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町の「暮らし」のシンボル、水路を掃除するばあちゃん

僕が住む町には「暮らし」がある。

島根県の石見銀山地域にある人口400人の町、大森町。

実は世界遺産として認定もされているところなんだ!

でも時々観光者にディスられて、

「え、ここ何もないじゃん、石見(いわみ)銀山じゃなくていしみ銀山じゃん」

とほほほ、なかなか言うねーw

まあ確かにここにきても大きな像があるわけでもないし、なんかはっきりとインパクトのある見どころスポットなんかもあまりない。

一般の観光者にしてはせっかくきたClimaxは何百年前銀を掘っていた跡がみえる間歩、まあ悪くいうとただの穴(本当はそうじゃないからねw)

まあそうだよね

でもね、皆さんこの町には住んでる人としては最高な「暮らし」を経験できる場なんだよ。

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ちゃんと、住民憲章にも書かれている:

このまちには暮らしがあります。
私たちの暮らしがあるからこそ 世界に誇れる良いまちなのです。
私たちは
このまちで暮らしながら
人との絆と石見銀山を未来に引き継ぎます。

未来に向かって私たちは
一、歴史と遺跡、そして自然を守ります。
一、安心して暮らせる住みよいまちにします。
一、おだやかさと賑わいを両立させます。

そう、観光地と言ってもただ外から来る人たちのため、外からのお金が入ってくるためだけにではなく、実際この土地に住んでいる人たちの生活文化を崩さないように一生懸命自分たちの暮らしを維持していこうという静かでも骨太でたくましい志がある町なんだよ!

さて、今日何でいきなりこんなことを書き始めたというと、町でこんなポスターを見たから

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コロナの影響で県外やとにかく外から来る観光者が圧倒的にここに暮らしている人たちへの感染リスクを上げてる。だって大森は高齢者の数すごく多いいから感染したらそういう人たちは多分回復できない。それはしょうがない事実だと僕は個人的に思っている。

でも、みんな絶対来るなとも言えないし、実際観光者からのお金が必要としている企業も町にある。

あー、なんかモヤモヤするよね。

今のエチケットを守っている観光者もいるけど、マスクしないで歩き回っている人たちもいる。遠くの県からきてる人たちもいる。

ちょっとキツイかもしれないけど、マナー守れない人たちは来なくていいし、そんな人たちの経済効果はいらない、家にいてくれ、そして自分がなんで単純なマナーを守れないのか一回深く考えてからまたリトライしてきな。

でもいつもこんなこと言っていたら、みんな気持ちよくないし、何でマナーを守らないといけないのかが相手にはわからないかもしれない。

そんなことを考えてこのポスターを見てみて

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いやーいいね、いい仕事してるね大森、そう思わない?

いかにも観光地っぽくないよねこのポスター、でもそれがいいんだ。

コロナ社会の今でマナーを守ることはこの風景を守ることなんだよ。

ばあちゃんが道の横の水路を掃除しているそれだけ。

これが大森町の暮らしの「シンボル」

だから来る観光者さんたち、このばあちゃんが毎日自分の家の前の水路を安全に掃除できるようにコロナ社会のマナーを守ろうね。

いや、僕はこれをみて正直言って感動した、そして動きたいと感じた。

ちょっと町の人と話して何枚か住民たちが「大森の暮らしのシンボル」と思う風景やシーンをどんどんこのようなポスターにしようと思う。

自分は写真好きだから今町を楽しく守るためにできる一つの行動。

暮らしのシンボルを探すプロジェクト、なかなかいいんじゃない!


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