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「ブランディング・シンキング:論理的思考と感性の融合」

ブランディング(ブランド戦略)とは、未来やマーケティングの視点を加味したビジネス及び経営戦略であり「ロジカルシンキング」と「デザインシンキング」を往復し、企業やブランドの「方向性… もっと読む
なんらかのクリエイティブについて関係する、経営者/デザイナー/ディレクターやマネージャーに向けて、… もっと詳しく
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#ブランド

ブランディングとデザインとビジネスの理想的融合を行うために (サードライン)

ブランディングのステップ artless Inc. のスタイルとしての ブランディングのステップは、 1:「ブランドDNA(ヴィジョンと方向性)」を明確にし、2:「ブランドアイデンティティとロゴなどのヴィジュアルアイデンティティ」を構築する、そして、3:意思統一された包括的なブランドデザイン展開「ブランド・コラテラル」を行うというステップをベースに考えています。 少し丁寧に書いていくと、 1: ブランドDNA ブランドのビジョン/パーソナリティ/フィロソフィ/アトモス

ブランディングとデザインとビジネスの理想的融合を行うために (セカンドライン)

「強み/人格/空気感」の3つを整理することが、ブランディングやブランドデザインのスタートラインなんじゃないかと前回の記事では書いていますが、その次のステップ(セカンドライン)としては、どんなことを行うのかを書いてみようかと思います。最近、いくつかのプロジェクトでも行っていることになります。 前段としての「強み/人格/空気感」を整理し、その上で、どんなブランドを作るのかを考える上で、僕は、言語化することが得意なのか?視覚的に考えた方がアイデアが出やすいのか? クライアントのタ

ブランディング思考12./インナーブランディング

インナーブランディングについての 相談や仕事の依頼が、最近、とても多い。 ブランディングといえば、アウトプットとしてのコミュニケーションやアイデンティティの整理や構築が通常ではあると思いますが、 そのアウトプットする前に、 自分達のブランドを、どのように考えや思い、魅力などを、伝えていくべきなのか、何を伝えたいのか。まずは、社内やチームで意思統一や浸透させる必要があります。しかしながら、だいたいのクライアントさんはその整理がついていないことが多い。プロジェクトのオリエンを

ブランディング思考 10. /イノベーター理論

イノベーター理論とは、マーケットにおける新たな製品の普及の過程を示すマーケティング理論で、1962 年にアメリカ・スタンフォード大学の社会学者 Everett M. Rogers によって提唱されたと言われています。1962 年なので意外にも古い理論なんですよね。新たな製品の普及の過程を採用するタイミングが早いユーザーから順番に 5 つのタイプに分類して、マーケティング戦略やライフサイクルなどに戦略を考える手法と考えています。僕や artless は、イノベーター理論をもとに

ブランディング思考 9. /ブランド・タイポグラフィ

ブランディング(ブランド戦略)とは、未来やマーケティングの視点を加味したビジネス及び経営戦略であり「ロジカルシンキング」と「デザインシンキング」を往復し、企業やブランドの「方向性/思想や姿勢」を視覚化および体験化し、戦略とデザインを一つにする。 タイポグラフィは、 ブランドとしての「声」 そんなブランディングの中で、ブランドが使用する書体/タイポグラフィは、重要な役割を担います。V.I.(ヴィジュアルアイデンティティ)においては最も大切にすべき要素で、この書体選びのセンス

ブランディング思考 8. /ブランドDNA

最近、BRAND DNA(ブランドDNA)という考え方、および、思考がなんだかしっくりきて口にしています。以前、下記の記事の「ブランドキーワード」として書いていた内容に、DNAという言葉から連想する考え方を追加したような思考法です。 実は最近、気づいたんですが、 BRAND という言葉の中に、DNA という意味が内包されているんです。

ブランディング思考 7. /スモールマス(ターゲティング)

僕および artless は、あまりマス向けのブランディングは得意ではないというか好きではないという感覚に近いかもしれません。誰にでも愛されるブランディングやデザインは、どうしても角が丸くなりますし、わかりやすさや伝達のスピードが優先されクリエイティビティやクオリティはないがしろにされがちです。しかしながら、もうマスマーケティングは効かないという話も聞きますし、ブランド価値/無形価値が必要という時代が来ていることは僕にとってはいい流れなのかなと感じていますし、今のマスは、もう

ブランディング思考 6. /ブランドコンサルティング・フェーズ

p4 - プロジェクトとの出逢い方

プロジェクトとの出逢い方 プロジェクトとの出逢い方は、いろいろありますが、基本的には、僕は営業するという行為は好きではありません。営業ではなく、ご挨拶として、自分のデザインやスタンス、考え方を伝え、共感のより生まれる、クライアントとデザイナーがフラットな関係であることから出来上がる共同作品のようなものとして仕事をしたいと考えているからです。上下関係なく、共によりよい新しい何かを作る仲間として仕事をしたいと思うのです。 また、たくさんの偶然の連続が重なり、一つのプロジェクトと