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紅葉の街。

しばらくはふかふかした毎日だった。
文化の日って何?って話を聞きながら、フライドチキンを食べた。夜遅くなって僕のお腹が空いたから、ずっと取っておいた冷凍のたこ焼きを食べながら、…何話したかな。遅くに眠って、いつもより少し遅めに起きて、列車とバスに揺られて、冷えた空気の中、紅葉の街に着いた。坂を息を切らして上って、水にまつわる展示を眺めた。水って何?って思いながら、僕の身体を構成する水以外のものに思いを馳せた。鉄を見る時、自分の中に鉄を見出すのだろうか。世界と同じだから、僕は世界に僕を感じるのだろうか。
とっぷり日も暮れた暗がりを、バスに揺られて着いた憧れの宿で眠った。4時ごろ起きて、もう一度眠った。窓の外には杉の木がある。そしてその少し向こうには、大きな湖がある。宿を出て、湖の辺りまで歩くと波音がした。釣り船が止まったように動かない。その少し向こうをボートが活気良く飛ばしていく。釣り船の静けさに、1人元気なボートの飛ばしようが浮かび上がって滑稽だった。
ロープウェイに乗って噴煙湧き上がる谷を眺めながらラーメンを食べた。家族に挟まれるようにして移動しながら、列車に揺られて帰った。

ぶどうを摘んでいる。
眠たくないけど、口内炎が痛い。

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