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距離。

誰かのことを思い遣ること、僕は多分めちゃくちゃ不得意なんだと思う。家族の中で、僕はひとり浮かんでいる気がして、距離を置きたくなる。だけれど実際は家族みんな、そんな心地なのかもなとも思う。ひとり、誰とも相容れないような心地を抱きながら、家族という名前に背を繋がれている。

どちらかと言うと、母は競争心のある方だったと思う。父方の両親から、どのようなことを言われたのか、幼かった僕には分からなかったけれど、母は対抗するために僕ら兄弟の教育に力をかけた。その教育が僕らの身を助けたかどうかは分からないけれど、兄はその抑圧的な力に、半ば強引に反抗した。僕はそんな姿を見ていたからか、母のその姿勢と共犯的な関係を持ちながら、反抗するのではなく、時々あっさりと裏切った。母も僕も歪な性格をしている。

この話の先はなんだろう。
まだ眠たくない。
ひとりでぼんやりしている。


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