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天気の良い日。

少し遠くから来る友達に、車に乗せてもらった。透明な建物が見たくて葛西臨海公園まで連れて行ってくれたのに、修理中で外には幕が貼られていた。天気の良い海辺は陽射しが少し強くて、芝生には木製の椅子が整然と並べられていた。工事中かぁ、と呟きながら海辺を眺めると、銀色タキシードの男性が見える。結婚式かぁと呟きながら陽射しに眉間が険しくなる。
1階のカフェは開いていたのでアイスティーを飲んで一休みした。2年ぶりに会うのに、こんなことで良いのだろうか。
お昼に予定があったので、そのあとわざわざ最寄りまで送ってくれた。元気でね。ありがとね。

天気の良い日。

午後。友達が連れて行ってくれた紅茶のお店の隣に、パン屋さんがあったのでつい入る。ほとんどが売れてしまって、残りは食パンといくつか。
レーズンのパンと食パンを買って、紅茶を頂きにドアを押す。
ゆっくりと店主と思われるお爺さんが迎えてくれる。仕事や勉強するところではありません、と大きく書かれた強めな張り紙と、物静かで穏やかなお爺さんの印象が定まらない。頼んだ紅茶の残り香が駅に着くまで漂って、リーフも買えば良かったと少し後悔して列車に乗った。
原宿辺りで満員に詰め込まれる。こんな列車に乗るのも久しぶりだなと思いながら、流れるようにして駅で降りた。

天気の良い日だった。
からりと晴れて、空が広い1日だった。

あまり寝ないで過ごしたから、夜はとっても眠たい。
3時ごろまで眠ってしまって、シャワーを浴びてベッドに入る。

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