sieca
https://sieca.theshop.jp"暮らしに温かなひと時を。"
sieca (シエカ) は『暮らしに温かなひと時を。』をコンセプトに、
日常に添う本たちと、生産背景を大切にしたコーヒーを届ける小さなお店です
偶然の散歩
思索、数学、子供との時間、今という瞬間…
偶然の日々の中で一度きりのすぐ近くにある、永遠をつかみたい――
その思いを胸につづられ、あふれでてきた、詩のような言葉たち。
散歩は、子どもたちとの本当の散歩のときもあれば、先人や先達との、時空を超えた思索の散歩のこともあった。二度とない偶然の散歩を、心に刻みつけるように書いた。
(まえがきより)
日経新聞「プロムナード」全25回ほかを収録。
『数学の贈り物』から3年半、著者に訪れた大きな変化の感覚が息づくエッセイ集。
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著者 森田真生
出版 ミシマ社
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[配送について]
パッケージとしてこだわりたい一方で、資材をあまり使わず、コストも削減したい。それは私たちにとっても、地球や皆さんにとっても心地良いあり方だと思っています。
できるだけ送料の敷居を減らし、過剰包装をしないよう心がけております。
この商品は『クリックポスト』にてお届けとなりますので、ご自宅ポストに直接投函でのお届けとなります。(複数ご注文の場合、発送方法が異なる可能性がございますので、予めご了承ください)
NEUTRAL COLORS 4
「どうやって生きていくか」という問いに直結する特集であり、制作するにあたって考えることが多く、思い入れのある号になったと語る編集長・加藤直徳さん。
趣深い風合いに仕上がるリソグラフを採用し、自分の手で刷って作る、手仕事による楽しさを体現したかのようなアートデザインは、頁をめくるごとにさまざまな表情を見せてくれる。
印刷した紙を2つ折りにして、束ねて、留めるだけ。最もシンプルかつプリミティブな本の形態をしたこの一冊は、まさに『雑誌』と呼べるカルチャーの詰まったもので、紙媒体であることの必要性を示してくれているかのよう。
今回の特集では、著者が本を刷り続けることを仕事にする(出版で生きていく)ため、ヨーロッパへ旅立つところから物語が始まる。海外への販路を模索するなか、半ばやけになってトランクに荷物を詰め、アムステルダムやベルリンの出版社や本屋を訪ねて回ることに。
ベルリンのブックフェアへの参加や、作り手であり、表現者であることを誇りに思う人たちとの出会い。さまざまな交流を重ねるなかで著者は一体何を思うのか。非効率を突き進む、NEUTRAL COLORSだからこそ届けてくれる一冊です。
雑誌の余り紙で漉いたオリジナル和紙 1枚付き。
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仕事とはなにか?働く意味は?個人的で根源的な問いを追究しました。まずは「雑誌を仕事として継続していけるか」を探りに、 ベルリンのブックフェアとアムステルダムのパブリッシャーを訪ねる。 ヨーロッパ及び世界流通へ、飛び込み営業の結果やいかに。美濃和紙の工房に“臨時”で弟子入りし、オリジナル和紙を漉き込む。 福島の故郷に戻り人生を模索する女性、空飛ぶ車を開発するテック企業、 消えゆく文字の仕事「写植」を記憶し、落選中の政治家にフォーカスする。 障害を持つ人が働くほんとうの意味、宮大工が思考する木と石の建築物。アリ植物の夢を見て、シンガポールのインディペンデント出版に触発される。 校正という仕事の裏側、写真家が養蜂に見る“脱成長”への道。
(NEUTRAL COLORSより抜粋)
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編集長 加藤直徳
アートディレクター 加納大輔
発行所 NEUTRAL COLORS
印刷 八絋美術
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[配送について]
パッケージとしてこだわりたい一方で、資材をあまり使わず、コストも削減したい。それは私たちにとっても、地球や皆さんにとっても心地良いあり方だと思っています。
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『KELLOO - ETHIOPIA』 150g
『Classic』 - series とは
"素材のおいしさ" にフォーカスを置いたシリーズ『Classic』。
このシリーズではシンプルで洗練された生豆を厳選し、その土地で育った味わいを大切にするため、すべての焙煎度を浅煎りに。
決して派手な風味ではなく、素朴でフルーティな、じんと広がるようなおいしさをぜひお楽しみください。
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北欧の生豆商社 Nordic approachから、おいしいコーヒーが届きました。
https://nordicapproach.no/
『KELLOO - ETHIOPIA』
Kellooとはオロミファ語で「黄色」を指す言葉。エチオピアの生豆取引は非常に複雑で、トレーサビリティや品質をきちんと保つことが難しい場合も多くあるのが現状です。
そこで、Nordic approachでは「風味」という基準を軸に、コーヒーにロット名を付けることにしました。そのなかで、いくつかあるうちのひとつが、ロット『Kelloo』です。
最大限の透明性を保つため、生産地域や精製所の情報も残しつつ、Kellooというロットは常に同じニュアンスの(黄色の)風味を期待できるようになりました。
ジャスミンのような華やかな香りに、トロピカルフルーツやアプリコットを思わせる果実味。口に含むとダージリンティーの風味が広がり、口当たりは滑らかで丸く、春の暖かな陽気にぴったりなコーヒーです。
またエチオピアの品種も少しずつ変化していて、今回のロットで栽培されていたのは、Dega種とWolisho種。このコーヒーの精製所である「ウラガ、ラロ ウォッシングステーション」は小さな丘の上にあり、一日中日当たりがよく、涼しい風が斜面を覆う地域。
Degaとはアムハラ語で「涼しい高地」を意味し、そうしたエリアに植えられたために、Dega種という名前が付いたという説もあるようです。
初めてこのロットを飲んだのは、もう5年以上前のこと。
日本でまだ北欧の生豆商社から買い付けることが難しかった当時、初めて飲んだKellooのフルーティな風味がとても印象的でした。
そこから、コーヒーの面白さにのめり込んでいったことをいまでも覚えています。いまも変わらず大好きなロットなので、ぜひ皆さんにも楽しんで貰えたら嬉しいです。
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生産者 :Smallholders(近隣の約1500名の生産者)
生産地域:Uraga Woreda(ウラガ ウォレダ)
収穫年度:2022
標高 :2470m
品種 :Wolisho and Dega(ウォリショ、デガ)
精製方法:Washed(ウォッシュド)
焙煎度 :浅煎り
賞味期限:焙煎日から約2ヶ月
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動物になる日
死んだ人の形見を貰えるとしたら匂いがほしい。
モデル、エッセイ、ラジオパーソナリティなど、
多彩な活動が注目を集める著者による、
はじめての書き下ろし小説集。
少女の感性をみずみずしく描き、あらゆる境界をゆさぶる表題作「動物になる日」と初小説作品「うどん」を収録。素朴な疑問を手放さず、現代の生を潔く鮮やかに問う意欲作。
●あらすじ
動物になる日
小学校四年生の「私」は、ピアノ教室でひとりの少女に出会う。文通を重ねて知る、女子校の存在、少女漫画のキュン、動物たちの交尾。「好きな人はいますか?」少女の問いかけに「私」が想像するのは、死んだネコを回収したゴミ収集車の男だった――少女がやがて体毛を剃り、香水の匂いを纏ってゆく一方、「私」は父親の匂いを嗅ぎ、命の違いを実感してゆく。
うどん
「私はお客さんの好きな食べ物を知っている。嫌いな食べ物も知っている。しかし名前は知らない」――「うどん屋」には、老人も、ろう者も、やがて同僚になる女性も、小学生も、家族を亡くした人も、訪れる。毎日のように顔を合わせていても、突然来なくなることがある。淡々と進む飲食店での日々に、きぬ子が見つけた、食べる場所と働き方のかたち。
装画・挿画:大杉祥子
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著者 前田エマ
出版 ミシマ社
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続・三春タイムズ
「こよみを意識して生活するようになってから数年が経つ。それは三春で暮らし始めた時期とも重なっている。冬至が過ぎると徐々に陽が延び始め、小寒の寒の入りになったと思えば、最低気温が氷点下の日が続き、そして寒さが最も厳しい大寒を迎える。その年ごとに異常気象や気候変動による影響はあるものの、こよみと季節の移ろいは、不思議と足並みが揃ってハッとすることが度々ある。」(本文より)
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『三春タイムズ』が刊行されて、早2年。
続編となる今作『続・三春タイムズ』は、2021年から2022年まで二十四節気のひとめぐりに沿って、2週間ごとに書かれたエッセイを収録されています。
都市でもない、農村でもない、歩いてひとめぐり出来るほどの美しくも小さな城下町、福島県三春町。器と生活雑貨の店〈in-kyo〉を営む著者の長谷川ちえさんが、立春から大寒まで二十四節気の暦の流れに沿って人とつながり、季節とともに移ろう営みの豊かさを描くエッセイ集第2弾。
巻末には元三春町長、伊藤寛氏の訪問記も収録。
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著者 長谷川ちえ
素描 shunshun
造本装幀 サイトヲヒデユキ(書肆サイコロ)
印刷進行 藤原章次(藤原印刷)
校正 猪熊良子
編集 信陽堂編集室(丹治史彦 井上美佳)
印刷 藤原印刷
表紙 日光堂(活版印刷)
コスモテック(箔押し)
製本 松岳社
四六変形判上製(192ミリ×124ミリ)216ページ
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COLORFUL
「脳にゴミと判断された物が、後から見ると新鮮で
非常に興味深い形をしていることが稀にある。
出力を繰り返すことで自分の中から偶然出てくる
その見知らぬ新しい形こそ、描きたい形だったんだと気がつく。」
「COLORFUL」は画家 内田 亘の第一作目の作品集として刊行されました。
活動拠点であるドイツでのコロナ禍中、活動を大幅に制限された日々の中で描き溜めた小さなスケッチを、拡大・再構成して塗り絵のように仕立てています。虚構と現実が入り混じるシュールな世界観、動物などのモチーフのユーモラスな表情、そして色を持たない簡潔な線画のタッチが、私たちの記憶のどこかにある、知っているけど忘れてしまったいつかの風景と響きあいます。
作家本人による「外部記憶ゴミ箱」と、出版者による「記憶のリサイクル」の二本のエッセイ及びその英訳を巻末に収録。
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内田 亘 Wataru Uchida
1989年9月1日三重県生まれの画家。
東京藝術大学大学院を修了後、渡独。
現在ベルリンにて絵画制作を行っている。
ポートフォリオサイト
https://wataruuchida.weebly.com/
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著者・テキスト 内田亘
デザイン・テキスト 泉美菜子(PINHOLE)
英訳 河島慧美
編集補助 内田惠
印刷 藤原印刷株式会社
製本 望月製本所
書影 川村恵理
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【サイン入り】そだつのをやめる
古本屋・コ本や 出版 thoasaより、中原中也賞を受賞した青柳菜摘さんの詩集『そだつのをやめる』が刊行。
読み進めるうち、じっくりと味わうなかで日常性を意識すると同時に、懐かしい記憶の風景が映し出されていく。それはあたかも自分の過去を辿るようで、それはまるで作者の描く物語を追体験をしているかのよう。
37篇の詩集で描かれる言葉たちは生活のなかに落ちていて、言葉として拾い集めることのなかった断片たち。子どもの頃の記憶から感じられる匂い、ついさっきまで日向にいたような温かさ。体温や夕陽、虫や魚の生死、夜、光の息づかい。
余白のリズミカルな楽しさをアクセントに、それらの淡い日常を想起させてくれる。たとえそれが経験として記憶のなかになかったとしても、「ああ、そんな風景もあったよな」と感じさせてくれるのが不思議で、読んでいる時間が心地よい一冊。
読み返すたび新しい発見が生まれたり、自分のなかに潜んでいた新たな一面に出会えるかもしれませんね。
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造本設計・装幀 柳川智之
編集 和田信太郎
発行 thoasa
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青柳菜摘(あおやぎ なつみ)
1990年東京都生まれ。ある虫や身近な人、植物、景観に至るまであらゆるものの成長過程を観察する上で、記録メディアや固有の媒体に捉われずにいかに表現することが可能か。リサーチやフィールドワークを重ねながら、作者である自身の見ているものがそのまま表れているように経験させる手段と、観客がその不可能性に気づくことを主題として取り組んでいる。
2016年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。近年の活動に「亡船記」(十和田市現代美術館, 2022)、「家で待つ君のための暦物語」(東京藝術大学大学美術館, 2021)、オンラインプロジェクト「往復朗読」(2020-継続中)、第10回 恵比寿映像祭(東京都写真美術館, 2018)など。また書籍に『孵化日記2011年5月』(thoasa publishing, 2016)、小説『フジミ楼蜂』(ことばと vol.3 所収, 2021)、詩集『家で待つ君のための暦物語』(2021)がある。コ本や honkbooks主宰。「だつお」というアーティスト名でも活動。
http://datsuo.com/
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「結葉 - 中深煎り」120g
『Lagom』 - series とは
日々の暮らしに添う、”ちょうど良さ” を届けるシリーズ『Lagom』。
手に取りやすい価格と、ちょうど良い分量で。お菓子や読書と一緒に合わせたり、どんなシーンにでも合うおいしさを目指して。
まずは気軽に、温かなコーヒーを楽しんでもらえたらいいな。
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和歌山県にある、ens さんのイベント『山の植物屋』にて、友人の文香ちゃんが、私たちのコーヒーを淹れてくれることに。
ens wakayama
https://www.ens-wakayama.jp/
Ayaka Onishi
https://www.11ayaka3.com/
山の植物屋というお話を伺って、新緑のイメージから『結葉』というオリジナルブレンドを作りました。
澄んだ若葉が日の光を浴びて、柔らかな緑を彩る季節。新しい出会いのなかで、葉と葉が取り合って結ぶ瞬間をイベントから、そしてこのコーヒーから届けられますように。
そうした願いを込めて付けたこの『結葉 ( musubiba )』 は、人の繋がりを結ぶ瞬間でもあり、場を結ぶ空間でもあって欲しいなと思っています。
ハーブの印象は微かに、土のような力強さもありつつ、軽やかな風が吹き抜ける、後味のよいコーヒーに仕上げています。ダークチョコレートやアーモンドの香ばしい風味は毎日でも飲みたくなるような心地よさ。
ぜひお手に取ってみてください。
※以前販売していた頃と、ブレンドに使用している産地の農園が変わりました
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《Blend/ ブレンド内容》
・ブラジル カクェンジ農園 / パルプドナチュラル
・インドネシア リントン バタックブルー / スマトラ式
焙煎度 :中深煎り
賞味期限:焙煎日から約2ヶ月
※120gで約8杯分です
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[配送について]
パッケージとしてこだわりたい一方で、資材をあまり使わず、コストも削減したい。それは私たちにとっても、地球や皆さんにとっても心地良いあり方だと思っています。
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※破裂防止のため、袋に小さな穴を開けております。焙煎してすぐに梱包するため多くのガスが発生し、袋を破裂させてしまう場合がございますので、予めご了承くださいませ。
つたなさの方へ
もう一つの小さなものさしを いつも手元にしのばせておきたい
余計なこと、みにくさ、へり、根拠のない楽観… 法哲学という学問の世界に身を置きながら、「余白」に宿る可能性を希求しつづけた人が、余命のなかで静かな熱とともに残した随筆15篇。
昨夏に惜しまれつつも逝去した著者による、「京都新聞」での約2年間の寄稿をまとめた随筆集。
「何をしているのか、と尋ねられたら、遊んでいるんだとしか答えようがない」
「余計なことへの捨て身のうちこみが、私たちの生活になくてはならない手ごたえと手触りを与えている」――本文より
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著者 那須耕介
出版 ミシマ社
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からむしを績む
〈からむし〉とは、苧麻(ちょま)とも呼ばれるイラクサ科の多年草。
その繊維を細く裂き、より合わせて糸を作る工程を「績む(うむ)」といいます。
からむしは全国に分布し、布の原料として広く用いられてきた歴史があります。
昭和村のからむしは質がよく「越後上布、小千谷縮」の技術を支えてきましたが、いまも文化として栽培、生産を継承しているのは福島県の昭和村のみとなりました。
奥会津と呼ばれる地域に位置する昭和村は、幾重にも連なる山なみを越えてようやく辿りつける場所。
冬は雪深く、山から流れ出る豊かな水が縦横に村をめぐり、朝には濃い霧が谷をおおいます。
この本は、昭和村で現在も連綿と続く〈からむし〉の栽培から繊維を取りだし布に織り上げるまでの「いとなみの気配」を、写真と文章を手がかりに本に形を変えて定着させようとする試みです。
本藍染された「からむし布」にくるまれた特装版80部と普及版420部が制作されました。(信陽堂から引用)
※こちらは普及版です
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木綿(2〜3cm)などの短繊維は「紡ぐ」といい、からむし(約1.5m)などの長繊維は「績む(うむ)」と使い分けるそうです。植物の繊維を、作りたい糸の太さになるように、爪で細く裂いていく。どんどん、どんどん裂いていき、そして指先で捩り、からみ合わせるように繋いでいく。
手仕事のひとつ一つの繊細な描写から、村に訪れる四季の変化や昭和村に生きる人たちについて。写真家の田村尚子さんの作品とともに、私たちにその暮らしを、まだ知らなかった世界のことを知らせてくれる。この村でのいとなみが、からむし布を通して変わらず巡っていくことを願って、この本を通してまた誰かの出会いを繋げるきっかけになれば嬉しいです。
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渡し船 / 発行
▷https://www.facebook.com/watashifune
鞍田崇 / 著
田村尚子 / 写真
漆原悠一 / デザイン
猪熊良子 / 校正
信陽堂編集室(丹治史彦・井上美佳)/ 編集
▷https://shinyodo.net/
アイワード、日光堂 / 印刷
博勝堂 / 製本
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瞬間
1996年のノーベル文学賞受賞後、初めて発表された詩集。
「未来」と言うと
それはもう過去になっている。
「静けさ」と言うと
静けさを壊してしまう。
「無」と言うと
無に収まらない何かを私は作り出す。
(「とてもふしぎな三つのことば」)
23篇の詩と解題、解説
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『終わりと始まり』でも有名なシンボルスカのノーベル文学賞受賞後初、七十九歳、最晩年の詩集。
シニカルでユーモアがあり、平易な言葉を綴る彼女の詩は哲学的で、どこかに愛おしい優しさが含まれている。円熟した晩年の詩集だからこそ感じられる悟りの境地であるのか、戦時中であった記憶の、死の匂いが漂うからなのか。
彼女の詩集で短く綴られる、”ことば”そのものに対する執着や愛着、そしてそこから生み出される創造的な世界を「哲学」と捉えるのであればそれまでであるが、そうした枠に収まりきらない何かが潜んでいるように思う。
本書でも『終わりと始まり』の翻訳を担当された沼野さんが訳・解説を担当されており、すべて入院中の病室で翻訳されたという。これほどに辛く、これほどに彼女の詩を理解できたのは初めてであると語っている。
解説を読んでも輪郭をうまく掴めない部分も多く、そこには彼女の人生観やポーランドの歴史を学んでいく必要があるのかもしれない。そうであっても、何度も読み返したいと思えるのは、この一冊に惹きつけられる魅力がどこかに眠っているからなのだろう。
言葉にしてしまうこと自体が無粋であるけれど、歳を重ねるなかで、読み返すうちに様々な感想を抱かせるようなこの作品は、大切に本棚へ置いておきたい一冊です。
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著者 ヴィスワヴァ・シンボルスカ
訳者 沼野充義
出版社 未知谷
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【サイン入り】家で待つ君のための暦物語
青柳菜摘による第一詩集。
2018年に発表した映像作品での12篇「家の友のための暦物語」と、2021年に書き下ろした12篇「家で待つ君のための暦物語」所収。
「家で待つ君のための暦物語」は同タイトルの映像インスタレーション作品を11月に発表しましたが、そこで使用していたテキストとは異なる新たな詩篇です。
1808年にJ.P.ヘーベルが編纂した「ライン地方の家の友」という暦物語、1949年にブレヒトが出版した「暦物語」をきっかけに、どちらにも登場する「家の友」や「コイナさん(誰かさん)」という、世界をただ観察する存在について思いながら書きました。
(コ本や より抜粋)
(2021年11月25日 初版100部発行、2022年2月9日 新装版第二刷300部発行)
※第二刷は仕様が異なる新装版となり、カニエ・ナハによる帯詩「青柳菜摘の「家の友のための暦物語」への十二の返歌」が付きます。
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デザイン 柳川智之
編集 和田信太郎
著者 青柳菜摘
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青柳菜摘(あおやぎ なつみ)
1990年東京都生まれ。ある虫や身近な人、植物、景観に至るまであらゆるものの成長過程を観察する上で、記録メディアや固有の媒体に捉われずにいかに表現することが可能か。リサーチやフィールドワークを重ねながら、作者である自身の見ているものがそのまま表れているように経験させる手段と、観客がその不可能性に気づくことを主題として取り組んでいる。
2016年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。近年の活動に「亡船記」(十和田市現代美術館, 2022)、「家で待つ君のための暦物語」(東京藝術大学大学美術館, 2021)、オンラインプロジェクト「往復朗読」(2020-継続中)、第10回 恵比寿映像祭(東京都写真美術館, 2018)など。また書籍に『孵化日記2011年5月』(thoasa publishing, 2016)、小説『フジミ楼蜂』(ことばと vol.3 所収, 2021)、詩集『家で待つ君のための暦物語』(2021)がある。コ本や honkbooks主宰。「だつお」というアーティスト名でも活動。
http://datsuo.com/
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[配送について]
パッケージとしてこだわりたい一方で、資材をあまり使わず、コストも削減したい。それは私たちにとっても、地球や皆さんにとっても心地良いあり方だと思っています。
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小さき者たちの
私は日本のことを、
自分たちのことを何も知らなかった。(「おわりに」より)
水俣、天草、須恵村…
故郷・熊本の暮らしの記録を初めて解く。
現代の歪みの根源を映し出す、
今を生きる人たち必読の生活誌。
世界を動かしてきたのは、
いつも、小さき者たちだった。
はたらく、まじわる、くに…
消えかけていた声を拾い、
紡いだ、渾身の二一編。
気鋭の人類学者の新たな代表作
本書では、私が生まれ育った九州・熊本でふつうの人びとが経験してきた歴史を掘り下げようとした。とくに私が地元でありながらも目を背けてきた水俣に関するテキストを中心に読みこみ、自分がどんな土地で生を受けたのか、学ぼうとした。そこには日本という近代国家が民の暮らしに何をもたらしてきたのか、はっきりと刻まれていた。(「はじめに」より)
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著者 松村圭一郎
出版 ミシマ社
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花のように、自然の中に
穏やかでやわらかい倫理 日本の芸術を研究してみると、あきらかに 賢者であり哲学者であり知者である人物に出合う。 彼はただ一茎の草の芽を研究しているのだ。 彼ら自らが花のように、自然の中に生きていく―― (ゴッホの手紙、テオドル宛より) 少年時代に経験した自然の豊かさと 青年時代に抱いた日本の西欧型近代化への疑念 それは一つの大きな問いとなって 文学、美術、哲学・思想、歴史、宗教学、民俗学、 文化人類学、考古学等、多岐に渡る書物を繙かせた。 長年の誠実な思索が、読者に幸せに生きる糸口を提供する
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著者 大川公一
出版社 未知谷
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『Belarmino Contreras - Honduras』 150g
『Classic』 - series とは
"素材のおいしさ" にフォーカスを置いたシリーズ『Classic』。
このシリーズではシンプルで洗練された生豆を厳選し、その土地で育った味わいを大切にするため、すべての焙煎度を浅煎りに。
決して派手な風味ではなく、素朴でフルーティな、じんと広がるようなおいしさをぜひお楽しみください。
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ホンジュラスからとってもおいしいコーヒーが届きました。
フルーティ過ぎず、毎日でも飲みたくなるようなマイクロロットです。
生産された地域は、サンタ・バルバラ。ホンジュラス第2の都市であり、この土地のテロワールは国内でも数多くの評価を得ています。
生産者であるベラルミノ コントレラスさんの父は、彼が生まれる前からコーヒー生産に携わっていました。収穫の時期には子どもの頃から父の仕事を手伝い、働くことを教わっていたそう。水洗や乾燥工程は勿論のこと、毎日午後から完熟したコーヒーチェリーだけを選別し、ひとつ一つを丁寧に摘み取っていたそうです。
20歳の頃にはいくつかの農園を任されるようになり、30歳ではじめて自分の農場を持ち、父親が遺産として残してくれた土地に、自分のコーヒーを植えはじめたと言います。幼い頃から丹念に培われたその経験は、全てこのコーヒーのおいしさに繋がっているように思いました。
チェリーや杏を思わせる果実味に、カシューナッツのような風味が軽やかに感じられます。後味には緑茶のような味わいに、キレのあるカカオの風味が全体のバランスを引き締めます。
今回生産されたパカスという品種は、1949年にエルサルバドルで発見されたブルボンの突然変異種。ブルボン種らしい甘味やボディを兼ね備えながら、ホンジュラスという土地で育った味わいをぜひお楽しみください。
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生産者 :Belarmino Contreras(ベラルミノ コントレラス)
生産地域:Las Flores, Santa Barbara(サンタバルバラ、 ラス・フローレス)
収穫年度:2021 – 22
標高 :1500m
品種 :Pacas(パカス)
精製方法:Fully Washed(フリーウォッシュド)
焙煎度 :浅煎り
賞味期限:焙煎日から約2ヶ月
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COFFEE BAG 5個入り
山梨の人や暮らしをつたえるフリーマガジン、BEEKさんと、『街と山を繋ぐ』をコンセプトとしたアウトドアショップ、SUNDAYさんのイベント「HIKING 喫茶」をきっかけに生まれたコーヒーバッグ。
山歩きのなかで自然に耳を傾け、枝葉を鳴らす心地の良い風に浸って、いつでも気軽においしいコーヒーを愉しめるように。お家でも外でも、お湯に浸すだけでコーヒーができるんです。
作り方はとっても簡単で、開封したコーヒーバッグに、コップ一杯分の沸騰したお湯を注ぎ(約150ml)、3分から4分程度、好みに合わせて待つだけ。ほんの少し揺すってあげると、より成分が抽出されて濃度のあるコーヒーになります。
また、私たちsiecaの書籍をご購入してくださった方々へ、このコーヒーバッグを一つプレゼント。おいしいコーヒーと読書のひと時を、ぜひお過ごしくださいね。
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・BEEK
https://beekmagazine.com/
・SUNDAY
https://sundayweb.jp/
ブレンド:コロンビア、インドネシア
賞味期限:2023年6月17日(なるべくお早めにお楽しみください)
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[配送について]
パッケージとしてこだわりたい一方で、資材をあまり使わず、コストも削減したい。それは私たちにとっても、地球や皆さんにとっても心地良いあり方だと思っています。
できるだけ送料の敷居を減らし、過剰包装をしないよう心がけております。
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雲ができるまで
『呼吸して、汗を流したような時間を残すことができるのは、手や体を動かして作ったものだけです。
だから、どんなものでもそんな気配の残るものは大切にしたいと思ってしまいます。雲のように現われては消えていくような些細な知恵や工夫が、毎日の生活の中に埋もれながらもそこに息づいているような気がするからです。』
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信陽堂さんから、長く入手困難になっていた短篇集が復刊されました。
かけがえのない日々の集積は、初版から25年経ったいまでも、いまだからこそ、ささやかな暮らしに添う大切な一冊として息づいています。
舞台は90年代初めの湘南。ちょうど僕が生まれたその年に、神奈川県の海辺の街に移り住んだ永井さんは、生活に根ざしたアートを提唱する『サンライト・ギャラリー』の運営をはじめました。そこに集う、自分らしい生き方を模索する人々との、心惹かれる風景の断片がここに描かれています。
すぐそばに転がっているちいさな日々を大切に、遠回りでも、非効率なことにこそ含まれる愉しさに喜びを見出すこと。いまでこそ行き過ぎた資本主義に対してぽつぽつと芽生えたこの意識に、バブル以降の新しい価値観を求めて移り住んだ永井さんは、当時からずっとその違和感に気づいていたのかもしれません。
暮らしとは何か、豊かであるとは何か。言葉として時代を飾る便利なそれらを、彼の生きた日々を通して私たちに語りかけてくれるよう。この本と一緒に、雲ができるまで、ゆっくりと日々を過ごしていきたいです。
美しくも親しみを持って接してくれる装丁は、信陽堂の丹治さん。タイトルと絵柄は活版に、最後まで調整をされた水色は、滴り落ちる雨のように澄んでいます。
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著者 永井宏
出版者 丹治史彦
発行所 信陽堂
表紙印刷 日光堂
本体印刷 藤原印刷
製本 加藤製本
ここで唐揚げ弁当を食べないでください
歌人である小原晩さんによる、初のエッセイ集。
とっても面白くて、お菓子を頬張るのと同じように、気づけばすぐに読み終えていました。
小原さんの言葉は等身大のままで、飾らずに切り取った日常は、切り取ったままの生活感を残して、彼女にしか描くことのできないユニークな描写へと昇華されていきます。
仕事の事、好きな喫茶店や公園や銭湯、春の恋、眠れない夜の過ごし方、ストレス発散法、父の死、兄をまちぶせた冬、女子三人暮らしなど...
人間味溢れる日々の、その切り口の面白さに笑い声をあげてしまったり、その情景にどこか懐かしさを重ねて思い返したり。他愛のないようで、かけがえのない日々の記憶は、誰にでも心の片隅に残っているものでしょう。
そうした風景を、いつの日か笑い話として懐かしむような愛しさを持って、この一冊を大切に手元に残しておきたいと思います。
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著者 :小原晩
装画 :佐治みづき
写真集「Echoing yours」
友人である文香ちゃん初の写真集。
彼女の作品は、柔らかくもすっと伸びた芯があり、どこか懐かしいような感情を呼び起こしてくれます。彩度のない写真からでも快活な色や光が浮かびあがり、さまざまな情景を想像させてくれるよう。
色彩をはじめ、温度や匂いに、聴こえてくる音。その場所の空気を、五感を通してフィルムカメラから伝えてくれることこそ、彼女の作品の魅力だと感じます。
初めて出会ったのはもう5年ほど前、私が以前に働いていたお店でした。朗らかに、とても明るく接してくれる彼女。その人柄とは全く違った世界に見える一方で、どこかでその柔らかな優しさが繋がっているようにも見える不思議な感覚。
私たちを遠い世界に連れ去ってくれるようで、それらは日常の断片であり、私たちの生活のすぐそばにある光たち。彼女の切り取る風景から、日々に潜む自然の声が聴こえてくるようです。
デザインは山香デザイン室の小野友寛さん。タイトルは活版印刷で印字されており、細部までこだわり抜かれた温かさを、ぜひ楽しんでください。
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大西文香 / 写真
▷https://www.instagram.com/11ayaka3/
坂上宜義 (norm) / 企画
▷http://www.norm-s.jp/index.html
小野友寛 (yamaga design room) / デザイン
藤原印刷株式会社 / 印刷
▷https://www.fujiwara-i.com/
LUCA / 題訳
▷https://www.instagram.com/lucadelphi_22/?hl=ja
石原弦詩集 「聲」
庭文庫を運営する百瀬ご夫婦が「あさやけ出版」を設立してはじめて出版した一冊。凛とした佇まいに静かな緊張感のある美しさは、思わず見惚れてしまうほど。
丁寧に仕立てられた装丁に、美濃和紙で敷かれた透明感のある一ページ目からは、私たちに詩のはじまりを予感させてくれます。しなやかな紙質をめくる感覚は心地よく、大切に紡がれてきたことを実感できるよう。
豊かな自然に季節を巡り、目を瞑ってそっと耳を傾けてみると、様々な聲が聴こえてくるかもしれませんね。
百瀬ご夫婦と著者である詩人の石原弦さんとの出会い、そして、造本を手掛けた新島龍彦さんとの出会いは惹かれあった運命のようで、ひとつの形となってこの作品が生まれたことを思うと、奇跡的な出会いのようにも感じました。
石原弦さんは、20年間養豚農家として豚を育ててきました。幼い頃から詩に関心を持ち、豚を育てながら自然と生き、静かに毎日を見つめてきたある男のはじめての詩集。
読み終えた後、本から顔をあげて空を仰げば、思わず「きょうは いい日だ」と言いたくなってしまいます。
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著者 石原 弦
造本 新島 龍彦
発行所 あさやけ出版
▷http://asayake-shuppan.com/
「Sitio Serra - 深煎り」 120g
『Lagom』 - series とは
日々の暮らしに添う、”ちょうど良さ” を届けるシリーズ『Lagom』。
手に取りやすい価格と、ちょうど良い分量で。お菓子や読書と一緒に合わせたり、どんなシーンにでも合うおいしさを目指して。
まずは気軽に、温かなコーヒーを楽しんでもらえたらいいな。
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“lagom”はスウェーデンで、”ちょうどいい” ことを指す言葉。日本語では、「足るを知る」という意味に近しい意味合いがあり、消費主義に代わる姿勢を表す言葉とされています。
それぞれにとっての心地良さが感じられる、日常に添うコーヒーを目指して。深煎りでありながらも、この産地ならではのおいしさも感じられる。手に取りやすいリーズナブルさと、普段使いにちょうどいい味わいに整えました。
ミナスジェライス州の火山地域に位置するこのシティオセーハ農園は、美味しいコーヒーの生産に理想的な条件の場所です。
農園主のマルセロさんと彼の妻エディレインさんは高品質のコーヒー生産に焦点を合わせ、2013年から家族でコーヒー農園を発展させてきました。農園では、エディレインさんが乾燥プロセスを担当し、マルセロさんが収穫とその他農作業を担当しています。
ポソスデカルダスの品評会で1位に入賞した経験もあり、イエローカトゥアイだけでなく、ムンドノーボやイエローブルボンの栽培も始められています。
自然な甘みが印象的で、香ばしいアーモンドの余韻に、ダークチョコレートのフレーバー。ラズベリーやチェリーを思わせる風味がほのかに感じられます。
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農園名 :Sitio Serra(シティオ セーハ農園)
生産者 :Edilaine Zanetti Moraes(エディレイン ザネッティ モラエスさん)
生産地域:Minas Gerais(ミナスジェライス)
標高 :1200-1300m
品種 :Yellow Catuai(イエローカツアイ)
精製方法:Pulped Natural(パルプドナチュラル)
焙煎度 :深煎り
賞味期限:焙煎日から約2ヶ月
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[配送について]
パッケージとしてこだわりたい一方で、資材をあまり使わず、コストも削減したい。それは私たちにとっても、地球や皆さんにとっても心地良いあり方だと思っています。
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青葱を切る
詩人である藤本徹さんの詩集『青葱を切る』が自費出版にて刊行されたのは2016年のこと。
約5年間に渡って紡いだ言葉を編んだこの一冊は、多くの方に愛されました。一年足らずで在庫が尽きたこの作品を、もう一度出版したい。そうした想いから2022年、大阪のblackbird booksさんが版元となって「あとがき」が書き足され、新たに刊行されたのでした。
藤本さんの言葉からは、淡い記憶のような日常の風景に、そこに映る緩やかな感情の水面が描かれているよう。詩というなかから、私たちの想像に委ねる余白と、その道筋をぽつぽつと差し伸べてくれるリズムが心地よく揺られていく。
寺田寅彦の『柿の種』もそうであるけれど、なるべく心の忙しくない、ゆっくりとした余裕のある時に、一節ずつ間を読んで味わいたい一冊です。
装画を担当されている西淑さんによるイラストは、その美しい素朴な佇まいを、そっと支えてくれています。
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著者 :藤本徹
装幀 :清岡秀哉
装画 :西淑
版元 :blackbird books
発光
いつか 白い白い光のなかで そのひとの問いに
わたしは
全部です と答えたことがあった
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池田さんの詩集『発光』が再発光されました。私たちの営みのなかに潜む光たち。優しく語りかけてくれるその言葉のひとつ一つに情景を思い浮かべ、温かい光に包まれるような気持ちにさせてくれるよう。
この光源はどこにあるのでしょう。きっと気づかない私たちのすぐそばで、いつも見守ってくれているものかもしれませんね。ずっとこの温もりを抱いて、何度も読み返したい作品です。
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これまで『発光』を読んでくださった方、待ってくださっていた方、ありがとうございます。お待たせしました。今、あなたの目がこれを読んでくれていること、そして詩集から顔を上げたあともその目でこの世界を見つめていること。日々を過ごしていることも、わたしにとっての光です。ありがとう。(「あとがき」より)
IWAKAN VOL.3 政自
世の中の当たり前に"違和感"を問いかけるマガジン
2020年10月に創刊したIWAKANは、世の中の当たり前に“違和感”を問いかけることをコンセプトに、”違和感”を抱く人たちに寄り添う雑誌。それらの違和感に100点の答えを出すのではなく、共に考え、新たな当たり前を共に創造し、提案していきたい。ジェンダーや性別の当たり前に違和感を投じた創刊号・特集「女男」は累計1,500冊を発行。2021年3月には、2号目「特集 愛情」を発売しました。
◆特集 政自
政治におけるジェンダーギャップのみならず、法律や制度を決める場所に男女以外のジェンダーや立場をもつ人々が参画できていない現状。一部の属性の人たちだけで政治を続けた先の未来に、多様な属性を持つ人々の声が政治に反映されない現状に、国会議員のジェンダーギャップが私たちの暮らしを蔑ろにしてきた過去に、いまこの瞬間から向き合う一冊です。今号では、政治の当たり前に、様々な角度から“違和感”を問いかけています。
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◆目次
イシヅカユウ× Kan 対談「政治化される声」/ イシヅカユウ、Kan
ASIAN WAVES / 見市健、古橋綾、熱田敬子
アカデミアにおける政治的アクティビズム / 生駒夏美、加藤恵津子
SCUM MANIFESTO / Clotilde Puy
STUDY OUR ISSUE / 井田奈穂
人生は「誰と、どこで、どう出会ったか」 / 薮内美佐子
触覚と横断 / 小玉智輝
PEOPLE VOICE OPINION Let the people speak!
怒れるべき時に一緒に怒れる社会に / Akira the Hustler
MIMESIS / Boundary Studies
“ワタシ”と政治
不在の中のわたし / Sho Akita
クリーンな世界の裏側 憧れとコンプレックスが生み出すいびつなファンタジー / 高田冬彦
Dialogue for Solidarity / シャン、Isobel、mina、ラビアナ
ひとり妄想選挙ポスター / super-KIKI
Planet Andromeda: Transition Day
政治の話をしましょうか / Ana
ラディカルな穏健 / 佐々木ののか
Stopped Making Sense / Noemi Minami
なんちゃら話 / 須田レーナグレイス、雨夜
不完全な私のビューティーハンドブック / Yuri Abo
Asian Gaze / 潟見陽 from loneliness books
IWAKAN Open Art Contest from Contributors
「Leopoldo Andrade - Ecuador」 150g
『Classic』 - series とは
"素材のおいしさ" にフォーカスを置いたシリーズ『Classic』。
このシリーズではシンプルで洗練された生豆を厳選し、その土地で育った味わいを大切にするため、すべての焙煎度を浅煎りに。
決して派手な風味ではなく、素朴でフルーティな、じんと広がるようなおいしさをぜひお楽しみください。
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エルチャコ周辺の小規模農家が育てたティピカ種のみのチェリーを生産者であるレオポルドが購入し、プロセスしたこのロット。
完熟したチェリーだけを使用するため、アフリカンベッドに一度広げ、すべて手作業で選別することで、より良い品質に仕上げています。
そっと目を閉じて風景を思い浮かべると、ラベンダーの花畑のような香りが漂ってきます。みずみずしく柔らかいピーチや杏の果実味が広がり、繊細で華やか。それでいて、落ち着きのある甘みとバランスの伴ったコーヒーです。
▷生産農園についての詳細はこちら
https://sieca.jp/finca-la-josefina
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農園名 :Finca La Josefina(ラ ホセフィナ 農園)
生産者 :Leopoldo Andrade(レオポルドアンドレード)
生産地域:El Chaco, Napo(ナポ州 エルチャコ)
収穫時期:2021 – 22
標高 :1500m
品種 :Typica(ティピカ)
精製方法:Fully Washed(フリーウォッシュド)
焙煎度 :浅煎り
賞味期限:焙煎日から約2ヶ月
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[配送について]
パッケージとしてこだわりたい一方で、資材をあまり使わず、コストも削減したい。それは私たちにとっても、地球や皆さんにとっても心地良いあり方だと思っています。
できるだけ送料の敷居を減らし、過剰包装をしないよう心がけております。
この商品は『クリックポスト』にてお届けとなりますので、ご自宅ポストに直接投函でのお届けとなります。(複数ご注文の場合、発送方法が異なる可能性がございますので、予めご了承ください)
「Cordillera 2022 - 中煎り」 150g
『Lys』- series とは
“地球環境に配慮し、生産者に光を灯す。”
コーヒーの未来をみんなと一緒に応援していくシリーズ『Lys』。
2050年には、アラビカ種の収量が半減してしまうと言われている時代、これから先までずっと、私たちの次の世代にもおいしいコーヒーを伝えていきたい。
このシリーズでは、毎年同じ産地からコーヒーを買い続けることで、ゆっくりとその変化を楽しみに、アジアの地域でコーヒーの生産に取り組む方々を応援し、その面白さをみなさんにお届けしていきます。
▷『Lys』での取り組みについてはこちら
https://sieca.jp/lys_series/
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コーヒーを購入してくださる方々へ。
長年フィリピンのペンゲット州に住み、現地で環境NGOを立ち上げ、コーヒーのアグロフォレストリー栽培の普及に取り組む反町さんの、季節に通した4回のエッセイをお届け。
現地での暮らしや、コーヒーの専門的なお話などなど。様々なお話を伺っていきます。
私たちは、通年その地域からコーヒーを買い続けることで、その変化を楽しみ、産地についてより身近に感じられるように。また生産者の方々は、コーヒーを届ける先があること(誇りある地域の産業として根付くこと)で、森林を切り開いたり、焼き払って畑にすることなく、安心してコーヒーの生産に取り組むことができます。
季節にわたる4回のエッセイを読み終える頃には、また新しく収穫されたその地域のコーヒーが届き、その年々の収穫を、ゆっくりと楽しみに待っていただけるような取り組みにしていきます。
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農園名 :Coroz village(コロス村)
生産者 :20 smallholder farmer members(コロス村の生産者20名)
生産地域:Province of Benguet(ペンゲット州)
標高 :1,400 - 1,600m
品種 :Bourbon, K7, Catimor
精製方法:Washed(ウォッシュド)
焙煎度 :中煎り
賞味期限:焙煎日から約2ヶ月
<風味のこと>
どこか懐かしいポン菓子やアーモンドのような風味に、黒糖やチョコレートの甘さがじんわりと広がっていく。ほのかな林檎のような果実感も感じられ、滑らかな質感が心地よいコーヒーです。
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長年フィリピンのペンゲット州に住み、現地で環境NGO『コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)』を立ち上げた反町さんは、現地の先住民族と一緒においしいコーヒーを育てられるよう、何年にもかけて奮闘してきました。
そんな、真摯にコーヒーの普及に取り組む彼女と僕が出会ったのは、2019年ごろのことでした。
フィリピンと聞くと、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか。きっとコーヒーの産地であると、想像される方はいらっしゃらないことだろうと思います。主な栽培品種は、あまりおいしいコーヒーが育たないロブスタと、リベリカという品種。
しかしながら、コーディリエラという山岳地方では、スペイン人が伝えたとされるアラビカ種が、先住民族の庭先でずっと大切に育てられていたそうです。
私たちが取り扱うコーヒーを生産しているコロス集落は、バギオ市から車で北に約1時間半ほどの距離にあります。
人口は約500名、約130世帯。
標高は1,300 - 1,500m。おもに先住民族であるイバロイ族が暮らし、多くが農業と砂金取りを生業としています。
また、コロス集落では長年の鉱山採掘による水不足が問題となり、土地が痩せているため、化学肥料と農薬を大量に使用し、安価で取引される野菜栽培による収入に頼ってきました。
しかしながら、化学肥料や農薬は土壌や生態系を破壊し、長期にわたって使用すると、農民の健康被害を引き起こしてしまうことに。また、化学肥料や農薬は決して安価ではなく、手に入れることも簡単ではありません。
そうした背景もあって、アグロフォレストリーの手法として、他の樹種と一緒においしいコーヒーを育てることで、土地を豊かにし、コーヒーによる収入源も得られるような取り組みがはじまりました。
その栽培指導を、10年以上前から地域の森林専門家(フォレスター)とともに真摯に取り組んでいらっしゃったのが、反町さんでした。
そんな彼女の活動を私たちも応援したい。そして、2050年にはアラビカ種の収量が半減してしまうと言われている時代、これから先何十年と、より多くの地域でおいしいコーヒーを育てられるようになって欲しい。
そんな想いから、この『Lys』というシリーズがはじまりました。
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反町眞理子 / Mariko Sorimachi
1996年よりフィリピン在住。
2001年環境NGO「Cordillera Green Network(CGN)」をバギオ市にて設立。コーディリエラ山岳地方の先住民族の暮らしを守り、山岳地方の自然資源を保全するために、環境教育、植林、生計向上プログラムなど、数多くのプロジェクトを行っている。2017年、CGNのスタッフたちとともに、社会的企業Kapi Tako Social Enterpriseを創立。
『Cordillera Green Network』についてはこちら
▷https://www.cordilleragreen.net/
『Kapi Tako Social Enterprise』についてはこちら
▷https://kapitako.jimdofree.com/
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パッケージとしてこだわりたい一方で、資材をあまり使わず、コストも削減したい。それは私たちにとっても、地球や皆さんにとっても心地良いあり方だと思っています。
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「Francisca Chacón - Costa Rica」 150g
『Classic』 - series とは
"素材のおいしさ" にフォーカスを置いたシリーズ『Classic』。
このシリーズではシンプルで洗練された生豆を厳選し、その土地で育った味わいを大切にするため、すべての焙煎度を浅煎りに。
決して派手な風味ではなく、素朴でフルーティな、じんと広がるようなおいしさをぜひお楽しみください。
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生産者であるフランシスカたちは、コーヒー生産がもたらす環境への影響について真剣に考えており、この地域で数少ない、オーガニック認証を受けているマイクロミルのひとつ。
コスタリカで最も早くにハニープロセスをはじめたこの地域。実はラス・ラハスがハニープロセスの生産を始めたのは、2008年に起こった地震の後、数週間の間ミルを動かす事やミューシレージを洗い流す事が出来なかったことがきっかけです。
水の使用量を非常に少なく抑えることで環境にも配慮し、彼らならではの低温乾燥による精製はイエローダイアモンドと名付けられています。
杏や黄桃のような果実味に、カシューナッツやヘーゼルナッツなど、様々なナッツの風味が口の中に広がっていきます。クリーミーな質感としっかりと甘みのあるボディは、この製法ならではのおいしさ。
穏やかで落ち着いた味わいですが、じんわりと素朴なおいしさが続き、朝でも夜でも、日常使いにもぴったりなコーヒーです。
▷生産農園についての詳細はこちら
https://sieca.jp/sabana-redonda/
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農園名 :Sabana Redonda(サバナ レドンダ 農園)
生産者 :Francisca Chacón(フランシスカ チャコン)
生産地域:Sabanilla de Alajuela, Central Valley(セントバレー地区、バニージャデアラフエラ)
収穫時期:2021 – 22
標高 :1,450 – 1,600m
品種 :Villalobos(ヴィジャロボス)
精製方法:Honey(ハニープロセス)
焙煎度 :浅煎り
賞味期限:焙煎日から約2ヶ月
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パッケージとしてこだわりたい一方で、資材をあまり使わず、コストも削減したい。それは私たちにとっても、地球や皆さんにとっても心地良いあり方だと思っています。
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山學ノオト 2
“日常を取り戻したいのだけれど、そもそも僕らの「日常」とはどんなものだったのだろう。”
奈良県東吉野村。人口一七〇〇人の村の山あいに佇む一軒家、人文系私設図書館「ルチャ・リブロ」。自宅を開放して図書館を運営する夫婦が、仕事に、生活に、山村と街を、あるいは彼岸と此岸を往復しながら綴った日記に、エッセイや草稿「研究ノオト」を収録した、日記帳第二弾。
新型コロナウイルスに翻弄されたり、「男はつらいよ」を一気見したり、福祉のしごとやオンライン対談からも気づきを得た、二〇二〇年の記録。
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Podcast配信『オムライスラヂオ』も一緒に聴いてみると、とても楽しいです。貨幣経済に捉われることなく、効率化されていく社会のなかで削ぎ落とされてしまった"何か"について、もう一度姿勢を正して考えてみるきっかけを与えてくれるように感じました。
『手作りのアジール』や『山學ノオト』と一緒に、ぜひゆるっと楽しんで貰えたら嬉しいです。
『オムライスラヂオ』はこちらから
▷https://open.spotify.com/show/3dajScSoWj0UeV1vhUwRN8?si=0f36a23a88cb4d3d
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著者 青木真兵・海青子
装丁 武田晋一
発行者 松井祐輔
発行所 エイチアンドエスカンパニー(H.A.B)
▷https://www.habookstore.com/
つち式 二〇一七
2015年より、奈良県は大宇陀の里山暮らしを行う著者、東千茅さん。鶏と暮らし、稲などの農作物を糧に生き、農業における土着的な”生”における喜びを実感し、そこでの日々の愉しさを書き記したのがこの『つち式 二〇一七』。
彼の著書である『人類堆肥化計画』はこの後に刊行されたものですが、その彼の根幹にあたる部分が、このつち式には描かれているように思います。
この一冊を通して、「十全に生きる」ということを大きな主題として掲げているように感じました。生き方の多様化が指摘される世の中であるけれど、私たちは本当の意味で"十全に"生きていると言えるのでしょうか。
俗世における人としての暮らしではなく、自然における、生き物としての人間の営みについて。その十全であるという意味を、この一冊を通して、彼の生活において体現しているよう。
これからを生きる私たちにとって、取り戻すべき何かを示してくれた一冊です。
付録冊子『追肥 〇一』では、2018年12月に開催した、人類学者 奥野克巳さん石倉敏明さんとの鼎談書き起こしと、つち式主宰 東千茅によるエッセイを収録(鼎談2万字を含む全26頁)。
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写真・文章 :東 千茅(つち式 主宰)
写真・意匠 :西田 有輝
編集・文章 :豊川 聡士
編集 :石躍 凌摩
主宰補佐 :間宮 尊
つち式 二〇二〇
2015年より、奈良県は大宇陀の里山暮らしを行う著者、東千茅さん。創刊号である『つち式 二〇一七』より約3年、その2作目となる『つち式 二〇二〇』が刊行されました。
前回から、大きさはA5サイズからB5サイズへと変わり、表紙も和の趣があるテイストから、カラフルでユーモア溢れる風采に。生きるとは何かという問いについて、牧歌的な里山暮らしではなく、その迫真性を追い求め、里山で生きることへの思考が描かれています。
前回では、「暮らしの記録が描かれた書物」的な側面が多く皆見えましたが、今作では「多様性のある書籍としての面白さ」へと幅が広がり、様々な読み方のできる一冊になっているように感じました。
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[目次]
巻頭宣言
栗から生えた枝垂れ桜
切り株に置かれたキウイ
鈍いカヤネズミ
無頭の怪物を育てる
草刈り、あるいは強権台頭の阻止
刈刃
アカハライモリの青い尾
赤い蛙と緑の蛙
白い薊と黒い蛇
二百年の里山
対談 現在の里山を作る
チャチャチャーチャ・ボーボボ!
ニクメスに乾杯!
運のいい桑
穴だらけの世界の穴だらけのわたしたち
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文章 :東 千茅
意匠 :西田 有輝
協力 :磯田 和秀
応援 :間宮 尊
発行 :里山制作団体つち式
▷https://tsuchishiki.com/
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書籍をご注文くださった方には、私たちのコーヒーバッグをひとつプレゼント。
https://sieca.theshop.jp/items/65065995
本とコーヒーの温かなひと時をお過ごしください。