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30代半ばで疎遠になった女友達が戻ってきた

30代半ばに突入したあたりから、それまで疎遠になっていた学生時代の女友達との関係が少しずつ戻ってきた。

疎遠になるのは、それまでは「同じ」だったから話が合って仲良くなってきたけれど、違う道に行き過ぎて話が合わなくなってきたことによる。若くて未熟な私たちは、その「違い」を自分の否定と思ってしまうことがあった。

今の彼と付き合い続けるのか、結婚は、出産は、仕事は続けるのか、仕事は何のためにどれくらい本気で取り組むのか、昇進を目指すのかなどなど、全てを手にできるほど超人ではない私たちは何かを選ぶごとに失っていく選択肢の方が気になってしまっていたのかもしれない。

何より自分自身、手放したものを否定しなければ前に進めないくらい自信もパワーもなかった。

まあ何にせよそういう時期があり、地元からも大学時代に過ごした土地からも離れて暮らしていたこともあり、無意識にすーっと疎遠になっていた学生時代の友人たちとの関係が復活してきている。

30代半ばを過ぎ、手放した選択肢はもう取り戻しようがないくらい離れてしまい、取り戻す気力もなくなり、手にしているものはこなれて愛着がある。

もう人生は折返しだけど、だからこそ、選び、積み上げてきたものが形作る自分と力を抜いて向き合えるようになってきたと思うし、女友達との友情復活の理由なのかなと思っている。


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