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COVID-19シリーズ

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自分が書いたCOVID-19関連の記事をまとめています。
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記事一覧

10. めぐる第3波

 第2波の落ち着きと共にやってきた仕事の波に忙殺され、筆を取ること自体に忌避感を覚えてい…

9. 「描かれない」ことから読み解けるもの

 東京国立博物館にて特別展「桃山―天下人の100 年」が2020年10月から開催予定だ。狩野派が一…

8. 知識伝承と部族社会

 核家族化の波が社会を覆って久しいが、僕の幼少期にはまだ祖母の家が近くにあり、共働きの両…

7. 同時代性が喪われたあとに残るもの

 同時代性の持つ共感の羽衣が剥ぎ取られたとき、そこに残るのは冷徹な事実だけである。時を経…

6. 境界線と距離とグローバリズム

 米中対立の時代、その激しい波に世界が巻き込まれている。特に香港は一国二制度の廃止、そし…

5. 比喩から推論へ

 人間は自然から文化・知性へと移行する際に、どのようなトリックを要したのだろうか。クロー…

4. Go to キャンペーンの波間において

 第一波において外出を控えるように勧告が出ていた頃は、飲食店がむしろ自主的に休業されていた。そのせいか都道府県間の往来が解除され、徐々に街中のお店に明かりが戻ってきても、一時期は外食すること自体、なにかしら後ろめたさを覚えるほどだった。  とはいえ、今や東京では連日200-300人を超える陽性者が検出されるようになり、正直すでに第一波を上回る勢いでCOVID-19が猛威を振るっている。その他地域でも陽性者が増えてきたが飲食店の休業どころか、かたや政府が結局「Go to キャ

3. マスクとマクロ構造的状況の変化

 トランプ大統領が公の場でマスクをする:たったそれだけのことが事件として扱われるなんて、…

2. 危機における政治家

 この文章を書いている7月中旬といえば、本来ならば祇園祭。八坂神社とその界隈が活況を呈す…

1. COVID-19:第二波が高まる最中に

 COVID-19の第一波が来たとき、社会は「Point of no return」を越え、今やそれ以前の社会には…