見出し画像

「それ売ってくれ」のきっかけ

そういえば、いろんなとこへ行った。
色んなとこで、色んな人と会った。

忘れないうちに書いとこう。
自分が刻む為にと、誰かのきっかけの為に。

アメリカ旅は出会いの宝庫。

僕は、何かと話しかける。
スリフトですれ違い様にも一声、
「ヘイ、ミスター、何か良いのあった?」

きっかけは、彼との出会いだと思う。

2017年冬のボストンへの道中、フラっと立ち寄ったアンティークモール。


今日は、日曜日。

朝イチのフリマが空振りに終わり、この町は諦めてユルめに見ながら移動日に当てよう。

フリーウェイに向かう途中で目に入ったドデカイ、アンティークショップ。

外にフードトラック!
「なんもなくても、メシ食うタイミングにちょうど良いか」と半ば諦めながら入った店内。

まあ、案の定の空振りに早々に引き上げて移動した街のスリフト回ろうと決めた時。

米軍アウターのLv7、通称モンスターパーカーを着たおっさんが目の前に。

なんか、収穫が欲しかった私。咄嗟に

私「ヘイミスターええアウター着てるな〜。」

彼「えっホンマ?嬉しいわ〜」

----- 何ラリーか世間話 -----

私「いや、ホンマに〜。てかおっさんそれ売ってくれへん?」

彼「んー、んー、、これじゃなきゃだめ?」

私「うん、それ!それが欲しい!サイズなんぼ?3XL?めっちゃ良いやん!見たことないし、それ欲しいわ!なあなあ、ミスター$40でどないや?」

と、褒め倒し&キャッシュすぐ渡す作戦で強引に脱がそうとした私に彼が、

彼「そんな欲しいんやったら、うち来いや。うち叔父さんが軍物屋や。」


無理矢理、はぎとろうとまでした若さ故のガッツか。そもそも、私と彼が相性が良かったのか。
1着の予定がパンパンの詰めるだけのプリマロフト。当時、店に出せば売れた。儲かった。

その後、おっさんと仲良くなり、叔父さんの軍物屋を定期的チェックしてもらい。時にはLv7は送ってもらったり。

フィッシュテールパーカーのデッドストックフード付き。S,Mが合わせて60枚出てきたと連絡あった時は、会社に黙ってメルカリで捌こうか悩んだ。

確か、その時働いてた会社に30枚、20枚友達の古着屋に。10枚は、まだとってる。値上がりを楽しみながら。

コロナで収入がない時に手放しかけたが、踏みとどまった。それなら一瞬、金を借りよう。これは、もう出会えない。

因みに、おっさんとの交流は、今もFacebookのメッセンジャーでたまにある。

おっさんの娘が旅行で日本に来たがってるらしい。おっさんの娘、そろそろ高校生やったかな。

「おっさん、娘ならウチ泊まっていいぞ!空港までも迎えに行ったる!」

私は、商売とはこうあるべきで。
人との出会い・縁とはこう向き合っている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?