MEET

自分にとって写真とは発見したモノの記録である。
その発見したモノ、
三次元の中に存在する様々な形や素材の重なり合いと、
流れては消えてしまう瞬間的な何かを、
写真という平面、
二次元の中へ描き込むことに興味を持ち撮り続けている。
好奇心と興味の赴くまま この行為を繰り返すことにより、
積み上がったネガの山から自然と法則性が生まれた。
ここは立体であるが平面でもあり、
現実と非現実の入り混じったような視覚世界の記録である。

この繋がりやすすぎる時代は、
かえって「つながりにくさ」を浮き彫りにしているんじゃないかと思っている。
例えばこの、東京がわかりやすい。
すごく人の数が多く、どこを歩いても人とすれ違うが、
全く彼らと関わることはないし、ゲームのNPCに近いような感覚になる。
最近の他人への無関心具合が大きいような気がする。

TwitterやFacebook、インスタグラムのような媒体で多くの人と関わることで、
実際に人間が持てる関係性や情報処理のキャパシティを超えて、
現実と非現実の境界線に曖昧になっている。
それは、情報という濁流により、
自分の存在意義がどこまでも薄まって消えてしましそうな虚しさと、
曖昧な境界線からおこる他人への無関心さへの記録の延長だと私は思う。



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