検証

  7.  演習発表

  8.  仮説検証解説


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