2022

雑記。

去年野球を久しぶりにやって気づけて良かったことは、意外に昔のことを心身ともに覚えているということだった。

試合では周りに迷惑をかけないようにコンパクトなスイングをしていたが、練習の時は思いっきりフルスイングをしてみたところ、めちゃくちゃ打球が飛んで嬉しかった。もちろん高校時代と比べれば遠く及ばないものの、明らかに筋肉不足の身体でここまで飛ばせたのは、当時身体に染み込ませた技術がまだ残っていたということなのだろう。当時アホみたいに練習しまくったからな。

チームの四番としてそれなりにプレッシャーがあって、でも野球って全てを成功させるのは難しいスポーツで、沢山練習したからといって上手くいくわけではないのだが、でもベストを尽くし続けようと自分に言い聞かせた日々があり、辛い時こそ自分は成長しているのだと言い聞かせた日々があった。

社会人になって精神的に追い込まれることはあり、昨年もキツイ時はもちろんあり、そんな時にはよく、ベストを尽くそう、上手くいくかどうかは分からんがベスト尽くせば必ず自分の成長には繋がると自分に言い聞かせて来たが、あぁそうか、この考え方も高校時代に身に染みた考えがまだ残っているのだなぁと、ふと思ったりした。

さて、本当は昨年末に1年間を振り返ろうと思っていたのだが、最後の数ヶ月があまりにも忙しかったことと、それによって年内に出来れば片付けたかったことが終わらなかった気持ち悪さがあったため、延びに延びて今に至る。

特に昨年の数ヶ月は週末もずっと業務をせざるを得ず結構しんどかった。平日に溜まった業務をなんとく週末に片付けて、気づいたらまた新しい週が始まるという繰り返し。金曜もバタバタで、日曜は翌日の準備がある為に、唯一土曜夜だけ、ホット一息をつけた。

平日は毎朝早起きをして1-1.5時間程、何かしら自己投資をするという習慣を、5年くらい前からずっと続けている。たまに寝坊したり、身体がしんどくて30分くらいの時もあるが、今でもずっと続いている。基本的には運動と勉強だ。前職で副業をしていた時はこの時間を使っていた。今は、運動と中国語の勉強が殆どである。業務の緊急対応が発生している時は、この時間を業務用に使うようにしているのだが、昨年末の1〜2ヶ月はこの時間も使わざるを得なかった。

妻子を日本に置いている環境だからこそ出来て、こんなにも仕事に没頭できることはむしろ今後そうそう訪れない幸運な環境なんだと自分を励ましていたものの、年明けに受けた健康診断では、やはり身体にはそれなりのダメージが蓄積していたようで、こんな働き方は今後多投すべきではないなと反省した次第である。

幸いにも年明けから余裕を少しずつ持てるようになり、2月頭には日本に約半年ぶりに帰国をし、家族の元にも帰ることが出来た。3歳になった息子はすっかりおしゃべりが出来る様になり驚いた。息子の成長に最も時間の経過を感じる。

親としてたいしたことをしてやれてないなと思いつつ、自己弁護のようでもあるが、自分自身が日々を頑張ることで、簡単に息子に越えられない親になりたいなと思っている。

これは昨年、自分の棚卸しをする機会があり、気づいたことなのだが、自分は父親に追いついて、追い越したいとずっと思っていたようだ。強く意識していた訳ではないのだけど、無意識にそのように思っていたように思う。最も近い同性の大人なのだから当然のことなのかもしれない。

環境による理由だけではなく、この本によると、実は能力の多くは親の遺伝子を受け継いでしまっているという研究発表は、それなりに事実らしいことのようだ。つまり極端に言うと、何も努力をせず、変化を起こせない限りは、親から貰った遺伝子の器に規定された人生をはみ出れないということだ。

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だから、自分の親を超えるという行為は、実はある程度規定されてしまっている運命を、後天的に自分の意志と決意と努力で、超えるということであり、むしろそれこそが、種の拡張をしようとする、我々の遺伝子に刻まれていることのようにも思う。

それゆえに、意識的に無意識的にも親は意識せざるを得ない存在なのだから、簡単に超えられない親になるのことが、なによりも子供の成長にとっていいのではないかと思ってる。

そういえば、今年の夏で社長に就任してから3年が経つ。あっという間だったとは思えない時間の経ち方であり、全然短く感じない3年間だった。昨年も昨年で上手くいかないことが多かったし、自分の至らなさ、愚かさ、弱さをただただ痛感されられた1年だったとさえ思う。とはいえもうすぐ3年が経つ。1万時間の法則というのがある。だいたい1万時間を費やせば、その領域のプロレベルになれるという法則だ。

ざっくり3年間没頭していれば1万時間になる訳で、私の社長としての時間はきっとこの3年間で1万時間に到達する。プロレベルかぁ。特に自信がある訳ではないが、3年前と比べると、諸々の諸業務に対して、確かに落ち着いて対応出来る様になってきた様な気はするし、良くも悪くも達観していられる領域が増えたような気はする。ただ、そういった慣れみたいなのは本当に良くないし、コンフォートゾーンからは意識的に出ていかないといけないと思う。今の延長線上にある未来に向けて日々積み上げて到達するような考えもとても重要だが、誰しも想像できないように未来に行く為に非連続的な成長を諦めずに求めたい。昨年迄に蒔いた種、水を上げ続けた日々、芽が出てきてくれたらいいなと思う。

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