いわき、奮戦ドローで勝ち点1

明治安田J2リーグ 第17節

 サッカーのいわきFCは26日、ホームのハワイアンズスタジアムいわきで徳島ヴォルティスと対戦し、1対1で引き分けた。強風のなか風上に立ったいわきは22分、石田のクロスを谷村が左足で流し込み、先制点。しかし、前半終了間際にFKから徳島に同点ゴールを許す。後半は互いにチャンスを欠き、そのまま試合を終えた。勝ち点1を加えたいわきは、7位と変わらず。次節は6月2日にホームでベガルタ仙台を迎え撃つ。

主力2人がケガも、徳島とがっぷり四つ

 五月晴れで見た目にはさわやかな印象を与えた試合だが、ピッチ上の選手たちは風の強さに終始悩まされていたのではないか。いわきはさらに、照山と大西がケガで途中交代を強いられる展開。両選手とも今季の躍進を支えてきただけに、大きな痛手となった。ただ、FKから相手DFの森に豪快なヘディング弾こそ許したものの、それ以外はいわきが粘り強さを見せた。途中出場で危険な香りを漂わせていたチアゴアウベスは、石田がドリブルを阻み、立川がFKからの強烈なシュートを好セーブ。ロングボールが互いの陣地を行き来するなかで、中盤での競り合いでも互角に渡り合った。

 現在の順位こそいわきが上だが、クラブとしての格や歴史は、徳島に比べるべくもない。内容も圧倒していたわけではなく、ドロー決着は妥当な結果と言えるだろう。もちろん勝機はあった。前半のラストプレーで失点を喫しなければ、後半はもっと優勢に試合を進められたはずだ。ただ、時として自分たちより実力がある相手とも戦わなければいけないプロスポーツにおいて、すべての試合で完璧に試合を運ぶことは難しい。得られた勝ち点を誇りに、東北随一の大都市との決戦が待ち構える次節で、鬱憤を晴らしてほしいところだ。




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